被害が増え続けています
被害額・件数ともに年を追うごとに増加しています。特に2017年の被害は前年に比べて大幅に増加しています。
オレオレ詐欺が被害額・件数ともに突出して多く、還付金詐欺の被害額・件数が続いています。また架空請求詐欺は前年に比べ被害額が減少したものの、被害件数は増加しています。
犯行の手口を知りましょう
振り込め詐欺の犯人は、巧妙な話術を駆使し、実際にありそうな話を作り込んで電話をかけてきます。最近では家族を装ったものだけでなく、警察や保健所、金融機関の職員などを名乗り、現金を持って来させたり、キャッシュカードと暗証番号を入手して犯人がお金を引き出したりするなど、手口が多様化しています。
◎オレオレ詐欺
子や孫を装い、仕事や金銭問題などのトラブル解決のためにお金を要求します
◎還付金詐欺
行政機関などを名乗り、還付の手続きを装って無人のATMでお金を振り込ませます
◎架空請求詐欺
はがきやメールを送りつけて、身に覚えのない料金を請求します
実際に市内で発生した事例
事例1
息子をかたる男から電話で「仮想通貨の取引で失敗した。弁護士事務所で300万円の補てん金を払わないといけないので、駅の近くの公園まで持ってきてほしい」と言われた。被害者が現金を用意して駅まで行くと、息子をかたる男から再び電話があり、「弁護士に捕まっているので、代わりに知り合いに取りに行かせる」と言われた。被害者は公園に現れた息子の知り合いと名乗る男に現金を渡してしまった。
事例2
デパートの従業員を名乗る男から電話で「あなた名義のカードで宝石を購入しようとした女性がいました。偽造カードが使用されているようです。警察に通報したので連絡があると思います」と言われた。その後、警察官を名乗る男から電話で「カードを止めたので新しいカードを送ります。うちの署員が古いカードを取りに行きます」と言われた。被害者は自宅に来た銀行協会職員を名乗る男にキャッシュカードを渡してしまった。
被害に遭わないための対策
市民一人一人が「自分にも振り込め詐欺の犯人から電話がかかってくる」という意識を持ち、常に最新の情報に触れ、自分や家族を守る地道な対策を心掛けることが大切です。
◎常に留守番電話機能をオンにする
留守番電話機能を使うことで、相手の名前と用件を確認してから電話に出ることができます
◎キャッシュカードと暗証番号は誰にも渡さない
警察や金融機関がキャッシュカードを入手し、暗証番号を聞き出そうとすることはありません
◎ATMに行くよう誘導されたら還付金詐欺を疑う
ATMでお金が還付されることはないので、行政機関などに事実確認しましょう
◎家族とコミュニケーションを取る
気軽に家族に相談できる環境を作ることや、家族の近況を把握しておくことが大切です。日頃から家族とコミュニケーションを取るように心掛けましょう
振り込め詐欺の電話がかかってきたらすぐに警察へ連絡を
振り込め詐欺の犯人は、特定の地域に集中して電話をかけてきます。振り込め詐欺が疑われる電話がかかってきたら、すぐに藤沢警察署【電話】(24)0110、藤沢北警察署【電話】(45)0110へ情報を寄せてください。
警察から市民へ呼び掛けを行ったり、情報を集約したりして被害の防止に役立てられます。
神奈川県警察や各警察署のホームページでは、県内や警察署管内における振り込め詐欺の発生状況や対策などの情報を発信しています。
振り込め詐欺被害防止に向けた取り組み
市では、市民が振り込め詐欺の被害に遭わないよう、防犯団体や民間事業者などと連携し、さまざまな取り組みを行っています。
◎振り込め詐欺前兆電話の情報配信
登録用QRコード
市内で振り込め詐欺の前兆電話(振り込め詐欺の犯人が下準備としてかけてくる電話)がかかっているという情報が寄せられた際、防犯対策システムの登録者へ電話がかかっている地区や手口などの情報をメールで配信しています。【Eメール】bh@fuji-anshin.netまたは右記のQRコードを読みとって空メールを送信し登録してください
◎青パトによる注意喚起
前兆電話がかかっている地区で、防犯パトロール隊所有の青色回転灯装備車両(青パト)による注意喚起の呼び掛けを行っています
◎警察と連携した情報提供
「防犯市民のつどい」での警察職員らによる寸劇の様子
毎年開催する「防犯市民のつどい」や高齢者を対象としたイベントなどで、警察官が最新の振り込め詐欺の手口などを伝えています
◎商業施設での情報発信
市内の商業施設では館内放送で振り込め詐欺への警戒を呼び掛けたり、一部の店舗ではレシートに注意喚起のメッセージを印字したりしています