平成10年度予算審査
予算審査のあらまし
予算等特別委員会委員一覧
主な質問・答弁
予算に対する各会派の要望・意見
City Fujisawa
議会のしおり
議会報目次


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予算審査のあらまし

 平成10年度一般会計予算及び12特別会計予算(総額2080億9545万9000円)並びに議案第93号「藤沢市地域市民の家条例の一部改正について」ほか9議案、計23議案は、3月11日に設置された予算等特別委員会において7日間にわたり審査が行われました。その後、委員会の審査結果を受け、3月24日の本会議で全議案が可決されました。
 ここでは、予算等特別委員会の審査の概要をお知らせします。


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予算等特別委員会委員
平成10年度予算等 特別委員会委員


委 員 長 二 見 友 久
副委員長 古 橋 宏 造
委  員 大久保 さわ子
  〃   堀   千 鶴
  〃   高 松 みどり
  〃   今 村 信 也
  〃   井 上 広 男
  〃   保 谷 秀 樹
  〃   大 塚 洋 子
  〃   増 井 秀 夫
  〃   高 橋 八 一
  〃   木 村 栄 子
  〃   水 越 靖 典
  〃   清 水 勝 人
  〃   二 上   喬
  〃   諏訪間 春 雄
  〃   水 島 正 夫
  〃   矢 島 豊 海
  〃   桜 井 正 平


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主な質問と答弁

次期総合計画基本構想
平成10年度内に策定

質問 第二次新総合計画の計画期間が平成12年度に終了するが、これにかわる次期総合計画の策定に向けた今後の予定について聞きたい。
答弁 平成10年度に基本構想、11、12年度に基本計画を策定するスケジュールで、現在、準備を進めている。
 10年度当初に基本構想策定のための審議会を開催し、市民提案システム等との連携も図りながら素案づくりを進め、10年度内には基本構想を策定したい。

詳細な分布地図 今後作成し頒布
埋蔵文化財

質問 埋蔵文化財分布地図の整備計画について聞きたい。
答弁 現在、本市には、地下に遺跡があると推定される埋蔵文化財包蔵地が470カ所ある。
 それらを表示した地図を生涯学習課で常備し、建設事業者などからの照会に応じている。
 今後は、照会への対応だけでなく、埋蔵文化財の位置を積極的に公開していくため、より詳細な分布地図を作成し、頒布していきたい。


藤沢の歴史と文化を未来に伝えたい(埋蔵文化財調査:朝日町)

ライフタウン内にもことばの教室設置を

質問 現在、3つの小学校に設置されている「ことばの教室」について、新たに湘南ライフタウン内の小学校に開設する考えはないか。
答弁 「ことばの教室」は、言語や難聴等の障害を持つ児童を対象に、鵠洋、藤沢、俣野の3小学校で開設している。
 ライフタウン内の小学校に開設することについては、指導に当たる専門知識を持った教員の確保、教室の整備等の課題はあるが、現状の3校体制を見直すなかで、検討していきたい。

市民センターに本庁権限の委譲を

質問 市民センターの役割は、今後ますます重要になってくるが、本庁の権限を市民センターにできる限り委譲すべきと思うがどうか。
答弁 これまでも地区福祉窓口の開設や税の諸証明の発行業務など本庁の権限を各市民センターに委譲してきた。
 今後は、建築相談などの相談業務を初めとする市民生活に密着した業務の委譲についても、平成10年度以降、さらに研究・検討を進めていきたい。

防火水槽・井戸の市内の設置状況は

質問 市内における防火水槽及び防火井戸の設置数とその貯水量や規模について聞きたい。
答弁 現在、防火水槽については、20立法メートルのものが902基、40立方メートル以上のものが812基設置されている。
 なお、防火井戸については設置されていない。

本庁と市民センター結ぶネットワークシステムを構築
災害情報を共有

質問 平成10年度に構築される防災情報ネットワークシステムについて聞きたい。
答弁 このシステムは、災害発生時の防災拠点となっている市民センターと災害対策本部となる市庁舎をコンピューター通信網で結ぶもので、被災者の安否や物資・ボランティアの要請などに関する情報を共有することを目的としている。

