総務常任委員会
民生常任委員会
建設常任委員会
文教常任委員会
環境・災害対策特別委員会
請願・陳情の処理状況
City Fujisawa
議会のしおり
議会報目次



建設常任委員会


 建設常任委員会は、6月11日に開催され、現地視察の後、議案2件を審査した。その結果、議案は2件とも可決すべきものと決定した。
 また、@鵠沼海浜公園の利用A北部第二(三地区)土地区画整理事業B健康の森地内に生息するオオタカ雛の被害−−以上3件について報告を受けた。

スケートパークとして利用
−鵠沼プールガーデン跡地−

〇鵠沼海浜公園の利用について

 〈市の説明〉
 鵠沼海浜公園は、平成16年度から地下に南部地域の雨水対策のポンプ施設を建設する予定だが、それまでの3年間については、既存のプール施設を活用し、スケートパークとして利用することとし、その実施計画が確定した。
 施設について、既存の50メートルプールは、インラインスケート、インラインホッケー等を行うホッケーリンクとして、また、幼児プールは、初心者用インラインスケートを行う初心者リンクとして利用する。中央広場はフリー走行広場とし、インラインスケート、スケートボード等を行うフリースペースとして利用し、変形プールは、上級者向けのセクションを数台配置して、インラインスケート、スケートボード、BMX等を行うストリートセクションリンクとして利用する。また、本館平屋建物は、事務室、更衣室、シャワー室、講習室等として使用し、レストラン棟2階建物については、自動販売機コーナー、休憩所、管理事務所として使用、また、駐輪場、駐車場も併設する。
 開園期間は通年とし、毎週月曜日を休園日として、月曜日が祝日の場合は開園、翌日を休園日とする。年末年始は元旦のみ休園日とする。また、開園時間は、7月と8月は9時から18時30分までとし、それ以外の月は9時から17時までとする。使用料金は、1回当たり小・中学生が100円、一般を300円とする。
 駐車場は有料とし、利用時間は、7月、8月は、6時から18時30分、それ以外の期間は8時30分から17時30分までとする。
 なお、今後ルール等の講習会等も開く予定である。
 施設管理については、鰹テ南なぎさパークが行い、現在、7月20日の開園をめどに、施設工事を進めている。

〇北部第二(三地区)土地区画整理事業について

 〈市の説明〉
 北部第二(三地区)土地区画整理事業については、平成11年9月から見直しに着手していたが、その結果がまとまった。
 本事業は、面積275.2ヘクタールの区域を、平成3年度より平成17年度までの15年間を施行期間と定め、453億5,000万円の事業費をもって、平成4年3月に事業計画の決定を行い、今日まで整備事業を進めてきている。
 しかし、この間、事業計画決定後に住宅群と工場群を分離するという土地利用方針に基づき、換地設計を進めた結果、建物の移転対象戸数が大幅に増加したことに伴い、移転補償費も増加し、総事業費が672億円に達する見込みとなった。さらに、90年代の急激な経済情勢の変化により、当初計画のまま、事業を進めることは困難と判断し、当初計画の全面的な見直しを行った。 
 見直しに当たっては、最大の問題となった建物の移転戸数1,242戸を867戸として375戸を削減し、総事業費については、672億円を515億円に、117億円の削減をしたが、当初の事業費より101億5,000万円の増加となっている。
 その他の主な変更点については、事業施行期間を現行の平成17年度までを15年延伸し、平成32年度までとした。また、公共減歩率は、現道を生かした道路計画により14.08%から13.18%に減少した。
 現在の進捗状況は、12年度までに移転建物867戸のうち97戸が完了しており、総事業費は、85億4,600万円を執行、進捗率は15.4%である。

