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2014年5月10日号 広報ふじさわ…市政情報   〔 2 / 23 page 〕

市政運営の総合指針2016
郷土愛あふれる藤沢をめざして

 市ではこれまで、約40年間にわたって市の長期的な計画である「総合計画」を策定し、これに基づく市政運営を行ってきました。しかし現在では、さまざまな分野で個別の計画を策定し、それらに基づく事業を実施しています。

 そこで、目まぐるしく変化する社会経済情勢に対応するため、これからの時代に即した「総合計画」に替わる新たな仕組みとして「藤沢市市政運営の総合指針2016」を策定しました。

問い合わせ 企画政策課【電話】内線2171


総合指針の構成

 総合指針は、めざす都市像や基本目標など長期的な視点から示した「基本方針」と、基本方針の中でもこの3年間で喫緊に取り組むべき特に重要な施策を示した「重点方針」の2つで構成します。

基本方針

 おおむね20年先の市を展望し、「めざす都市像」や「基本目標」を位置付けています。

 本市には自然、歴史、産業、市民文化などさまざまな面で強みがあり、市民が個性に合ったライフスタイルや都市の魅力を見つけられる良さがあります。「めざす都市像」はこうした本市の特徴を生かしながら、将来に描く都市の姿を位置付けたものです。「基本目標」はそれを実現するために、本市の現状と見通し、特性などを踏まえた上で、市の施策、事業を進めるにあたり基本となる方向性を示したものです。

重点方針

 基本方針を踏まえた上で、課題に適切に対応し確実な市政の展開を図るため重点課題を抽出し、それに対応するまちづくりテーマ、重点施策、取組方針(財政見通し、評価)などを位置付けます。まちづくりのテーマは、重点施策に取り組むグループの視点をもとにまとめています。

 重点施策はこの3年間で重点的に取り組む方向性や対策、方法などを示したものです。

★藤沢市市政運営の総合指針2016の全体構成図★



めざす都市像と基本目標

 本市には、自然、歴史、産業、市民文化などさまざまな面で強みがあり、市民一人一人の個性にあったライフスタイルや都市の魅力を見つけられる良さを持っています。

 こうした本市の特徴を生かしながら、市が将来に向け描く都市の姿として「めざす都市像」と「基本目標」を位置付けます。


めざす都市像

郷土愛あふれる藤沢〜松風に人の和うるわし 湘南の元気都市〜

 市民一人一人が藤沢市を郷土として心から愛し、生き生きと暮らすことができる都市を目指します。それは、先人たちが積み上げてきた歴史や伝統を誇りに思い、将来に向かって人の和が藤沢という都市を築き上げていくことであると考えます。

 松風と藤の香りに包まれた都市、歴史と文化の薫る都市、産業の栄える都市、安全で暮らしやすい都市…こうした本市の魅力ある都市の姿を大切にしながら理想の市政を進め、あらゆる元気を創り出す都市を築きます。


基本目標

安全な暮らしを守る

 総合的な災害対策や消防・救急体制を充実し、防犯活動や交通安全運動などを一層推進していくことで、市民の生命と財産を守り、不安がなく、安全な暮らしを実感できる都市を目指します。

健康で安心な暮らしを支える

 住み慣れた地域の中で生涯を通じて健康で安心して暮らし続けられるよう、保健、医療、福祉、介護をきめ細やかに展開、充実することで健康を増進し、健やかで安心な暮らしが実感できる都市を目指します。

文化・スポーツを盛んにする

 歴史・文化資源、景観の保全・継承や芸術、生涯学習・スポーツ活動などをさらに盛んにすることで文化・スポーツを楽しみ、歴史や文化を大切にし、郷土への誇りや愛着を実感できる都市を目指します。

地域経済を循環させる

 湘南海岸や北部の豊かな自然環境、恵まれた交通基盤などの資源を生かし、商業、工業、農水産業、観光などのさまざまな産業が一体となって地域経済を循環させることで、市民が活力と魅力を実感できる都市を目指します。

豊かな環境を創る

 良好な自然環境や生活環境を保全・向上させるとともに、エネルギーの地産地消や効率的利用を進めることで、豊かな環境を実感できる都市を目指します。

都市基盤を充実する

 都市基盤施設などの長寿命化を含めた再整備を進めるとともに、新たな基盤整備などを進めることで、都市をさらに発展させ、便利で快適な生活を実感できる都市を目指します。

子どもたちを守り育む

 保育や教育を充実し、安心して子育てができる環境をつくることで、「次代を担う子どもたちを守り育む地域社会」を構築し、子どもたちの「生きる力」を育み、健やかな成長を実感できる都市を目指します。

市民自治・地域づくりを進める

 市民の市政参画と市民自治を時代に即した形で発展させ、市民活動と地域づくりをさらに元気にすることで、市民が中心となったまちづくりを実感できる都市を目指します。



まちづくりテーマと重点施策

 まちづくりテーマは、「マルチパートナーシップの推進」の考え方に基づき、全ての市民、市民団体、事業者などと行政との協働を進めるという意味を込めてそれぞれに「みんな」を冠して表現しています。

