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2016.10.08-2016.11.20
終了しました

制作・展示支援プログラム Artists in FAS 2016 入選アーティストによる成果発表展 川田知志/Atsuko Nakamura/廣田真夕/古堅太郎/森 温(※8hotel賞)

制作・展示支援プログラム「Artists in FAS」は、藤沢市アートスペースが、多様な創作活動に携わるアーティストたちに、レジデンスルームでの制作と展示ルームにおける展示・発表の機会を提供するアーティスト・イン・レジデンス・プログラムです。

第1回目となる今回は、全国から69件の応募があり、外部審査員(開発好明[アーティスト]、中野仁詞[神奈川芸術文化財団キュレーター]、林正樹[神戸アートビレッジセンター美術プロデューサー]、島田雅光[湘南レーベル代表取締役社長])の審査のもと、4名の入選アーティストと、1名の8hotel賞受賞アーティストを選出しました。

入選アーティスト4名は、8月2 日から10 月 7 日までの最大2カ月間、FASのレジデンスルームで滞在制作を行いました。川田知志は、FASの壁面を仮設壁で覆い、フレスコ画の技法を用いて巨大壁画を制作しました。その圧倒的なスケールと存在感は、見るものを包み込み圧倒します。Atsuko Nakamuraは、これまで主に流木を材料にした巨大な立体作品やインスタレーションを制作してきましたが、滞在制作を通して、水や空気、雲といった藤沢の自然を、樹脂という作家にとって初めてとなる素材を用いて表現することに挑戦しました。古堅太郎は、藤沢で集めた材料を積極的に作品に取り込み、滞在制作中の時間や記憶、素材を様々なメディアに取り込んだ作品を制作しました。廣田真夕は、今回の滞在制作の機会を活用して、大学卒業後に勤めていた養豚場での見聞をまとめた絵日記をもとに、大画面の平面作品10点を描き上げました。

各々がこれまでに追求してきた表現や培ってきた経験を活かしながら、滞在制作を通して藤沢の土地や人々に触れ合うことで、絵画、立体、インスタレーション等、多様なメディアで表現を完成させました。

8hotel受賞者は、9月26日から1週間にわたり、本プログラム特別協力企業の8hotelに宿泊しながら滞在制作を行い、客室内にアート作品を設置するプロジェクトに参加します。入選作家の森温は、シルクスクリーン作品を中心に、客室内に藤沢の海をモチーフに取り込んだ空間を創出します。

FASと8hotelの両会場では、入選アーティストたちそれぞれが藤沢で過ごした時間が結実した作品が展示されます。どうぞご期待ください。


会期

2016年10月8日(土)〜2016年11月20日(日)

◼︎FASレジデンスルーム滞在制作アーティストによる成果発表展
会場①:藤沢市アートスペース、6F共用スペース
◼︎8hotel賞受賞アーティストによる成果発表展
会場②:8hotel
※会期終了後も制作した作品は客室に常設され観覧することができます。
※お客様が宿泊中や、清掃作業中等は観覧できないこともあります。

休館日

会場① 月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は、翌火曜日が休館)
会場② 無休

開館時間

会場① 10:00-19:00(入場は閉館の15分前まで)
会場② 12:00-16:30(観覧に関するお問い合わせは8hotel  TEL:0466-54-0880 まで)

観覧料

会場①②とも 無料

会場

藤沢市アートスペース、8hotel(藤沢市鵠沼花沢町1-5)

主催

藤沢市 藤沢市教育委員会

後援

神奈川新聞社 株式会社ジェイコム湘南 藤沢エフエム放送株式会社

協力

公益財団法人藤沢市みらい創造財団 ココテラス湘南
〈特別協力〉株式会社湘南レーベル(8hotel)



【展覧会図録のご案内】

制作・展示支援プログラム「Artists in FAS 2016 」
のカタログの販売をしています。滞在制作の様子、
成果発表展の展示作品の図版、作家略歴等を掲載
しています。

【図録情報】
「Artists in FAS 2016 」
判型: 並製本、無線綴じ B5版横型 80ページ
(カラー56ページ、モノクロ24ページ)
価格: 1,000円[税込]

【購入方法】
FASに直接ご来館いただき、インフォメーションカウンターにて購入してください。
※通信販売をご希望のお客様は、図録代金と送料(一冊215円)を現金書留にてお送りください。複数冊ご購入希望のお客様は送料をご案内いたしますので、藤沢市アートスペース 電話(0466-30-1816)にお問い合わせください。


