2010年2月25日 広報ふじさわ…市長対談・市民の広場  〔 1 / 1page 〕

小峯 千佳さん
こみね・ちか
08年市の平和学習・長崎派遣事業に参加。同年第58回全国小・中学校作文コンクール県代表・ 県知事賞受賞、第55回青少年読者感想文全国コンクールで毎日新聞社賞受賞。
現在片瀬小学校6年生。
山本 大記さん
やまもと・たいき
05年市の平和学習・長崎派遣事業に参加。
09年第12第高校生平和大使に選出される。
現在湘南高校二年生。

第14回

100センチ対談

第12代 高校生平和大使

山本 大記さん

第1回全国こども英語スピーチコンテスト

毎日新聞社賞受賞

小峯 千佳さん

//

市長

海老根 靖典

戦争の傷跡伝える活動大事に(市長)

市長 市の平和学習・長崎派遣事業に参加されたお2人の体験や伝えたいこと、平和に関してどのような活動をしているかお聞きしたいと思います。まず小峯さん、コンクールで受賞された作文の内容を教えてもらえますか。

小峯 長崎への派遣事業がきっかけで書いた文章です。原爆投下についてはさまざまな考え方があるけれど、やはり戦争からは何も生まれないし、どの国に住んでいても平和を望まない人はいないこと、私たちの世代が原爆や戦争の恐ろしさを後世に伝えていかなければいけない、それが被爆者の願いでもある、ということが主旨になっています。

市長 素晴らしいですね。ところで山本さんは、高校生平和大使としてどのような活動をしていますか。

山本 この活動は長崎の被爆者団体など平和団体が約50集まり、若者に平和への希望を託そうと1998年に始まりました。核兵器の廃絶と平和な世界の実現を目指しています。僕は去年の8月にスイスの国連軍縮本部で核兵器廃絶を訴えるスピーチを行い、国内で集めた署名を提出しました。署名活動は横浜の桜木町や、藤沢の駅前で行いました。

市長 貴重な活動ですね。大変ではなかったですか。

山本 署名は、長崎で1時間に100人集まるのに、県内では10人にも満たない日があります。まずは意識を高めていくことが重要だと思います。

市長 平和大使に選ばれた理由は何だと思いますか。

山本 中学1年のとき被爆者の話を聞き、それを無駄にしたくないという思いがすごく大きかった。話を聞いて、思うだけでなく、行動しないと意味がないと思い、その思いが強かったために今回選ばれたのかなと思っています。

市長 派遣事業では多くのことを感じたようですね。小峯さんは長崎で外国の方とお話ししたと聞きましたが。

小峯 原爆資料館を訪れていた方と話したのですが、1人だけ「原爆投下は良くも悪くもある」と言う方がいました。何が良いのか疑問に思い、知り合いのアメリカの方に尋ねると、「原爆投下により戦争を早く終わらせ、多くの命を救えたのは良かったが、同時に多くの人々を傷付けたのは本当に悪かったという意味だろう」とのことでした。長崎へ行ってみて、いろいろな考え方があるのだと改めて感じました。

市長 本市は非核宣言都市でもあります。平和に向けた活動を大事にしたいですし、多くの方に長崎派遣事業のような活動に参加してもらいたいと思います。小峯さんは中学校ではどのような活動をしたいですか。

小峯 平和の大切さを外国の人にも伝えるために英語をはじめとしていろいろなことを学びたいです。まずは、身の回りの小さなことから始めたいと思います。

市長 山本さんは平和大使として残りの任期でどのような活動をしたいですか。

山本 自分の感じたことや思いを署名活動や講演を通じて伝え、平和について関心のない人が、きっかけを持ってくれるような活動がしたいです。

市長 お2人の将来の夢は何でしょうか。

小峯 平和に貢献できる職業に就きたいです。

山本 外交官になることです。戦争における唯一の被爆国である日本として、核廃絶を願う国と協力していく仕事がしたいです。

市長 市が今後取り組まなければならないことは何だと思いますか。

小峯 長崎の派遣事業はぜひ続けてほしいです。

山本 小・中学校での活動も含め、被爆者の生の声を聞ける機会を増やしてほしいです。僕は平和大使の募集ポスターを県内のすべての高校に配ったのですが、きっかけを皆さんに与える活動をしてほしいと思います。

市長 平和事業を続けていくこともとても大事ですし、今年はNPT(核不拡散条約)再検討会議に出席したいと思っています。最後に市民の方へメッセージをお願いします。

小峯 長崎へ行き、原爆や戦争の悲惨さを確かめたからこそ今自分の中に強いものが残っていると思います。皆さんも機会をつくって長崎や広島を訪れてほしいと思います。

山本 活動から生まれた言葉として「微力だけど無力じゃない」というフレーズがあります。若い人たちも、自分を無力に感じるのではなく少しでも少しでも、という気持ちで取り組めば、それが大きな力になるのではないかと思います。

市長 お2人には今の気持ちを持ち続け、平和への取り組み・活動を続けていただきたいです。「微力だけど無力じゃない」そういった積み重ねが大切ですね。

平和の大切さを外国の人にも(小峯)

もっときっかけを与えられる活動を(山本)

100センチ対談