 重点施策は、緊急に取り組まなければならない課題を抽出し位置付けたものです。



まちづくりテーマ 1

「みんなの命と財産を守る災害などへの備えを進めよう!」

災害に強いまちづくりの推進

津波対策の充実・強化

消防・救急の充実・強化

犯罪や交通事故のない明るいまちづくりの推進

公共施設の再整備の推進

都市基盤の整備・充実



まちづくりテーマ 2

 

「みんなとまちが元気になる魅力と活力を生み出そう!」

 都市拠点の活性化と新たなまちづくりの推進

 市内商工業・農水産業・観光の活性化と雇用の促進

 多彩なシティプロモーションの推進

 市民活動の支援と市民協働の推進



まちづくりテーマ 3

「みんなが誇りと愛着の持てる地域をつくろう!」

郷土文化資産の保全・活用の推進

市民の文化芸術活動への支援

地域コミュニティ活動への支援

13地区のまちづくりの推進

花と緑あふれる持続的な環境の保全



まちづくりテーマ 4

 

「みんなの絆で藤沢っ子の明日を築こう!」

 地域のニーズに即した子ども・子育て支援の充実

 待機児童解消をはじめとする保育環境の充実

 困難を有する子ども・若者の自立支援

 支援を必要とする児童生徒への対応の充実

 子どもたちの笑顔あふれる学校づくりの推進



まちづくりテーマ 5

「みんなの希望と笑顔があふれる健やかな暮らしを支えよう!」

健康づくりの推進 生きがいづくりの推進 市民スポーツ活動の充実

いつでも安心して受けられる医療の充実

一人ひとりを大切にした相談・支援体制の充実

住み慣れた地域における生活支援の充実

誰もが快適に移動できる交通まちづくりの推進



藤沢市の現状と見通し

 総合指針は、藤沢市の特性と将来に向けての短期・長期の課題や見通しを踏まえながら策定しました。

 本市の特性については「自然環境・歴史・文化・人材」「都市としての性格」「市民自治」、また将来に向けた見通しについては「人口」「財政」「土地利用」といったそれぞれの視点から示しています。

藤沢市の特性

●自然環境・歴史・文化・人材

 遊行寺や江の島をはじめとする、人をひきつける魅力を多く有するとともにあたたかさ、やさしさ、熱意を持った多彩な人材が市を支えています。

●都市としての性格

 首都圏に位置し、交通の利便性などを背景に、住宅都市、商・工業都市、農水産業都市、観光都市、学園都市などの性格を併せ持つ多彩で多様な都市であり、バランスのとれた都市機能を有する湘南の中心的都市として発展を続けています。

●市民自治

 「市民集会」から「くらし・まちづくり会議」「地域経営会議」「藤沢市郷土づくり推進会議」へと、30年以上にわたって市民の市政参画、市民自治の取り組みが進められ、さまざまな地域活動やボランティア、NPOなどの活動が展開されています。


人 口

 藤沢市の将来人口推計では、2030年に本市の人口は約43万800人でピークを迎え、その後緩やかに減少に転じます。人口ピーク時の65歳以上の人口は約27%、75歳以上の人口は約10%、0〜14歳の人口は約10%となり、それ以降も少子化、高齢化が進むことが予測されます。

 また、世帯数は高齢者や非婚者をはじめとする単身世帯化が進むことにより、人口の増減に関わらず増加を続け2035年に約19万5000世帯でピークとなります。


藤沢市の将来人口推計


財 政

 藤沢市の財政は、国が定める健全化判断比率においては、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率のいずれも類似都市平均、全国都市平均から見ても良好な状態にあり、十分健全性を保っています。

 歳入では、今後、その根幹をなす市税収入の大幅な増加を見込むことが困難な状況であり、国庫支出金、県支出金も大幅な増額は見込まれないため、総額としては2020年までほぼ横ばいで推移すると予測されます。また歳出では、生活保護費をはじめとする扶助費が、12年度決算では約307億円で、02年度決算と比べ約180億円増加しており、少子化、高齢化に伴う社会保障関係費のさらなる増加も予測されます。

 今後も健全な財政を維持しながら、都市としての持続性や行政サービスの質的向上を図るため、歳出総額に占める経常経費の割合などを注視しながら、政策的に投入できる経費を確保していく必要があります。


藤沢市の歳出の推移(一般会計)


土地利用

 都市計画、都市づくりに関する基本的な方針として策定される藤沢市都市マスタープランにおいて、「藤沢駅周辺」「辻堂駅周辺」「湘南台駅周辺」「健康と文化の森」「片瀬・江の島」「(仮称)村岡新駅周辺」の6つを都市拠点と位置付ける中で、鉄道と道路により、拠点間の連結と藤沢市の骨格となる東西、南北方向の交通軸を形成し、「海」「河川」「谷戸」「斜面緑地」「農地」などの自然空間を資源として機能させながら、土地利用を進めてきました。

 今後も都市の活力を維持するためには、都市的土地利用と自然的土地利用のバランスを保ちながら、環境負荷の低減や移動の円滑化、ユニバーサルデザイン、景観などに配慮したまちづくりを進める必要があります。



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