とくしゅう

環境先進都市(かんきょうせんしんとし)を 目指(めざ)して

　環境問題(かんきょうもんだい)は 生活現場(せいかつげんば)から 出(で)るごみ 処理(しょり)の 問題(もんだい)や、ぼくたちが 活動(かつどう)することで 知(し)らず 知(し)らずのうちに 自然環境(しぜんかんきょう)を 破壊(はかい)しているんだよね。そこでぼくたちの 生活(せいかつ)への 影響(えいきょう)が 心配(しんぱい)されている 地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の 問題(もんだい)を 中心(ちゅうしん)に 世界的(せかいてき)に 対策(たいさく)が 求(もと)められているんだよ。みんなも 生活(せいかつ)の 中(なか)でいろいろな 取(と)り 組(く)みをしていると 思(おも)うけど、 今回(こんかい)は 市(し)がどんなことに 取(と)り 組(く)んでいるかを 紹介(しょうかい)するね。みんなも 自分(じぶん)でできそうなことがあったら 一緒(いっしょ)に 取(と)り 組(く)んでみようね。
ふき出し開始

まつぼっくりくんとまつぼっくりちゃん

電気自動車(でんきじどうしゃ)の 導入(どうにゅう)

　 地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の 原因(げんいん)である 二酸化炭素(にさんかたんそ)を 出(だ)さないようにするために、 排気(はいき)ガスを 出(だ)さない 電気自動車(でんきじどうしゃ)を２ 台(だい) 使(つか)っています。この 自動車(じどうしゃ)は、イタリア 製(せい)のジラソーレといいます。 家庭用(かていよう)の 電源(でんげん)を 使(つか)い５〜６ 時間(じかん) 充電(じゅうでん)すると 約(やく)１２０キロメートル 走(はし)ることができます。これからも 市(し)で 使(つか)っている 自動車(じどうしゃ)を 少(すこ)しずつ 電気自動車(でんきじどうしゃ)に 取(と)り 替(か)えていく 予定(よてい)です。

赤と白の電気自動車が市内を走っています

　

赤(あか)と 白(しろ)の 電気自動車(でんきじどうしゃ)が 市内(しない)を 走(はし)っています

太陽光発電(たいようこうはつでん)システムの 普及(ふきゅう)に 向(む)けて

　 少(すこ)しでも 多(おお)くの 住宅(じゅうたく)に 太陽光発電(たいようこうはつでん)システムを 付(つ)けてもらえるように、 住宅(じゅうたく)の 屋根(やね)に 太陽光発電(たいようこうはつ)システムを 取(と)り 付(つ)ける 市内(しない)の 人(ひと)たちに、 設置(せっち)するのにかかった 費用(ひよう)の 一部(いちぶ)を 補助(ほじょ)しています。また、 市民(しみん)センターや 小中学校(しょうちゅうがっこう)を 建(た)て 替(か)える 時(とき)に、 屋上(おくじょう)に 太陽光発電(たいようこうはつでん)システムを 取(と)り 付(つ)けています。

ここに太陽光発電(たいようこうはつでん)システムがあります
御所見市民センター屋上の太陽光発電システム 明治市民センター屋上の太陽光発電システム 遠藤市民センター屋上の太陽光発電システム

明治市民センターの太陽光発電量表示パネル

　

左(ひだり)から 御所見(ごしょみ) 市民(しみん)センター、 明治(めいじ) 市民(しみん)センター、 遠藤(えんどう) 市民(しみん)センターの 屋上(おくじょう)にある 太陽光発電(たいようこうはつでん)システムと、 下(した)の 写真(しゃしん)は 発電量(はつでんりょう)を 知(し)らせてくれるパネル

　 電気自動車(でんきじどうしゃ)は 振動(しんどう)や 騒音(そうおん)も 少(すく)なく、とっても 乗(の)り 心地(ごこち)が 良(よ)いんだって。 電気(でんき)を 生(う)み 出(だ)すのにも 火力(かりょく)、 原子力(げんしりょく)、 水力(すいりょく)のほかに 太陽光発電(たいようこうはつでん)などの 自然(しぜん)エネルギーを 利用(りよう)した 発電(はつでん)が 世界的(せかいてき)に 広(ひろ)まっているんだよ。
　 次(つぎ)の 項目(こうもく)では 夏(なつ)に 緑地(りょくち)の 少(すく)ない 都市部(としぶ)で 気温(きおん)が 上(あ)がってしまうヒートアイランドへの 対策(たいさく)を 見(み)てみよう。 		ふき出し開始
まつぼっくりくん