〈入選アーティストのコメント〉

KAWATAWEB川田知志 Satoshi Kawata
私は大阪生まれで大阪育ちです。現在も大阪に住んでいます。家の近所には淀川が流れています。子どもの時から淀川の河川敷公園が遊び場でした。この時期になると昼間はBBQ、夜は花火をしている人たちでにぎわっています。夏から秋にかけて、季節の変化を感じながら、河川敷の土手に座って、川の流れと対岸を眺めることがとても好きです。
また、私が美術でやっていることのきっかけも、淀川の河川敷高架下からでした。
藤沢市アートスペースは、湘南にあって海がとても近いです。私は、湘南へ行ったことないです。なので夏から秋の変わり目に湘南で過ごせることは、とてもたくさん面白いことを発見できるのではと期待しています。この期待を成就させるべく、この機会を大いに楽しもうと思っています。


NAKAMURAWEB中村厚子 Atsuko Nakamura
こんにちは、Atsuko Nakamura です。この度は藤沢での滞在制作・発表という素晴らしい機会を与えて下さり、ありがとうございます。
私は現代の都市と自然のあり方に疑問を持ち、「自然とは何か、生きるとは何か」をテーマに、これまでに学んだ建築、生け花、彫刻を軸に「( 自らの造形)+( 自然の造形)」によって完成させるインスタレーションをやっています。
今回入選の知らせを受け、「藤沢の自然にどっぷり浸かって制作できるんだ!」と、その贅沢な時間を想像し、ワクワクしています。山と海に囲まれた藤沢で、私は都市と自然の境界をまたぐ象徴としての水をテーマに、あらゆる水の形態をグルーガンでドローイングし立体化させる予定です。
現地での日々の発見、また一緒に滞在される作家のみなさんからの刺激を大切に、当初の計画を更に発展させ、より良い作品を完成させたい、そしてそれを多くの方々に見て頂きたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。


HIROTAWEB廣田真夕 Mayu Hirota
この度は、このような機会を与えて頂き嬉しく思います。
私は大学を卒業してひょんな事から豚屋に就職しました。最初は豚の大きさにびっくりし(母豚は平均200 ㎏ほどあるのです!)、排泄するうんちの量にびっくりし、覚える事が沢山あることにクラクラし、豚に慣れる事、仕事を覚える事に必死な毎日でした。
この豚屋での仕事は精神的にも肉体的にも辛かったけれども、それ以上に豚が可愛くて、働く事が楽しくて、生きている実感が日々ありました。そんな生活もこの七月で終わりになります。
制作では豚屋での一年半を形にしたいと思っています。ペンや筆を思いっきり使って大きな支持体いっぱいに絵を描きたいです。


FURUKATAWEB古堅太郎 Taro Furukata
藤沢市アートスペースの新しい試みである制作・展示支援プログラム「Artists inFAS」に選んでいただきとてもうれしく思います。
今まで国内外のいろいろな場所で滞在制作する機会はありましたが、藤沢市で行うのは初めてです。
僕は分子レベルでの身体の代謝をモデルに、共同体の中で変化していくアイデンティティや文化の可塑性を主なテーマとしています。また、自分自身のルーツや場所に固有の歴史についてもリサーチを重ね、作品の重要な要素として取り込んでいます。今回の滞在では、手作りのリキュール、シーグラス、焼物、食事、染色などをキーワードにリサーチを行い、その成果を制作に反映させていきます。このプログラムを通じて出会う人達や、まだ行ったことのない場所や景色からどんな新しい作品が生まれるか今から楽しみです。


moriharuweb

森 温 Moriharu   8hotel 賞
独学でイラストやシルクスクリーンでの表現を始め、同時に約10 年間、公立学校で美術教師を務めていましたが、この春退職し、フリーで活動しています。
現在は神戸を中心に制作活動を行っており、趣味のサーフィンを中心に、自然と人との関係をモチーフに描いています。
入選の知らせは、本当に驚きました。何よりも、無名に等しい私という存在と作品を、目に留めて下さった審査員の方々に心から感謝しております。
藤沢市湘南エリアは、私が心から制作したいと望んでいた場所で、それが叶う事になり、今はとてもワクワクした気持ちと、どんな形にしていくかを考えては、やや不安になったりもしています。せっかくのこの機会なので、十分に楽しんで制作できるよう、パワーを充電して挑みます。そして、少しでもこの湘南エリアの素晴らしさと、愛するサーフィンの自由な空気を、作品を通して伝えられたらと思います。


〈お問い合わせ〉

藤沢市アートスペース
(藤沢市生涯学習部文化芸術課)
〒251-0041神奈川県藤沢市辻堂神台2-2-2
ココテラス湘南6階
TEL 0466-30-1816
FAX 0466-30-1817
E-mail c.hall@city.fujisawa.kanagawa.jp


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