【薬の包装シートの誤飲事故】

　錠剤薬は、プラスチックにアルミなどを貼り付けたＰＴＰ包装シートが主流です。１錠単位に切り離した薬をＰＴＰ包装のまま飲み込んでしまうと、自力で取り出すことが難しく、内視鏡で取り出すことになり、身体への負担も大きくなります。

〈防ぐためには〉

◎ＰＴＰ包装の錠剤をはさみで１錠ずつに切り分けるのはやめましょう。誤飲しやすい上、切った角が鋭くなり危険です

◎１回に複数の薬を服用する場合は、あらかじめ病院や薬局で１回分の薬をＰＴＰ包装から取り出し１袋にする「一包化」にしてもらうと、飲み忘れも誤飲も防ぐことができます

【お菓子にそっくりなせっけんの誤飲事故】

　食品にそっくりな包装のせっけんや入浴剤を、お菓子や飲料と間違えて食べたり飲んだりしてしまう事故が起きています。

　大量に摂取しない限り重篤な健康被害にはなりませんが、高齢者の場合はちょっとした事故が長期間の体調不良の原因になってしまうことがあります。もし誤飲をしてしまったら、ただちに医療機関で受診しましょう。

　誤飲・誤食事故は、子どもに多い印象がありますが、実際に多いのは高齢者です。視力の低下、思い込みの強さなどが原因としてあげられています。

〈防ぐためには〉

◎せっけんや入浴剤は、食品と別の場所で保管しましょう

◎贈答品の場合は、お菓子や飲み物ではないことをはっきり伝えましょう。高齢者のみの世帯や一人暮らしの高齢者の場合は配慮が必要です

問い合わせ

消費生活センター【電話】内線2592、【FAX】（50）8409