建物緑化(たてものりょくか)の 取(と)り 組(く)み

　まとまった 緑(みどり)には 気温(きおん)の 上昇(じょうしょう)を 抑(おさ)える 効果(こうか)などがありますが、 緑(みどり)の 少(すく)ない 都市部(としぶ)では、 緑(みどり)がある 場所(ばしょ)よりも 気温(きおん)が 上昇(じょうしょう)してしまいます。これをヒートアイランド 現象(げんしょう)といいます。ヒートアイランドを 防(ふせ)ぐため、 地上(ちじょう)で 緑(みどり)を 確保(かくほ)しにくい 場所(ばしょ)では 建物(たてもの)の 屋上(おくじょう)や 壁面(へきめん)を 緑化(りょくか)する「 建物緑化(たてものりょくか)」の 取(と)り 組(く)みを 進(すす)めています。

　 具体的(ぐたいてき)には、 市役所(しやくしょ)の 屋上(おくじょう)や 壁面(へきめん)の 緑化(りょくか)を 行(おこな)ったり、 一般(いっぱん)の 住宅(じゅうたく)やビルなどの 建物緑化(たてものりょくか)の 工事(こうじ)にかかる 費用(ひよう)の 一部(いちぶ)を 補助(ほじょ)したりしています。

市役所新館の屋上緑化

　

　 上(うえ)の 写真(しゃしん)は 市役所(しやくしょ) 新館(しんかん)の 屋上緑化(おくじょうりょくか)、 下(した)の 写真(しゃしん)は 市役所(しやくしょ) 本館(ほんかん)の 壁面緑化(へきめんりょくか)（ 緑(みどり)のカーテン）です。

市役所本館の壁面緑化

本館壁面緑化

市(し)の 担当者(たんとうしゃ)からのメッセージ

環境都市政策課 山口剛

環境都市政策課(かんきょうとしせいさくか)
山口剛(やまぐちつよし)さん

　 日常生活(にちじょうせいかつ)の 中(なか)で、 少(すこ)し 工夫(くふう)すれば 誰(だれ)でもできる 環境活動(かんきょうかつどう)がたくさんあります。

　 皆(みな)さんも、 次(つぎ)のことを 試(ため)してみてください。

  • 冷暖房(れいだんぼう)の 使用(しよう)は 最小限(さいしょうげん)にしましょう。 設定温度(せっていおんど)は、 冷房(れいぼう)が２８ ℃(ど)、 暖房(だんぼう)が２０ ℃(ど)です。
  • 使(つか)わない 電気製品(でんきせいひん)のプラグは、 抜(ぬ)きましょう。
  • 冷蔵庫(れいぞうこ)はなるべく 開閉(かいへい)の 回数(かいすう)を 少(すく)なくし、 開(あ)けている 時間(じかん)を 少(すく)なくしましょう。
  • 人(ひと)のいない 部屋(へや)の 照明(しょうめい)は、こまめに 消(け)しましょう。
  • お 風呂(ふろ)は 家族(かぞく)で 続(つづ)けて 入(はい)るようにしましょう。

　

まつぼっくりちゃん
ふき出し開始 　わたしたちがちょっとした 心掛(こころが)けをすることでも、エネルギーの 無駄遣(むだづか)いを 抑(おさ)えられるのね。みんなはいくつできるかな？
　 次(つぎ)に 市内(しない)で 出(だ)されるごみの 処理(しょり)について 見(み)てみましょう。

ごみ 処理(しょり)の 現場(げんば)から

　 市(し)ではごみを 大(おお)きく４つに 分(わ)けて 集(あつ)め、それぞれ 処理(しょり)しています。

　２００８ 年度(ねんど)に 集(あつ)められたごみの 量(りょう)は、 可燃(かねん)ごみが８ 万(まん)８０７２トン、 不燃(ふねん)ごみが６７９２トン、 資源(しげん)が３ 万(まん)２２４７トン、 大型(おおがた)ごみが６３９２トンです。

ごみの種類

北部環境事業所(ほくぶかんきょうじぎょうしょ)

北部環境事業所

　ごみを 燃(も)やすときに 熱(ねつ)が 出(で)ますが、その 熱(ねつ)をそのまま 捨(す)てずに 再利用(さいりよう)して 発電(はつでん)を 行(おこ)っています。 　 発電(はつでん)した 電気(でんき)は、ごみ 焼却施設(しょうきゃくしせつ)などで 使用(しよう)していますが、 余(あま)った 電気(でんき)は、 電力会社(でんりょくがいしゃ)に 売(う)っています。 　２００８ 年度(ねんど)の１ 年間(ねんかん)に 電力会社(でんりょくがいしゃ)に 売(う)った 電力量(でんりょくりょう)は 約(やく)１０，８８０，０００ｋｗｈ（ 一般家庭(いっぱんかてい)３，０００ 軒分(けんぶん)）で 売(う)った 電気代(でんきだい)は 約(やく)８，６００ 万円(まんえん)になります。


