「郷土愛」「人の和」「元気」～未来志向のまちづくりを

　明けまして、おめでとうございます。市民の皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。

　本年は「酉（とり）年」です。「酉」は「気運もお客も取り込む」を意味することから、商売繁盛につながる縁起のよい干支（えと）であります。また、「酉」は人に時を知らせる動物でもあります。市の鳥「カワセミ」が制定25周年を迎えることからも、先人たちが守り育んできた、歴史や文化、自然を引き継ぎ、しっかりと時を刻み、大きく羽ばたく年となるよう、未来志向のまちづくりを進めてまいります。

　さて、昨年はリオデジャネイロオリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、日本中が感動に包まれました。次は2020年の自分たちの番だという思いが広がっています。本市においても、オリンピックのセーリング競技の会場市として、スポーツはもちろんのこと、教育、文化、健康増進などの幅広い分野で市民の皆様と一体となった取り組みを展開し、次の世代に向けて藤沢の新たな風格や活力となるオリンピックレガシーを創造してまいります。

　少子超高齢化の進展や人口減少社会の到来、経済成長の鈍化など、本市にとっては、これまでに経験したことのない大きな転換期を迎えようとしています。市政に対する信頼回復に努め、しっかりとした行財政運営の基礎を築き直すとともに、新たな市政運営の総合指針のもとに、「湘南の元気都市」として持続可能な都市力の強化を図ってまいりたいと考えております。

　市政を進めていく上では、行政だけでなく、市民一人一人、市民団体や経済団体など多くの方が相互に連携を図り、助け合い、支え合う、「人の和」と「マルチパートナーシップ」が何よりも大切です。こうした皆様との絆を力に変えながら「郷土愛あふれる藤沢」を築いてまいります。

　本年が、皆様にとって良い年となりますよう、心からお祈り申し上げます。