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2015年9月25日号 広報ふじさわ…市政情報    〔 19 / 21 page 〕

「国宝 一遍聖絵」展が開催されます

 時宗の開祖一遍の生涯を描いた国宝「一遍聖絵」が本市で公開されます。全12巻の絵巻の全てが公開される貴重な機会です。

問い合わせ
ハローダイヤル【電話】03(5777)8600
〈9月25日(金)~12月15日(火)午前8時~午後10時〉
または郷土歴史課【電話】内線5313



 時宗の開祖である一遍上人が片瀬浜で踊り念仏を行う様子が描かれるなど、本市にもゆかりのある国宝「一遍聖絵」が遊行寺宝物館で公開されます。これは大変貴重な絵巻で、全巻同時に一般公開されるのは、今回が初めての試みです。今回は、県立歴史博物館、県立金沢文庫との共同で展示が行われます。

展示会場

●遊行寺宝物館(第1会場)

会期

◎10月10日(土)~11月16日(月) 全12巻の展示

◎11月20日(金)~12月14日(月) 第1・7・11・12巻の展示

ともに午前10時~午後5時(最終入館は午後4時30分)

※休館日=毎週火・水・木曜日(11月3日を除く)

費用

800円(小・中学生400円、未就学児は無料) 

※団体割引きあり

●県立歴史博物館(第2会場) 

会期

11月21日(土)~12月13日(日)

第4・5・6・10巻を展示

問い合わせ

県立歴史博物館【電話】045(201)0926

●県立金沢文庫(第3会場)

会期

11月19日(木)~12月13日 第2・3・8・9巻を展示

問い合わせ

県立金沢文庫【電話】045(701)9069

●東京国立博物館 本館

会期

11月3日(祝)~12月13日 別本の第7巻と関連作品を展示

問い合わせ

ハローダイヤル【電話】03(5777)8600


片瀬浜の踊り念仏(第6巻)〈清浄光寺(遊行寺)蔵〉



一遍聖絵の世界

 一遍聖絵(一遍上人絵伝)は、国内最古の絹本(けんぽん)著色絵巻です。総長は約130mで、一遍の誕生から51歳で亡くなるまでの遊行の足跡が描かれています。一遍の弟子の聖戒が詞書(ことばがき)を、画僧の円伊が絵を担当し、1299年に完成しました。

 美術品としての価値に加え、一遍の没後から10年以内に制作されていることから、鎌倉時代の人々の生活や景観を伝える歴史資料としても高く評価されています。


一遍上人とは

 一遍(1239~89)は鎌倉時代の僧侶で、時宗の開祖です。伊予(愛媛県)の生まれで、北は岩手県北上市から南は鹿児島県霧島市まで全国各地を巡りながら人々に念仏を勧めました。

 遊行上人または捨聖(すてひじり)とも呼ばれ、盆踊りの起源ともいわれる踊り念仏を行ったことでも有名です。


県指定 紙本墨画淡彩 一遍上人像
〈清浄光寺(遊行寺)蔵〉



関連イベント

●「国宝 一遍聖絵」展記念講演会

と き

10月17日(土)午後2時~4時

ところ

遊行寺

講 師

遊行寺宝物館館長遠山元浩氏

定 員

100人(先着順)

費 用

無料

申し込み・問い合わせ

10月1日(木)午前9時から電話で郷土歴史課へ

●連携企画 図書館での展示を行います

 「一遍聖絵」を写真パネルで紹介します。また関連図書の展示と貸し出しも行います。

★総合市民図書館 10月15日(木)~27日(火)

★湘南大庭市民図書館 10月27日~11月23日(祝)

★辻堂市民図書館 12月1日(火)~13日(日)

※展示時間は、各図書館にお問い合わせください

問い合わせ

総合市民図書館【電話】(43)1111、湘南大庭市民図書館【電話】(86)1666、辻堂市民図書館【電話】(35)0028



一遍聖絵4館共同スタンプラリー「一遍上人と歩こう」

「国宝 一遍聖絵」展を全館巡り、鑑賞してみませんか。

11月3日~12月14日

※スタンプラリー終了者には、記念品あり

※台紙は湘南FUJISAWAコンシェルジュ、東京国立博物館で配布しています



絵巻の見どころ

●筑前国の武士の館

 一遍が訪れた武士の館が描かれています。厩舎や門前にいる馬、門の上の(やぐら)に置かれている矢や盾、門を入った右手にある持仏堂、(たか)を飼い慣らして訓練する鷹飼いなど、武士の生活を垣間見ることができます。


筑前国の武士の館(第4巻)〈清浄光寺(遊行寺)蔵〉

●鎌倉に入ろうとする一遍

 一遍が執権の北条時宗一行に鎌倉入りを拒まれている様子です。場所は鎌倉の巨福呂坂周辺で、鎌倉に入れなかった一遍は、片瀬の地蔵堂で踊り念仏を行います。地蔵堂の推定跡地は、現在「片瀬3丁目まちかど公園」になっています。


鎌倉に入ろうとする一遍(第5巻)〈清浄光寺(遊行寺)蔵〉


片瀬3丁目まちかど公園

●備前国福岡の市

 備前国の福岡(岡山県瀬戸内市)の市での風景です。一遍に感化された妻が出家し、怒った夫が刀に手を掛けて一遍に詰め寄っています。周囲に描かれた市女笠をかぶる女性や米の量り売りをする商人、備前焼の大かめ、船着き場などから当時の市の様子をうかがい知ることができます。


備前国福岡の市(第4巻)〈清浄光寺(遊行寺)蔵〉



新たに藤沢市指定重要文化財に指定します

 10月1日に遊行寺にある2つの建造物を新たに市指定重要文化財に指定します。

中雀門(ちゅうじゃくもん)

 1859年に建立された、遊行寺で最も古い木造建造物です。木造の向唐門(むこうがらもん)で、高さは約6m、幅は約2m70cm。大棟に皇室との深いつながりを示す菊の御紋、屋根の下に徳川家の家紋である葵の御紋が刻まれています。

 1880年の藤沢宿大火の被害を免れ、1923年の関東大震災での倒壊からの復旧を経て、現在にその姿をとどめています。

 建築年代が明確な近世建築で、現在も利用されていることが評価され、市指定重要文化財に指定されます。

●青銅製灯籠

 高さ約2m80cmの青銅製の灯籠で、遊行寺の正門の両脇に1基ずつ据えられています。熱心な信徒たちにより建造が望まれ、1848年以降に建立したと推定されています。鋳造師は、江戸で活躍した西村和泉守藤原政時です。

 すでに指定を受けている江の島入口青銅鳥居とともに、市内にある青銅製の大型建造物として希少であり、江戸との文化的交流を伝えていることから、市指定重要文化財に指定されます。



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