整備が進む北部第二(三地区)土地区画整理事業地

オオタカの雛が被害に
遠藤「健康の森」

〇健康の森地内に生息するオオタカ雛の被害について

 〈市の説明〉
 遠藤地区の健康の森地内に生息するオオタカの巣が荒らされ雛2羽が密猟の被害に遭った疑いが濃い。
 健康の森の整備については、慶應義塾大学と共同で高度医療施設整備事業を進めてきているが、これまで看護医療学部建設、健康の森通り線を整備してきた。
 その際に同地内に生息するオオタカを保護するため「藤沢市健康の森オオタカ検討会」を設置し、同会からの保護方策に基づき、計画面、工事面で慎重に事業を進めてきた。3月の工事終了後も、オオタカの調査はいわゆるモニタリング調査として継続していた。
 オオタカは、今シーズンも産卵、抱卵、孵化、巣内育雛といった例年どおりの繁殖パターンを示し、地上の観察ポイントから、5月7日、22日には巣の中に2羽の雛を確認していた。
 5月25日に市職員とNGO会員が林の中に入ったが、巣の中に動くものがないこと、営巣木樹皮に巣直下まで金属製爪跡状のものが連続していることが認められたため、専門家に同行を願い、再度観察した。
 その結果、営巣木樹皮の傷跡が新しいこと、かつ巣の付近に泥が付着していたことから、少なくとも人が何かの目的を持って巣に近づいた事をうかがわせた。
 オオタカは、「絶滅のおそれのある野生動物の種の保存に関する法律」により捕獲等を禁止されている鳥であるため、同28日には事実関係を県環境農政部、環境省南関東自然保護東京支所に報告した。状況から密猟の疑いが濃く、県警本部、所轄署に事情を説明し、警戒のためからも30日にマスコミに公表した。
 今回の件は、市、関係機関等で協力して取り組んできた整備事業の成果を、一部の心ない人によって踏みにじられた疑いが強く、誠に残念である。

「健康の森」の空を飛ぶオオタカ



総務常任委員会

遺伝子組み換え食品
表示制度の改善を

 総務常任委員会は、6月14日に開催され、議案4件、陳情3件を審査した。その結果、議案は4件とも可決すべきもの、陳情は1件が趣旨了承、2件が趣旨不了承と決定した。
 また、@「藤沢市地域IT基本計画」の概要A「ICカードの普及等によるIT装備都市研究事業」の概要B藤沢市市民活動推進検討委員会の検討結果−−以上3件について報告を受けた。

〇遺伝子組み換え食品の表示制度の改善を国に働きかけることを求める陳情

 この陳情は、生活クラブ生活協同組合湘南GMイネ反対運動実行委員会から提出されたもので、現行の遺伝子組み換え食品の表示制度の改善をするよう国に意見書を提出してほしいというもの。

 〈市の説明〉
 遺伝子組み換え食品の表示については、大豆、とうもろこし等の5種類の作物と、豆腐、納豆、コーンスナック菓子などの24品目の加工食品が表示の対象となっている。
 一方、醤油、大豆油などは加工の工程でタンパク質が分解され、組み換えられたタンパク質が残存しないため、表示義務の合理的根拠がないとして、表示対象外となっている。
 また、遺伝子組み換え原料を使用している場合には、その表示が義務づけられているが、使用していない場合は、表示は任意となっている。
 (趣旨了承と決定した)




民生常任委員会

市民病院

地域医療機関と連携図る
非紹介患者初診料を改定

 民生常任委員会は、4月18日と6月12日に開催された。
 4月18日の委員会では、4月17日に開催された「藤沢市ダイオキシン類等専門委員会」での検討結果などの説明を受け、質疑を行った。
 6月12日の委員会では、議案1件、請願1件及び陳情3件を審査した。その結果、議案は可決すべきもの、請願は否決すべきもの、陳情は1件が趣旨了承、2件が趣旨不了承と決定した。
 また、
@藤沢市介護保険サービス利用者アンケート調査の結果
A地域医療支援病院紹介率80%台達成に伴う非紹介患者の初診料の改定
B非加熱血液凝固因子製剤の使用に伴う肝炎ウイルス感染検査への対応−
−以上3件について報告を受けた。

〇ダイオキシン類等調査結果について

 〈市の説明〉
 昨年4月、葛原最終処分場から高濃度のダイオキシン類が流出しているとの疑惑の発生以来、緊急調査を実施してきたが、これまでの調査結果では高濃度汚染はなかった。
 今回、住民団体が採取したのと同じ時期である、本年2月に住民立ち会いのもと採取した試料の分析結果が出たことを受け、「藤沢市ダイオキシン類等専門委員会」を開催し、その検討結果がまとまったので報告するもの。
 地下水を初め、周辺の水路、井戸水などはすべて水質の環境基準を下回っており、ダイオキシンの成分解析においても処分場からの飛散や汚水による汚染等周辺環境に影響を及ぼしているとは考えられないという結果になった。
 また、下流の水路で比較的高い数値を検出した地点の底泥については、底泥を除去した上で、今後も引き続き調査をしていくこととした。
 今後の対応としては、昨年4月以来、葛原及び葛原第2最終処分場の地下水を汲み上げ処理しているが、両最終処分場の地下水を従来どおり河川放流する。
 また、葛原第2最終処分場の埋め立て再開は、ダイオキシン類等専門委員会でも特に問題がないとの意見を得ているが、再開に当たっては、一層管理を徹底するとともに、定期的なモニタリング調査を実施していく。