家庭(かてい)などから 出(だ)されたごみを 集(あつ)めるパッカー 車(しゃ)

　 市内(しない)では 家庭(かてい)などから 出(だ)された 可燃(かねん)ごみや 不燃(ふねん)ごみを８２ 台(だい)のパッカー 車(しゃ)で 集(あつ)めています。ごみを 集(あつ)めるのに１ 日(にち)に 約(やく)６０キロメートル 走(はし)ります。

　また、８２ 台(だい)のパッカー 車(しゃ)のうち４ 台(だい)は、 天(てん)ぷら 油(あぶら)からできた「バイオディーゼル 燃料(ねんりょう)」で 走(はし)っています。

　「バイオディーゼル燃料(ねんりょう)」は植物(しょくぶつ)からできた天(てん)ぷら油(あぶら)を原料(げんりょう)としていますので、植物(しょくぶつ)が成長(せいちょう)するときに二酸化炭素(にさんかたんそ)を吸収(きゅうしゅう)（光合成(こうごうせい)といいます）しているので、この燃料(ねんりょう)を燃(も)やしても二酸化炭素(にさんかたんそ)を出(だ)さない計算(けいさん)となるのです。 この「バイオディーゼル燃料(ねんりょう)」を使(つか)うと、軽油(けいゆ)でパッカー車(しゃ)を走(はし)らせたときとくらべ、 １年間(ねんかん)に 約(やく)５００ 本(ぽん)の 杉(すぎ)の 木(き)が 吸収(きゅうしゅう)するくらいの 二酸化炭素(にさんかたんそ)の排出(はいしゅつ)を抑(おさ)えることができます。 地球(ちきゅう)にやさしい 燃料(ねんりょう)といえますよね（ごみを 集(あつ)めるとき、 排気(はいき)ガスが 少(すこ)し 天(てん)ぷらくさいけれどね）。

バイオデーィゼル燃料 バイオディーゼル燃料で動くパッカー車を4台使っています

バイオディーゼル 燃料(ねんりょう)で 動(うご)くパッカー 車(しゃ)を４ 台(だい) 使(つか)っています

市(し)の 担当者(たんとうしゃ)からのメッセージ

環境事業センター　窪田秀明さん
環境事業(かんきょうじぎょう)センター 窪田(くぼた) 秀明(ひであき)さん。

ふき出し開始 環境事業(かんきょうじぎょう) センターではグリーンカーテンに 挑戦中(ちょうせんちゅう) です

４つのお願い

　 二酸化炭素(にさんかたんそ)を 出(だ)さないことや、ごみを 減(へ)らしていくことはみんなが 住(す)んでいる 環境(かんきょう)を 守(まも)っていくことにつながります。そこで、 次(つぎ)の４つのことをみんなで 守(まも)りましょう。

  • ごみになるものをできるだけ 買(か)わないようにしよう。
  • 物(もの)を 大切(たいせつ)に 使(つか)おう。
  • ごみは 必(かなら)ず 分別(ぶんべつ)しよう。
  • 買(か)い 物(もの)では、レジ 袋(ぶくろ)をもらわずマイバッグを 持(も)って 行(い)こう。

　

まつぼっくりくん
ふき出し開始 　 市(し)ではごみの 量(りょう)を 減(へ)らし、まだ 使(つか)えるものはもう 一度(いちど) 使(つか)えるようにするため、４つに 分別(ぶんべつ)して 集(あつ)めているんだって。みんなもごみを 減(へ)らすため 物(もの)を 大切(たいせつ)に 使(つか)おうね。どうしてもごみに 出(だ)すときはしっかり 分別(ぶんべつ)しようね。
　それから、パッカー 車(しゃ)に 近(ちか)づくと 急(きゅう)に 動(うご)き 出(だ)したり、 機械(きかい)に 巻(ま)き 込(こ)まれたりして 危険(きけん)なので 絶対(ぜったい)に 近寄(ちかよ)らないでね。
　 市(し)では 環境問題(かんきょうもんだい)に 率先(そっせん)して 取(と)り 組(く)んでいるのね。みんなも 将来(しょうらい)の 生活(せいかつ)を 守(まも)るために 自分(じぶん)でできることからやってみようね。 ふき出し開始
まつぼっくりちゃん