当院救命救急センターが目指すもの(救命救急センター長挨拶)

医学が進歩して様々な専門領域の治療はどんどん高度化しています。急性心筋梗塞や急性大動脈解離などの心臓・血管疾患、急性脳梗塞やくも膜下出血などの脳神経疾患、気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患や肺がんなどの呼吸器疾患、消化管のがんや肝臓・胆管腫瘍など消化器疾患など挙げればきりがないほど各分野の診療は進歩し続けています。その分各診療のスペシャリストも日々治療の技能を高めているのです。しかし、表に出てくる症状からだけでは、何の疾患なのか、どの診療科で対応するべきなのかはなかなか判別がつきにくいものです。さらに、超高齢化社会を迎えるわが国では複数の疾患を合併症として有する患者が多く、1つの診療科だけで対応することは容易でないケースも増えています。 特に、急に具合が悪くなった時には、何の疾患なのか、何科の医師が診療するべきなのかを瞬時に判別することは非常に難しいものです。しかしこうした急な病気やケガの中には一瞬にして生死を分ける危険なものが潜んでいるものです。
 危険な急性病態に対応するためには、救急科医が24時間常に対応できる体制が必要なのです。救急科医によって非常に危険な病態か否かの判断を行い、必要ならば即救命処置を実施します。そして必要に応じて介入すべき専門診療科の医師と協同して患者にベストの治療を実施するのです。
 急性の病態に対して早期の医療介入は非常に重要です。そのために消防機関と連携して医師を現場派遣するドクターカーシステムを運用しています⇒【病院前・プレホスピタル】。
同様にいつともなく発生する災害に対処できる体制は重要です。救命救急センターのスタッフを中心に災害派遣医療チームDMATが組織されており、実災害への派遣実績も多数あります⇒【災害医療】。

*救急科医:救急科医は生命の危機に瀕した患者を見つけ出し救命処置を施せる経験と知識と技術を有しています。救急科専門医資格を有するスタッフとその資格を習得するために日常臨床を通して経験を積んでいる専攻医が診療にあたっています。

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2019年4月
救命救急センター長
赤坂 理