 〈主な質問と答弁〉
質問
 下流水路でまだ高い濃度である地点の底泥を除去することについては評価をするが、除去を始める時期や処理方法などについて聞きたい。
 また、引地川の底泥について、現在の科学の実態では除去方法がまだ定かではないが、今回の底泥除去との整合性はあるのか。
答弁 この水路は水量が少なく底泥の量もわずかで、底張りもしてある。一時的に水をせきとめバキューム車などで吸い取ることは難しくない。焼却灰と比べ低い濃度であり、処分については専門委員会に意見を聞き最終処分場へ搬入する予定である。新たな底泥がたまらないと今後の調査分析もできないため、できるだけ早く実施したい。

〇地域医療支援病院紹介率80%台達成に伴う非紹介患者の初診料の改定について

 〈市の説明〉
 昨年4月に医療法に基づく地域医療支援病院として県内で初めて承認を受け、同年8月から地域医療連携室を窓口として地域医療機関からの紹介患者の受け入れなど、地域医療支援病院としての本格的な病院運営を進めてきた。
 市医師会や市歯科医師会などの関係機関及び患者や市民の理解により、地域医療支援病院の法定要件である地域医療支援病院紹介率80%台を達成したため報告するもの。
 今後も紹介制、逆紹介制を中心とした地域医療連携を積極的に推進し、地域医療機関との機能分担を進めていきたいと考えている。
 非紹介患者の初診料は、特定療養費制度の一つとして、200床以上の病院における紹介状を持たない初診患者に対して、保険診療の部分とは別に自費負担の部分が設けられており、その金額を条例で規定している。
 地域医療支援病院紹介率が80%以上になると、地域医療支援病院が算定できる診療報酬点数が引き上げられることになり、これに連動し料金を改定するもの。
 具体的には、現行の非紹介患者の初診料の金額は、税別で2,500円だが、診療報酬点数における紹介患者加算額の点数引き上げに伴い、その金額が税別で2,800円になる。
 この料金設定の考え方は、紹介患者加算額の点数をスライドさせた金額とするのが一般的だが、市民病院の公共性や紹介患者と非紹介患者との患者負担額の均衡を考慮し、自己負担額の格差額に相当する額としている。
 この考え方をとることにより、現在の料金は、3,000円となるところを2,500円に、今回の改定後に当たっては、4,000円となるところを2,800円とするもの。
 なお、改定予定日は、診療報酬制度上の手続により、点数の算定開始が認められる7月1日とした。



文教常任委員会

 文教常任委員会は、6月13日に開催され、陳情4件を審査した。その結果、1件は同趣旨の請願が既に本会議で採択されているため、この陳情の趣旨は了承されたものとみなす(みなす趣旨了承)、3件が結論保留と決定した。
 また、@「学習意識調査」報告書A学校給食残菜処理B児童生徒の安全確保及び学校の安全管理−−以上3件について報告を受けた。

児童生徒の安全確保を図る
重点実施事項を各学校に通知

〇義務教育諸学校の学校事務職員・栄養職員給与費の国庫負担制度からの適用除外に反対することについての陳情

 この陳情は、学校事務職員労働組合神奈川から提出されたもので、教育の機会均等を保障するための義務教育費国庫負担制度の適用対象から学校事務職員・栄養職員の人件費を除外することに反対する旨の意見書を提出してほしいというもの。
 (みなす趣旨了承と決定)

