「平成13年度予算審査のあらまし」
予算審査のあらまし
予算に対する各会派の要望・意見
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予算審査のあらまし

 

 平成13年度一般会計予算及び12特別会計予算(総額2,103億2,974万6,000円)並びに議案第62号「藤沢市職員定数条例の一部改正について」ほか8議案、計22議案と「片瀬海岸1丁目7の土地(現在駐車場)の利用についての陳情」など2陳情は、3月7日に設置された予算等特別委員会において8日間にわたり審査が行われました。その結果、陳情2件は趣旨不了承となりました。また、議案については、委員会の審査結果を受け、3月21日の本会議ですべて可決されました。
 ここでは、予算等特別委員会の審査の概要をお知らせします。

湘南新産業創出コンソーシアム

ベンチャー企業創業を支援 インキュベートルームを整備

質問 湘南新産業創出コンソーシアムでは、新年度、どのような新しい施策を予定しているのか聞きたい。
答弁 ベンチャー企業の起業家に対し、創業時の支援をするため、重点施策としてインキュベートルームの貸し出しを予定している。
 場所は特定していないが、面積300平方メートル程度の施設を借り上げ、1区画を10平方メートルとして15から20区画程度を整備していく予定である。
 なお、貸出期間は最大5年間を予定しているが、その後のベンチャー企業の育成状況を見ながら、弾力的に運用していく。

介護サービス充実へ 相談員10人を配置

質問 新年度から導入される介護相談員派遣事業の内容について聞きたい。
答弁 この事業は@サービス利用者の相談に応じるA事業者を直接訪問し、サービスの提供の実態を把握するB入所施設を訪問し、入所者からサービス上の不満な点等の聞き取りを行い、施設に対し改善すべき点などを要望する−などを主な内容としている。
 なお、実施時期は10月を予定しており、10人の相談員を市内5ブロックに分け、男女1名ずつを一つの班として編成し、配置していく予定である。

ITに関する講座 高齢者向けに実施

質問 生きがい対策推進事業として、ITに関する事業も予定しているのか。
答弁 老人福祉センターこぶし荘において、10台のパソコンが寄附されたことから、パソコン入門講座を実施している。
 また、インターネットについてもNTTの協力のもと、入門講座を実施している。

鵠沼公民館
市民センター化へ建設検討委員会設置

質問 総合計画において、鵠沼公民館の市民センター化が位置づけられているが、今後のセンター化に向けた予定について聞きたい。
答弁 今後のスケジュールとして、平成13年度に建設検討委員会を設置する。翌14年度には着工に入り、15年度の開設を予定している。

藤沢石川線完成後のバス路線の計画は

質問 藤沢石川線街路新設事業の完成目標はいつ頃を予定しているか。また、完成後の新規バス路線計画はあるのか。
答弁 藤沢厚木線から善行団地入り口までは約1キロメートルあるが、平成13年度から引地川にかかる橋の新設と街路築造工事を進め、平成15年度中に開通させたいと考えている。
 バス路線の新設については、湘南ライフタウンや石川地区から善行駅への利便性を高めるためにも必要と考えるため、今後は事業の進捗を図りながら、バス事業者や関係機関と調整を図っていきたい。
平成15年度完成を目指し整備が進む藤沢石川線街路

調整区域の下水道 今後の整備計画は

質問 市街化調整区域における下水道整備は、今後どのように進めていくのか聞きたい。
答弁 現在、市街化調整区域の中では下水道整備の条件を満たす区域が300ヘクタールあり、この区域については下水道を整備し、これ以外の区域については、合併処理浄化槽による排水の処理をお願いする。
 なお、既に認可を取得している区域は146ヘクタールあるが、今後は、県との調整を図りながら、宮原地区の50ヘクタールのうち、平成13年度中に半分、平成15年頃にその残りの半分の認可を取得していきたい。

家庭ごみの戸別収集 本市の検討状況は

質問 一人暮らしの高齢者や障害者世帯を対象にした家庭ごみの戸別収集サービスが自治体で広がっているが、本市はどのように考えているのか。
答弁 現在、本市においても戸別に収集しているケースがあるが、高齢化社会における行政サービスの一環として、早期に実施すべく検討している。

児童クラブの待機児解消に向け努力

質問 児童クラブにおける現在の待機児の状況について聞きたい。また、希望者を全員入所させることはできないか。
答弁 3月1日現在の待機児は、3施設で12人となっている。
 児童クラブへの受け入れは、小学校1年生から4年生までを対象として考えており、各児童クラブで全体の定員に余裕がある場合のみ5、6年生を受け入れている。
 一部の定員を超えているクラブを除き、全体的には余裕があるが、今後は、施設整備を早めに行っていくとともに、希望者が集中したクラブについては、近隣の児童クラブに入所してもらうなどの方法も視野に入れ、対応していきたい。

