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夏祭り
■本鵠沼在住 小林百合子さん(78歳) 夏といえば8月17日に行われる鵠沼皇大神宮(烏森神社)の夏祭りです。 鵠沼神明にある当神社は、西暦832年に造立され、主祭神「天照皇大神」で長い歴史と由緒ある神社です。 暑い盛りの8月17日例祭日には、鵠沼に住む人はもちろん近郷近在からの参拝者や見物人で膨れ上がります。 神奈川県の民俗芸能50選に挙げられ、藤沢市の重要有形民俗文化財に指定されている名物「人形山車」が9基、笛や太鼓のお囃子(はやし)に合わせ老若男女の氏子たちが、梶棒や引き綱を使って神社に向かって巡行する。午後2時ごろ境内に勢ぞろいし、町内ごとの祭り囃子の競演は最高潮。午後4時ごろになると、人で埋め尽くされた境内で湯花神楽の奉納もあります。この神楽は私たちの日常生活の守護神である「産土の神」「火の神」「水の神」の三神を神楽の場に招き、神恩に感謝し併せて無病息災を祈る儀式なのです。このような伝統があり盛大な祭りは鵠沼で生まれ育った私には大きな誇りです。 県下で最も盛観なのは9基の人形山車でしょう。見事な彫刻が施された総欅(けやき)造りの三層式の山車は、人形にちなんだ絵柄が刺しゅうされた豪華などん帳で覆われています。その上にそそり立つ人形は、各町内会ごとに宮之前の「那須与一」、上村の「源頼朝」、清水の「神武天皇」、宿庭の「源義経」、苅田の「徳川家康」、大東の「楠木正成」、仲東の「浦島太郎」、原の「日本武尊」、堀川の「仁徳天皇」とバラエティーに富んだ人物の象徴なのです。 明治の初期、農村であった鵠沼の9部落がそれぞれ戸数も少ないなか、よくぞこのような立派な山車を作り、華麗で勇壮な祭りができたものだと先祖たちに限りない拍手を送り、後世に継承したいものだと思います。
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