特集 3月1日~8日は女性の健康週間です
女性が生涯を通じて健康で明るく、充実した日々を自立して過ごすために、毎年3月1日~8日を「女性の健康週間」としています。
サインを見逃さないで
近年、女性の生き方が多様化し、ライフスタイルも変化しています。女性を取り巻く環境も変わり、心と体に大きな影響を与えています。
健康であるためには、正しい知識を持ち、体のサインを見逃さないようにすることが大切です。ライフステージに応じて起こりやすい、女性特有の心身の変化を学びましょう。
思春期
若い女性のやせ願望により、10~20代女性の平均体重は年々低下しています。
また、摂食障害の一つである思春期やせ症(神経性食欲不振症)の患者数が増加しています。これは、自身の心の問題を「食べない」という誤った方法で解消しようとして極端に体がやせてしまうもので、成長に関わるホルモンの異常、無月経や将来の不妊症、骨粗しょう症などの影響が出る場合があります。
治療には医師や臨床心理士など専門家によるアドバイスのほか、家族、周囲の人のサポートが欠かせません。
妊娠・出産・不妊
女性の一生分の卵子は、胎児のときにでき上がっています。つまり卵子は自分と同じだけ年齢を重ねているのです。卵子が年齢を重ねると、妊娠する力が低下していきます。また妊娠や出産時のさまざまなリスクが増加します。
妊娠・出産・不妊は女性だけの問題ではありません。若いうちから妊娠・出産について正しい知識を持ち、仕事や家族とどう関わるか、人生の設計図を作ることが大切です。
更年期
40歳代に入ると、女性ホルモンの分泌も次第に減少します。それが主な原因となって心身にさまざまな症状が起こるのが更年期です。
症状の代表的なものは、閉経に至るまでの月経異常です。また、ほてり・のぼせ・発汗・冷え・肩こりなど、日常生活に支障をきたすほど強い症状が出る人もいれば、全く感じない人もいます。
子どもの独立、老後への不安、老親の介護などいろいろな出来事が重なり、精神的に落ち込んでしまうと、更年期の症状が重くなってしまうこともあります。また性格やストレスに対する抵抗力、更年期に対する考え方など本人の気質や体質が症状に影響を及ぼすこともあります。
日常生活に支障がある場合は主治医に相談しましょう。
老年期
☆骨粗しょう症、生活習慣病
血管や骨を強く保つ働きがある女性ホルモンの減少に伴い、骨粗しょう症や動脈硬化になりやすくなります。規則正しい生活や栄養バランスのとれた食事、適度な運動などを心掛け、生活習慣病予防に取り組むことが大切です。
☆骨盤臓器脱による尿失禁
骨盤内の臓器を支えている筋肉が、加齢・肥満・出産により緩みやすいために起こります。尿失禁の原因はこれだけではありませんが、手術や薬物治療、骨盤底筋体操などで改善することがあります。気になる症状があれば、主治医に相談しましょう。
市の取り組み
市では、講演会やイベント・個別相談などを行い、生涯を通じた女性の健康づくりを応援しています。
藤沢市がん検診は受診率の目標を50%としていますが、2014年度は乳がん検診が20.3%、子宮頸がん検診が26.8%と低い状況です。市や職場の検診などを利用し、自分の体を守りましょう。
女性の健康づくりキャンペーン
と き
3月2日(水)午前10時~午後3時 ※骨密度測定の受け付けは午後2時30分まで
ところ
湘南モールフィル
内 容
☆骨密度測定、体組成測定、口臭チェック。呼気一酸化炭素濃度測定(肺の汚れチェック)ほか
☆乳がん触診モデル体験、野菜の計量(野菜一日350gってどれくらい?)
☆女性の健康に関する情報展示、リーフレット配布ほか
マンモグラフィ検診車による乳がん検診を同時実施します
対象・定員
市内在住の40歳以上の女性で、今年度市の乳がん検診を未受診の方35人(先着順)
申し込み
2月15日(月)午前9時から電話で健康増進課へ
※内容、費用は市のがん検診に準じます
※子どもの同伴可
※授乳中の方は受診できません
生涯を通じた女性の健康づくり講演会
いつも輝ける私へ~女性のための心とからだ健康講座
それぞれの年代に起こりやすい女性特有の心と体の変化を学び、自分自身と上手に付き合うヒントをお伝えします。
と き
3月7日(月)午後1時30分~3時30分
ところ
保健所
講 師
東京医科歯科大学大学院准教授寺内公一氏
対 象
市内在住・在勤・在学の成人女性80人(先着順)
※保育あり(1歳6カ月以上の未就学児10人、先着順)
申し込み
2月15日(月)午前9時から〈保育希望の方は3月2日(水)までに〉健康増進課へ
|