遊びを通して仲間づくり=わんぱく児童クラブ

バス事業の規制緩和に対応路線維持の方法など検討

質問 平成14年2月からバス事業の規制緩和が実施され、事業者による不採算路線の廃止などが考えられるが、市としてどのように対応していくのか。
答弁 これまでバス事業については、需給バランスから新規参入については一定の規制が行われてきたが、需給調整規制が廃止され、新規参入が容易になる一方、不採算路線が休廃止されるおそれがある。市内約120路線のうち、3割程度が不採算路線であると聞いているが、すべてが休廃止されるわけではなく、運行上必要な路線もあるとしている。
 現在、市内各地域から公共施設や福祉施設などへのアクセスとしてコミュニティバスの導入の市民要望が高まっており、市としては、規制緩和後に予想されるバス路線の休廃止に対して、生活路線の必要性や路線の維持の方法などについて検討していきたい。

国際理解教育の推進 新たに時間講師採用

質問 国際理解教育を推進する上で、語学の問題は一番重要であると考えるが、現在、どのくらいの時間を要して子どもたちに英語を指導しているのか。また、今後の新たな対応について聞きたい。
答弁 現在、4名の常勤外国人講師が、小学校においては歌、ゲーム、簡単な会話など1学級当たり年平均1.4回、中学校においては講師と生徒が直接会話する活動など年平均6.8回指導に当たっている。
 しかし、現状では生きた外国語にふれる機会が少ないことから、新年度は、現在小学校で指導している講師を中学校に専任させ、小学校には新たに時間講師を採用し対応していく。


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予算に対する各会派の要望・意見

 掲載の順番は本会議での討論順。日本共産党議員団は、議案第67号・70号・96号の3議案に賛成、他の18議案及び議会議案第14号に反対しました。また、市政市民派議員会議は、議会議案第14号に反対、他の21議案に賛成しました。そのほかの会派は、すべての議案に賛成しました。なお、議案については8面の議決結果一覧をご覧ください。(討論=議題となっている案件に対し、採決の前に賛成か反対かの意見を表明することを言います。)