高齢化率等を考慮し借上公共住宅を配置

質問 現在、高齢者を入居対象に設置されている借上公共賃貸住宅について、市域にバランスよく設置できるよう積極的に取り組むべきと思うがどうか。
答弁 この住宅事業は平成6年に発足したもので、これまで、地域の高齢化率を考えたなかで配置してきた。
 今後は、高齢化率だけでなく、高齢者が日常生活を送る周辺の環境等も考慮に入れ、市営住宅運営審議会と連携しながら対応していきたい。
質問 借上公共賃貸住宅を借り上げた後に、修繕を行う場合の費用負担について聞きたい。
答弁 屋根、外壁等、建物の基本構造を修繕する場合は建主の負担、日常生活に必要な機器を修繕する場合には市または入居者の負担となる。


安心して暮らせる住環境を(借上公共賃貸住宅サンハイツ藤が谷)

介護保険実施へ準備担当を設置
モデル事業等を開始

質問 介護保険制度の実施に向け、市はどのような組織体制を考えているのか聞きたい。
答弁 平成10年度から5名で構成する介護保険準備担当を設置するとともに、福祉関係の各担当課にも検討会などをつくり、ピラミッド型の組織をつくっていきたい。
 なお、10年度には、介護保険事業計画策定のための実態調査や介護認定のモデル事業を行っていく。
 さらに、平成11年には要介護認定の受付事務が開始されるので、11年度は、介護保険の担当として、十分に対応できる人員を配置したいと考えている。

短期市外生活者に資格証明証を交付
国民健康保険

質問 国民健康保険に加入している世帯の中の一人が仕事の都合で短期間市外で生活する場合、市はどのような対応をしているのか。
答弁 こうした際に、医療機関で治療を受ける場合には、市では国民健康保険証にかわるものとして、国民健康保険被保険者資格証明証を交付している。

本市の緑地保全策 基金等活用し努力

質問 今後の緑地保全策と、保存樹林として指定されている面積について聞きたい。
答弁 保存樹林や緑地保全地区の指定制度等を活用しながらできるだけ緑地を保全していきたい。
 また、どうしても買い取る必要があると思われる緑地は、みどり基金で買い取り、保全していく。
 なお、保存樹林として指定されている面積は約150ヘクタールである。


身近な緑を残し、潤いのあるまちに(城南5丁目)

半透明のごみ袋 導入後の効果は

質問 ごみ袋が半透明になってから約1年が経過したが、その効果について聞きたい。
答弁 平成9年度の2月末までの実績を前年度の同期と比較すると、可燃ごみ収集量が3055トン、不燃ごみ収集量が288トン、合計で3343トンの減となっている。
 なお、トン当たりの概算ごみ処理費用が約4万6800円であるので、金額に換算すると、市民の協力により約1億5000万円の節減という成果があらわれたことになる。


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予算に対する各会派の要望・意見

 掲載の順番は本会議での討論順。日本共産党議員団は、議案第92号・93号・94号・99号・101号の5議案に賛成、他の17議案に反対しました。そのほかの会派はすべての議案に賛成しました。なお、議案については8面の議決結果の一覧をご覧ください。(討論=議題となっている案件に対し、採決の前に賛成か反対かの意見を表明することを言います。)

大型開発を縮減し 社会保障の充実を
 日本共産党議員団 5人

@村岡地区等の大型開発や北部第二(三地区)の区画整理を再検討し、計画の縮減・凍結・中止を。
A不要・不急の道路計画等の財源を、介護保険制度への態勢整備など、社会保障施策の充実に向けること。
B医療・福祉施策の補助金の復元を国や県に強く働きかけるとともに、市独自でも施策を堅持すること。
C「ごみを燃やして処理する」方法からの転換を検討すること。
D消費税の市民への転嫁をやめ、税率の引き下げを国に要求すること。
E高金利の縁故債の借り換えを銀行に強く求め、政府に対して下水道の企業債の繰り上げ償還を働きかけること。
F子どもたちのストレスを根本から解消するため、つめこみ教育を改めるよう国に働きかけを。
G私立高校の入学助成金は、助成額を元に戻し、今後も堅持すること。
H市民の安全と暮らしを守るため、横須賀の米軍空母母港化撤回を国に強く働きかけること。

財源の確保に努め 地方分権の実現を
 湘南政心クラブ議員団 10人

@地方分権への第一歩として税源の移譲を国に求め、一刻も早い財源確保に努力を。また、分権のあり方等について、市自ら積極的に検討すること。
A収入未済が増加傾向にあるため、税の徴収に一層の努力を。
Bあらゆる情報を市民に公開し、行政と市民が21世紀を支え合う総合計画を早期に策定すること。
C弾力的・効率的な民間活力の導入により、行政改革の推進を。
D高齢者バス助成事業の実施と小児医療費助成事業の対象年齢の拡大を評価し、小児医療費助成については、さらに対象を拡大するよう検討を望む。
E介護保険制度導入に向け、民間事業者に対する新たな助成策を講じ、目標達成に努力を。
Fごみを資源として活用するよう積極的な取り組みを。
G柄沢、北部第二(三地区)区画整理事業は、財政・事業計画の検討を慎重に。
H家庭・地域・学校の連携を深め、教育行政のさらなる発展を。

