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総務 |
地方税源の充実確保を要望
固定資産税の負担水準堅持など
総務常任委員会は、9月10日に開催され、議案2件、請願1件、陳情8件を審査した。その結果、議案は1件が可決すべきもの、1件が否決すべきもの、請願は不採択すべきもの、陳情は1件が趣旨了承、6件が趣旨不了承、1件が取り下げ承認と決定した。
また、地方税源の充実確保に関する意見書の提出について審査し、国へ意見書を提出することに決定した。
〇地方税源充実確保に関する意見書の提出について
地方財政の現状は、景気の低迷による税収減や国の景気対策に伴う公債費負担の増加などにより、危機的な状況にある。そのため全国市議会議長会から本市市議会に、地方税源の充実確保について国等に意見書を提出してほしいというもの。
〈市の説明〉
全国市議会議長会では、次の3点について地方財政において貴重な財源であることから、(1)固定資産税は住民税とともに市の主幹税目である。今年度では、平成13年度の商業地等の負担水準の75%を70%に引き下げた結果、地価の下落と相まって減収が見込まれる。このため、平成15年度に評価替えが予定されている固定資産税の安定的確保を図る上で、現行水準をこれ以上引き下げないようにすること(2)県税である法人事業税へ外形標準課税を導入すること(3)ゴルフ場利用税、事業所税、特別土地保有税及び不動産取得税は、地方財政において貴重な財源であることから、現行制度を堅持すること−−を実現するよう求めている。
民生 |
厚木基地の爆音解消へ
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対策を国へ粘り強く要請
民生常任委員会は、7月23日と9月6日に開催された。
7月23日は、環境・災害対策特別委員会との連合審査会を開催し、荏原製作所の現地視察を行った。
9月6日の委員会では、議案5件、陳情4件を審査した。その結果、議案は4件が可決すべきもの、1件が認定すべきもの、陳情は2件が趣旨了承、2件が趣旨不了承と決定した。
また、(1)ゆりかご型ブランコ控訴審結果報告等(2)江の島頂上部再整備事業に係る事業計画の一部変更−−以上2件について報告を受けた。
〇厚木基地の爆音解消と住宅防音装置促進を求める意見書採択に関する陳情
この陳情は、藤沢生活と健康を守る会から提出されたもので、厚木基地の深夜に及ぶ飛行は中止し、また、1986年9月以降居住の市民にも防音装置の補助を直ちに認めるよう、国に意見書を提出してほしいというもの。
〈市の説明〉
深夜に及ぶ飛行を中止することについては、今年6月5日の米海軍空母キティホークの横須賀港入港後、市民から苦情が多く寄せられたため、急遽7月30日に本市を含む県並びに厚木基地周辺7市で在日米海軍厚木基地施設司令官に、爆音防止策を申し入れた。
また、防音装置補助の対象者拡大については、内閣総理大臣等に毎年要請しているが、今年も7月及び8月に要望書を関係省庁に提出した。〈主な質問と答弁〉
質問 防音装置は確かに設置した方が良いが、逆に、そのことによって爆音を容認することにならないか。
答弁 一度防音装置を設置してしまえば、それですべてが終了とは考えていない。
当面の課題の中では防音装置を設置して騒音数字を下げることになるが、周辺市とともに基地の縮小、撤廃、早期返還という努力も長期的な視野で行っているので、御理解願いたい。(趣旨了承と決定した)
夜間離着陸飛行訓練やデモンストレーション飛行で爆音を生ずる
建設 |
建設常任委員会は9月5日に開催され、議案5件、陳情1件を審査した。
その結果、議案はすべて可決すべきもの、陳情は趣旨不了承と決定した。
文教 |
コッキング温室遺構を調査
保存・活用へ協議進める
文教常任委員会は、9月9日に開催され、陳情6件を審査した。その結果、3件が趣旨了承、3件が趣旨不了承と決定した。
また、(1)(仮称)藤沢市生涯学習大学の概要(2)学校施設の有効活用(3)放課後子ども支援事業(4)コッキング温室遺構−−について報告を受けた。
〇コッキング温室遺構について
〈教育委員会の説明〉
本市と江ノ島電鉄鰍ニが進めている江の島頂上部再整備事業において、植物園内東部の池周辺に、明治20年前後につくられた温室遺構が発見された。
この温室は、明治維新の直後に来日したイギリス人貿易商のサムエル・コッキングが、江の島頂上部の3,200坪という広大な土地に、当時イギリスで流行していた庭園を巨額な費用を投じて建設したものであり、当時の日本における温室としては最大であろうと言われている。
主な遺構は、四棟の温室の基礎、ボイラー室と貯炭庫、地下通路、貯水槽、集水用土管などで、構造はすべて煉瓦を積み上げている。
当時は、まだ水道も電気も整備されていない江の島頂上部に、外国の植物を植栽した個人用植物園が存在していたことは大きな歴史的遺産としての意義がある。
教育委員会としては、この遺構について、その規模や構造などの調査をするとともに、専門家による評価やアドバイスを得て、遺産の保存・活用について、関係機関等と協議を進めていきたい。
保存へ向け調査が始まった温室の地下通路
環境・災害対策特別委員会 |
総合防災訓練
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災害救助犬も参加
−環境・災害対策特別委員会−
環境・災害対策特別委員会は、9月1日に開催され、(仮称)大庭消防訓練場において実施された総合防災訓練を視察した。
この訓練は、「相模トラフ上を震源とするマグニチュード7.9の地震が発生、このため市内随所で家屋の倒壊、道路が損壊し死傷者も多数発生、また、電気、ガス、水道、通信の各施設にも大きな被害が生じた」ことを想定し、防災体制の強化と市民の防災意識の高揚を図るとともに、防災関係機関の機動力を結集し、即時救援体制の確立を図る事を目的として行われた。
今年の訓練は、「災害に強いまちづくりをめざして」をテーマに(1)自主防災会の防災対応と行動の訓練(2)情報の的確な収集・伝達の体制を図る訓練−−を柱として実施された。
訓練には、市職員と会場周辺の自治会37団体、陸上自衛隊等公共機関が13団体、藤沢市医師会等民間が17団体のほかに消防団、腎友会、在日外国人、合計約1,300人が参加し、避難誘導訓練や初期消火訓練など25項目の訓練が行われた。
午前10時、地震発生を知らせる防災行政用無線サイレンを合図に、大庭中学校の全校生徒に続き周辺住民が自治会ごとにまとまって避難誘導訓練が行われた。
この訓練では、自治会等の避難者の中のお年寄りを車いすにて避難誘導する訓練も新たに行われた。
また、学校へ避難してきた傷病者に対する応急救護訓練として、大庭中学校の生徒により、会場内の保健室を仮定したエリアにおいて、三角巾のあて方などの応急手当が実施された。
情報収集伝達訓練は、有線電話等の途絶を想定し、防災行政無線、消防無線及びアマチュア無線等による情報収集や伝達の訓練を行った。
消火訓練では、大規模な地震により、市内各所で火災が発生したことを想定し、各自治会等の消火班と大庭中学校生徒によるバケツリレーでの消火訓練を行った。
また、今年の新たな訓練項目の一つとして、救助犬人命救助訓練を行った。この訓練は、地震による家屋の倒壊で行方不明者の捜索を想定し、警察・自衛隊合同により、警察犬訓練所の救助犬による人命捜索を実施し、消防本部救助隊と連携して人命救出を行った。
さらに、電力復旧訓練については、東京電力により、電柱の傾斜・倒壊並びに電線等配線設備に被害が発生したことを想定し、倒壊した電柱を建柱し、高所作業車を使用して投光器による送電点灯を行うなどの訓練が実施された。
また、電力のほか、電話・ガス・水道等のライフラインの復旧訓練についても、それぞれ関係機関により実施された。
災害時には救助犬の活躍も期待される
■■■ 請願の処理状況 ■■■ |
受理年月日
