2008年8月10日号 広報ふじさわ…市長対談・市民の広場  〔 2 / 4 page 〕

ふじさわたんぼう

稲荷・本願寺、 高座郡三十三番観音順礼札所

高座郡三十三番観音順礼札所

 稲荷一丁目にある本願寺の境内、道沿いの駐車場の脇に「青面金剛神」の文字塔などと並んで高さ45センチメートルほどの角柱状の石塔があります。風化が激しく正面に刻まれた文字は「三番供養」とだけ読めますが、昭和末ごろの調査記録では、これが「三十三番供養」塔であり、造立年も宝暦13(1763)年であったことが確認されています。

 本願寺は、かつて観音様で有名な寺だったようで『新編相模国風土記稿』(江戸後期の地誌)の「本願寺」の項に「楊柳観音あり 慈覚作」とあります。楊柳観音とは観音の像容のひとつで、手に柳の枝を執るのでこう呼ばれています。同寺は天明6(1786)年に土砂崩れの被害に遭うまで、現在の「老人福祉センターやすらぎ荘」の辺りにあり、この前を上る坂は「観音坂」と呼ばれています。

 石塔は、ここが「三十三番観音順礼札所」であったことを示していますが、辻堂元町の「辻堂茂兵衛資料館」に保存されている「高座郡三拾三番 観世音詠歌集」には、4番目の札所として本願寺が載っています。ちなみにこの観音霊場は西善院(寒川町宮山)を発端に、1番=常光寺(本町四丁目)、2番=法照寺(鵠沼神明二丁目)、3番=宝泉寺(辻堂元町三丁目)、5番=泉秋寺(大庭)と続き、茅ヶ崎市、寒川町、海老名市、相模原市、大和市の旧高座郡内の諸寺・諸堂を巡ります。市内では前記のほか15番=宝泉寺(遠藤)、32番=善然寺(下土棚)、33番=雲昌寺(亀井野)が札所になっています。

問い合わせ 生涯学習課博物館準備担当【電話】(46)5106、【FAX】(46)5096。