柄沢区画整理等の問題解決に努力を
 藤沢創政会 8人

@職員の特殊勤務手当を見直し、人件費の圧縮を。
A人事異動に科学的・客観的な評価制度の導入を
Bくらし・まちづくり会議が形骸化しないよう方策を検討すること。
C交付機による諸証明の発行は、市民のプライバシー保護に配慮して進めること。
D災害時に備え、CATVとの防災協定を検討すること。
E生きがい福祉センターは、高齢者や障害者が生きがいを持って働ける環境づくりを。
F地区福祉窓口を村岡地区などに設置すること。
Gごみ焼却灰の溶融化を推進するとともに、最終処分場等の長期的な構想の検討を。
H都市の農業経営が今後も継続できるよう、これまで以上の施策の展開を。
I事業費の増大した柄沢、北部第二(三地区)土地区画整理事業は、職員一丸となって問題解決に当たること。
J時代に即応した学校開放を実行すること。
K学習同要領に沿った指導を行うよう教育現場に徹底を図ること。

高齢者バス事業の充実と拡大を望む
 公明議員団 6人

@新館と第2庁舎に分散されている福祉・健康部門を一本化し、新館に配置すること。
A市民まつりを辻堂や長後で開催するよう検討を。
B核兵器廃絶と平和の達成を訴える運動の展開を。
C環境基本計画策定に当たっては、実効性の高いものにし、環境審議会における要望・意見を可能な限り計画に生かすこと。
D介護保険の導入に向け、公平・迅速・確実に介護サービスが実施できるよう、マンパワーの充実と施設等の整備に取り組むこと。
E少子化対策として、ふじさわ版エンゼルプランの策定を。
F高齢者バス助成事業の実施を評価し、事業の一層の充実と拡大を要望する。
G小児医療費助成事業の対象を3歳児まで拡大するよう努めること。
H貸付金制度の活用など、中小企業に対する積極的な支援を。
I歩道の段差解消など、バリアフリーの街づくりを。
J私立高校入学者に対する助成額を回復すること。

平和・環境・福祉教育施策の充実を
 社会民主党議員団 6人

@特別地方交付税の獲得など、財源確保に粘り強い努力を。
A税や使用料等の徴収に対する取り組みをさらに強めること。
B平和行政の充実・強化を。
C財産保護の制度として、成年後見人制度の実現に向けた取り組みを。
D保育園の待機児解消と全庁的組織による藤沢版エンゼルプランの作成・実行を。
E今後の都市づくりは環境優先を基本に進めること。
Fごみの分別収集の徹底を図り、減量・資源化、再利用を進めることともに、焼却灰の有効利用を研究し、最終処分場の延命を図ること。
GISO取得の支援策や高度情報通信の活用など、中小企業等に対する施策の展開を。
H中央卸売市場の健全経営のための抜本的な対策を。
I市民参加の都市マスタープランを作成し、地域の特性を生かした街づくりの実現を。
J小・中学校の35人学級実現への取り組み強化を。
K「ことばの教室」の西部方面での早期開設を。

男女共同参画社会への環境づくりを
 市政市民会議 3人

@あらゆる分野で女性が共同参画できる環境づくりを進めるため、女性職員を管理職に登用するなど、行政自らが行動を。
A平和事業の推進に一層の努力を。
B厚木基地の飛行訓練による爆音対策を国に要請し、静かな生活環境の確保を。
Cごみの減量化・資源化の徹底を図るため、学校・地域等へのPRに努めること。
D介護保険制度の実施に向け、万全な対策を。
E食の安全と地場産業の育成に努めること。
F市民が安全に通行できる生活道路の整備を。
G都市マスタープラン策定に当たっては、市の情報や審議過程等を公開し、行政と市民が協力して検討を進めること。
H市街化調整区域の下水道対策として、合併浄化槽の導入等も検討し、生活環境の向上を。
I学校・地域などで、食教育の実践を。
J文化行政の拡充と生涯学習の推進を。
K市税の不納欠損や下水道使用料等の未収金の解消に全力で取り組むこと。


みんな集まれ!ぼくたち・わたしたちの「つじどうむ」(辻堂児童館)


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