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2019年5月10日号 広報ふじさわ…市政情報    〔 23 / 24 page 〕

ふじさわ探訪

歴史を知ろう
~鍼治療の達人 杉山和一


▲江島杉山神社(東京都墨
  田区)・杉山検校頌徳碑

■杉山和一(1610~94)

 鍼術を志し江戸へ出るも成功せず、帰郷の途中、江の島の岩屋で管鍼術を創案。徳川5代将軍綱吉の病を治した功績などにより関東総検校に任ぜられました。幕府の命により鍼治講習所を開き、そこから多くの優秀な鍼師が誕生しています。江の島弁財天信仰があつく、さまざまな堂塔を建立寄進しています。1694年に没し江戸に埋葬されましたが、翌年江の島にも墓が建てられました。

※検校…江戸時代に盲人の役職の最高位に与えられた官名のこと

■杉山和一と弁財天信仰

 毎年5月の日曜日に杉山祭が行われます。江の島島内の西浦霊園にある杉山和一(検校)の墓前での墓前祭と江島神社での神前祭が行われ、多くの崇敬者が杉山検校の遺徳をしのびます。

■江戸深川八幡宮で祝賀の様子が描かれた出開帳(でかいちょう)の引札(ひきふだ)

 1856年、弁財天の神輿(みこし)の到着(図右上)を受け、江戸市中の多くの講中が集まってにぎにぎしく祝っている様子が描かれています。図の左端には「一、検校・勾当八百六十二人、名取一名の盲人二千三百余人、同門弟中、数知れず」との記載があり、官位を持つ人や名取の人々だけで3000人余り、門弟を加えると相当な数の盲人が集まった様子がうかがえます。

 江戸時代の浮世絵には、杉山検校の遺徳をしのび、盲人が江の島詣でをする場面が描かれていますが、江島神社が江戸で開催した出開帳へも、鍼灸や音曲をなりわいとする多くの盲人が集まり、弁財天の開帳を祝う様子が描かれています。

※勾当…検校に次ぐ盲人の官位のこと

問い合わせ

 郷土歴史課【電話】内線6731、【FAX】(50)8432



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