〇児童生徒の安全確保及び学校の安全管理について

 〈教育委員会の説明〉
 教育委員会では、大阪府池田市内の小学校で起きた事件の報道を受け、6月8日付ですべての小学校に対し、児童生徒の安全確保と下校指導の徹底について緊急連絡するとともに、関係機関に対してはパトロールの強化等を依頼した。
 同日、県から各市町村教育委員会に対し、文部科学大臣の談話とともに、児童生徒の安全確保及び学校の安全管理の徹底についての通知があった。
 教育委員会では、同月11日に各学校に対し、当面の重点実施事項として、@授業時間における校門等の門扉の閉鎖(施錠せず)A学校施設内の巡回点検の徹底B登下校時の安全確保、安全指導の徹底−−以上3点を行うよう、また、大臣談話と昨年、文部省が作成した「幼児児童生徒の安全確保及び学校の安全管理の徹底についての点検項目」を送付し、学校一丸となった安全確保に緊急に取り組むよう通知した。
 これまで、各学校では自治会、老人会の協力を得て、下校時の児童生徒の安全指導を行っており、「おやじの会」による校外指導が行われている学校もある。不審者が出た場合には教員が校外に立ち、さらにPTAの校外指導委員の協力を得て安全指導に努めている。一方で、変質者の出没等の緊急時には、近隣学校との連絡を密にしている。
 現在、教育委員会では開かれた学校を目指して各学校を指導しているが、このような事件はこれに逆行するもので、新教育課程の実施を目前に控え、極めて憂慮すべき事態と考えている。
 今後は、学校体制の充実を図るとともに、PTA、民生委員・児童委員、学校・家庭・地域の3者連携による地域協力者会議に早急に働きかけるなどして、子どもたちの安全確保に努めていきたい。

 〈主な質問と答弁〉
質問
 具体的にどのような取り組みをしているのか。
答弁 学校では、受付で記名をする、「来客」「来訪者」という名札をつける、学年単位で校舎を巡回する等の取り組みをしている。

各学校では児童生徒の安全確保に取り組んでいる=大道小学校




―環境・災害対策特別委員会―

水防訓練を視察

 環境・災害対策特別委員会は、5月29日に開催され、(仮称)大庭消防訓練場において実施された水防訓練を視察した。
 この訓練は、突発性の集中豪雨及び台風などに備え、市職員並びに消防団員の士気を高め、発災時に迅速かつ的確に対応できるよう、水防技術の向上や水防体制の整備を図ることを目的として実施したもので、消防団員や市職員など275人が参加した。
 訓練は、「梅雨前線の活発化により降りだした雨が一段と激しくなり、河川の一部が溢水する危険と、低地での浸水が進んできた」という想定のもとに、土のうづくり・土のう積み・土のう積載搬送・内水排除ポンプ操作・照明用発電機操作・ボート組立の6項目の訓練が行われた。
 また、視察した議員らも約2,000袋の土のうづくり等に参加した。

まさかの災害に備え力が入る土のうづくり訓練


請願の処理状況

受理年月日 請願番号 件名 付託委員会 審査結果
13.5.30 13−1 義務教育費国庫負担制度の堅持についての請願 13.6.8 採択
13.6.4 13−2 片瀬海岸東浜の公的駐車場への特別養護老人ホーム移設建設計画に関する請願 民生 13.6.19 不採択



陳情の処理状況

受理年月日 陳情番号 件名 付託委員会 審査結果

13.5.17

13−1 国に対して「緊急地域雇用特別交付金事業の改善・継続」と「緊急の就労事業」の意見書の提出を求める陳情

民生

13.6.12

趣旨不了承

13.6.5 13−7 「乳幼児医療費の無料化を国としておこなうことを求める」意見書提出の陳情 趣旨了承
13.6.6 13−9 神奈川県地方最低賃金の引き上げ等を求める陳情 趣旨不了承
13.2.20 12−58 LD(学習障害)などの子ども達が通うフリースクールに対する行政的な援助についての陳情 文教 13.6.13 結論保留
13.5.30 13−2 義務教育諸学校の学校事務職員・栄養職員給与費の国庫負担制度からの適用除外に反対することについての陳情 みなす趣旨了承
13.6.6 13−10 旧モーガン邸の保存活用を求める陳情 結論保留
13−11 旧J.H.モーガン邸及び庭園の保存活用に関する陳情
13.6.1 13−3 議会議員の費用弁償の廃止を求める陳情 総務 13.6.14 趣旨不了承
13.6.5 13−6 米軍の相模湾潜水艦行動(訓練)区域の解消・撤廃に関する意見書を政府に提出することを求める陳情
13.6.6 13−8 遺伝子組み換え食品の表示制度の改善を国に働きかけることを求める陳情 趣旨了承
13.6.1 13−4 議員年金の年数及び支給額の見直しを求める陳情 議会運営 13.6.15 趣旨不了承




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