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請願番号
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件名
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付託委員会
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審査結果
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14.8.29 | 14−2 | 『藤沢市個人情報保護条例に基づく住民基本台帳ネットワークへの個人情報外部提供の中止を求める請求』についての請願 | 総務 | 14.9.13 | 不採択 |
■■■ 陳情の処理状況 ■■■ |
受理年月日
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陳情番号
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件名
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付託委員会
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審査結果
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14.9.2
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14−16
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(仮称)藤沢・大鋸マンション建設計画における事業主((株)ドレミワールド)への3度目の公園占用許可更新に関する陳情 |
建設
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14.9.5
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趣旨不了承
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14.8.8
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14−13
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「片瀬漁港建設」に伴う江の島周辺の環境調査を求める陳情 |
民生 |
14.9.6 |
〃 |
14.9.2
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14−18
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小児医療費助成制度における年齢枠の拡大についての陳情 |
〃 |
〃 |
趣旨了承 |
〃
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14−19
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厚木基地の爆音解消と住宅防音装置促進を求める意見書採択に関する陳情 |
〃 |
〃 |
〃 |
〃
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14−25
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小児医療費無料制度の拡充を求める陳情 |
〃 |
〃 |
趣旨不了承
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13.6.6
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13−10
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旧モーガン邸の保存活用を求める陳情 |
文教 |
14.9.9 |
趣旨了承 |
〃
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13−11
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旧J.H.モーガン邸および庭園の保存活用に関する陳情 |
〃 |
〃 |
〃
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14.9.2
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14−15
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社交ダンスの出来る施設整備についての陳情 |
〃 |
〃 |
〃 |
〃
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14−21
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藤沢市の私学助成のいっそうの充実を求める陳情 |
〃 |
〃 |
趣旨不了承 |
〃
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14−22
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国と神奈川県に向けて、30人以下学級の実現と私学助成のさらなる拡充を要望する意見書の提出を求める陳情 |
〃 |
〃 |
〃 |
〃
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14−24
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学校給食の直営自校方式の堅持を求める陳情 |
〃 |
〃 |
〃 |
14.6.4
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14−8
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国における有事法制3法案の慎重審議を求める意見書提出についての陳情 |
総務 |
14.9.10 |
取り下げ承認 |
14.6.12
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14−12
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東海地震が過ぎるまで浜岡原発の運転一時休止及び中部電力への費用補填を求める意見書の提出についての陳情 |
〃 |
〃 |
趣旨不了承 |
14.8.28 | 14−14 | 民事法律扶助事業についての意見書提出を求める陳情 | 〃 | 〃 | 趣旨了承 |
14.9.2 | 14−17 | 米国の核開発とイラク先制攻撃計画の中止を求める意見書についての陳情 | 〃 | 〃 | 趣旨不了承 |
〃 | 14−20 | 国における有事法制3法案の廃棄を求める意見書提出についての陳情 | 〃 | 〃 | 〃 |
〃 | 14−23 | 住民基本台帳ネットワークシステムの見直しと当面の中止を求める陳情 | 〃 | 〃 | 〃 |
〃 | 14−26 | 有事法制の立法化に反対し、国への意見書提出を求める陳情 | 〃 | 〃 | 〃 |
〃 | 14−27 | 保寧市との姉妹都市提携調印式の中止を求める陳情 | 〃 | 〃 | 〃 |