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2018年2月10日号 広報ふじさわ…市政情報    〔 20 / 23 page 〕

こんにちは湘南広域ニュースです

 藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町の2市1町で広報の相互掲載をしています。

 今回は各市町の坂と通りを紹介します。

藤沢市

遊行寺坂

 箱根駅伝の名所の一つとしても有名な遊行寺坂は、時宗総本山遊行寺(清浄光寺)の脇を通るため、その名が付きました。遊行寺は藤沢道場ともいわれたので、古くは道場坂とも呼ばれていました。江戸時代には、東海道を旅する人々を悩ます難所の一つとして有名で、旅日記にも、この坂を上るとき、乗り物に乗っている人には降りて歩いてもらった様子が記されています。明治時代になって宿場で荷馬の手配をする伝馬制度が無くなり、中距離輸送の中心が馬力と呼ばれる荷車に替わった時期には、通る荷車の後押しをして駄賃をもらう「立ちん坊」と呼ばれた人たちがいたそうです。

 現在の坂は両側が切り通しになっていますが、これは車社会の到来に伴い、掘り下げられたものです。崖の上に立つ住宅との落差を見ると、いかに道が掘り下げられたかが分かります。この坂を駆け上がるのは大変ですが、箱根駅伝の際にはテレビ局の定点カメラが設置されるなど、観戦には絶好のポジションとなっています。

問い合わせ

 郷土歴史課【電話】内線6731、【FAX】(27)0201

茅ヶ崎市

ラチエン通り

 国道1号沿いの松林中学校入口交差点から国道134号までの道をラチエン通りといいます。松が丘一帯に東京ドームほど(約1万5000坪)の大きさの土地を購入し、別荘を建てたルドルフ・ラチエンに由来します。ドイツから来日後、貿易業を営んでいたラチエンは、メルセデスベンツの自動車やライカなどのカメラの輸入を行っていました。

 別荘から国道1号に向かう道に120本もの桜を植えたことから、ラチエン通りは桜道とも呼ばれていました。別荘は現存していませんが、跡地の一部が公園となり、ラチエン桜と呼ばれる桜が植えられています。

 また、ラチエン通りはえぼし岩の有名な撮影スポットがあることでも知られており、通りから海を正面に見ると「お化けえぼし」を見ることができる場所があります。普段は沖に小さく見えるえぼし岩も、この通りから見ると砂防林や街路による目の錯覚(錯視)によって大きく見えます。

問い合わせ

 茅ヶ崎市秘書広報課【電話】0467(82)1111、【FAX】0467(87)6345

寒川町

法蓮寺坂


▲1963年の法蓮寺坂

 寒川町岡田五丁目と六丁目の境である県道丸子中山茅ヶ崎線の坂は法蓮寺坂と呼ばれています。この辺りは岡田字法蓮寺という地名なので、坂の名は小字から付いたものと考えられます。しかし、江戸時代の記録で法蓮寺という名の寺院は確認できないため、「幻の寺」ともいわれています。

 かつては木々がうっそうと生い茂り、昼間でも暗く見通しが悪かったそうです。追いはぎが出るなどともいわれ、大正時代の子どもにとってはとても恐ろしい場所でした。特に大蔵や小谷地区の小学生が寒川小学校へ通うにはこの坂を通るしかなく、1人で帰宅する際は必死の思いで駆け上がったと思い出を語る方もいます。

 1941年、坂に沿って日本内燃機という自動車会社が進出し、オート三輪や軍需車両などを製造する大きな工場になりました。戦後もこの工場は、何度か社名を変え、今日に至ります。周辺には住宅が建ち並ぶようになり、坂を登り切ったところには2016年にショッピングモールが誕生しました。

問い合わせ

 寒川文書館【電話】0467(75)3691、【FAX】0467(74)2833

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