行財政改革の視点に立った効率的な行政運営を

−藤沢新政会 18人−

@行財政改革の視点に立ち、学校給食は、行政と民間の責任区分を検証し、民間委託も含めた方策の検討を。

A行政事務の効率化や情報収集の一元化を図るため、きめの細かいインフラ整備に努力を。

B主要幹線道路整備は、企業誘致の必要条件でもあり、周辺住民の理解を得ながら積極的な取り組みを。

C生ごみや家畜排せつ物等の堆肥化を本格的循環型社会構築の第一歩ととらえ、積極的な支援を。

Dダイオキシン対策は、国・県と連携し、荏原製作所と同様の事故が二度と起きないよう取り組みの強化を。

E高度医療施設の誘致に積極的な取り組みを。

F土木事業中心の農業政策から脱却し、農家の生活安定が図られる支援策を。

G湘南新産業創出コンソーシアムへの積極的な取り組みを評価する。

H柄沢や北部第二(三地区)の区画整理事業は、一般会計を投入し早期完成に向けて確実に実行を。

I市内の全小学校において卒業式に国歌斉唱が実施されたことについては、教育委員会の努力を評価するとともに、今後も学習指導要領に基づき指導が行われることを要望する。

J教科書の採択では、その過程や理由等について情報公開を。

Kスポーツ振興財団では、民間活力が存分に発揮され、スポーツを通して市民の健康づくりに寄与できることを期待する。

憲法を市政に生かし福祉・医療の拡充を

−日本共産党議員団 5人−

@市民のくらしと安全を守るため、日米両政府に対し「横須賀の空母母港化、相模湾の原子力潜水艦訓練区域の撤回」を強く求めるべき。

A「一生安心して暮らせるまち」をスローガンにするならば、子どもから高齢者までの福祉・医療施策の一層の拡充を。

B不要不急の公共事業を抜本的に見直し、その財源を福祉・医療・教育・くらしに回すべき。

C競輪事業の赤字を税金で補てんすることは市民の理解を得られるものではない。来年度中には事業の廃止を。

D学校イントラネット整備は、国に強く補助を求めるべき。

E教科書採択には、校長や教員、父母の意見を尊重・反映するべき。

F学校給食は直営であってこそ、学校教育の一環として食の教育に取り組めるのであり、民営化には断固反対する。

Gごみの減量・資源化・再利用を積極的に進め、現リサイクルセンターの整備を行い、エネルギーセンター建設計画は中止を。

H土木事業中心の農林水産業費予算を抜本的に見直し、食糧自給率を高める事業の推進を。

I西北部地域における「新産業の森」の基盤整備は、環境保護など事前の十分な検討が必要であり、先行的に進めるべきではない。

J政務調査費一人当たり96万円への引き上げは、財政逼迫の折、市民の理解を得られるものではないので反対する。

市民参画が活きる藤沢市独自のまちづくりを

−市政市民派議員会議 5人−

@国及び米軍等関係機関に対し、「飛行訓練の中止、相模湾の原子力潜水艦訓練区域の廃止」に向け、精力的に働きかけを。

A長崎への平和ツアーの拡大を評価し、広島、沖縄への拡充も要望する。

B平和ミュージカルは、市と市民が共同で実施することに意義があり、共催の打ち切りは事前に十分な説明があってしかるべき。

C学校給食は、食教育という面からも、民営化ではなく行政の責任で実施するべき。

D中・高校生の居場所や部活動における顧問の確保など、放課後対策の充実を。

E小・中学校校舎の耐震補強工事を推進し、広域避難場所としての機能充実を。

F「日の丸・君が代」では、子どもたちへの「指導」が「強制」とならないように。

G教科書の採択では、現場の教員の意見を十分取り入れること。

H負担のあり方を明確にし、だれもが安心できる介護支援と市民の健康づくりへの啓発を。

I全自治会への防災備蓄倉庫の設置を目指し、設置費用を含め市が主体となって早急に取り組みを。

Jダイオキシン、環境ホルモン等の調査は、市民参画で実施を。

K議員の海外視察は凍結すべき。

L政務調査費について、現行調査研究費の2倍以上の96万円に引き上げることは、厳しい財政状況のなか、市民の理解を得られるものではないため反対する。

多様な保育要望に対応し子育て支援の環境整備を

−藤沢市公明党 6人−

@行政側だけではなく、市民とともに検証・評価する行政評価システムの導入を。

A介護相談員制度は、介護サービスの質の向上が図られるよう、利用者側に立った運用を。

B介護予防の視点から、地域型デイサービスの実施を。

C幼稚園の預かり保育等も視野に入れた保育園の待機児解消と休日保育の早期実施を。

D関係機関及び市民グループとの連携で有効な児童虐待防止体制を。

E交通バリアフリー法に基づく基本構想の策定に当たっては、高齢者、障害者等からの意見・要望の聴取を。

F障害者対象のIT講習は、今後の自立に有効となるよう、障害状態に応じて機器の選定、サポーターを充実させるとともに、事前に十分な意見交換を行いカリキュラムの編成を。

G不登校問題等の解決にスクールカウンセラーの積極的な配置を。

H学校・家庭・地域における連携や対話を通し、開かれた学校づくりに一層の努力を。

I環境負荷軽減などの効果があるビオトープによる緑化施策は、各部門で積極的に取り組むべき。

JISO14001認証取得では、出先機関も含め全庁を対象にしていくことを評価する。今後は、家庭版や学校版のISOなど市独自の普及啓発の検討を。

K市内産業が情報技術革新の動向に遅れることなく対応できるよう、先見性を持った政策展開を。

環境にやさしい自然エネルギーの積極的活用を

−21社・民CLUB 5人−

@国税と地方税の配分の抜本的見直しを国に強力に求めるべき。

A災害時の広域避難場所として、また環境教育の面からも、小・中学校校舎の建設に当たっては、雨水利用や太陽光発電などの設備の積極的な設置を。

B荏原製作所の焼却炉の解体に当たっては、周辺地域を含めた事前調査や解体前の現況確認、作業員の健康チェックなど万全な対策を。

C介護保険をより効果的・戦略的に展開するため、国・県に対し、デイサービスを基軸として内容をさらに充実させるよう提言を。

D区画整理事業は、保留地処分へのさらなる努力と現状の経済変動に合わせた事業の見直しを。

E合併処理浄化槽の設置に対する助成制度の開始を評価する。市街化調整区域内の住民に対しては、この制度の周知を図り十分な説明を。

F長崎への平和ツアーの拡充を評価するが、平和ミュージカルへの補助が打ち切られたことは極めて遺憾であり、この事業に対しては支援の配慮を。

G厚木基地における航空機騒音の問題は、基地の軍事的利用の廃止やNLPの中止、住宅防音工事区域の拡大を国・県に対し引き続き強力に働きかけを。

H教科書の採択では、現場の教員等の意見を尊重するとともに、公正・公平な採択を要望する。

I教育現場においては、「日の丸・君が代」を強制しないこと。

本年4月に開校した慶應義塾大学看護医療学部


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予算特別委員会委員一覧

平成13年度予算等特別委員会委員

委 員 長
国 松   誠
副委員長 古 橋 宏 造
委   員 真 野 喜美子

今 村 信 也

鈴 木 とも子

杉 下 由 輝

井 手 拓 也

山 口 幸 雄

野 副 妙 子

瀬 川   進

高 橋 八 一

広 田 忠 男

渡 辺 光 雄

松 下 賢一郎

大 野 美 紀

村 上 悌 介

石 井   博

海老根 靖 典

水 越 靖 典

矢 島 豊 海


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