コロナ禍で人と人とのつながりが保ちづらい状況の中、支援が必要な方たちを見逃さないように、感染対策を徹底した上で活動しています。
通学路での見守り活動(六会地区)
民生委員・児童委員とは
民生委員は、市民の皆さんが日常の暮らしの中で困ったとき、行政や福祉の専門機関へのつなぎ役として活動する地域福祉の担い手です。全ての民生委員は児童委員を兼ねており、地域の子どもたちの健やかな成長を見守っています。また一部の児童委員は、主任児童委員として、子育てや妊娠中の不安などに特化した支援活動をしています。
市の民生委員・児童委員は現在501人で、任期は3年です。
こんな活動をしています
民生委員・児童委員には、法律で定められた守秘義務があります。相談内容の秘密は固く守り、プライバシー保護に配慮した支援活動を行います。
暮らしの相談相手
高齢者の生活不安、障がいのある方への支援、介護や子育ての悩みなど、皆さんと一緒に考え、問題解決に向けてサポートしています。
声掛け・安否確認
ひとり親世帯や一人暮らしの高齢者、障がいのある方、児童・妊産婦の生活をさりげなく見守ります。
福祉サービスの紹介
日々の見守りや訪問をする中で支援が必要な方がいる場合、福祉サービスの紹介や、適切な支援が受けられるように専門機関へつなぎます。行政・社会福祉協議会・学校・児童相談所など、さまざまな団体・機関と連携しています。
ひまわりサロン(御所見地区)
地域のきずな作り
コロナ禍で例年行ってきた公民館まつりや子育てサロンなどが規模縮小や中止になる中、高齢者世帯への電話や手紙のポスティング、小学生と高齢者との年賀状交換、学校・PTAとの意見交換など、子育て中の親子や高齢者などが孤立しないように工夫しながら活動しています。
高齢者世帯の訪問
笑顔が広がる地域の皆さんとの交流(辻堂東地区)
市では、毎年6月に75歳以上の高齢者世帯・一人暮らし・寝たきり高齢者を対象に高齢者世帯現況調査を実施しています。地域をよく知る民生委員・児童委員が訪問調査することで、支援が必要な方の把握だけでなく、災害など緊急時の支援に活用しています。また秋には敬老会の案内や祝い品の配布のために訪問しています。
子どもたちの成長を見守る
登下校時の通学路の見守りや防犯パトロールをはじめ、小・中学校の行事や懇談会への参加、児童クラブの運営など子どもたちと交流しています。
会議への参加や研修の実施
日々の活動で気付いた地域の課題や福祉ニーズを行政に伝えるために会議へ参加し、福祉の知識を深める研修も行っています。
民生委員・児童委員 Q & A
Q 自分の地域の民生委員・児童委員を知るにはどうすればいいですか?
A 福祉総務課または各市民センター、藤沢公民館〈【電話】(22)0019〉、村岡公民館〈【電話】(23)0634〉にお問い合わせください
※各市民センターの電話番号は公民館のページをご覧ください
Q どのように選ばれるのですか?
A 地域の中から推薦された方を民生委員推薦会で審議し、神奈川県知事の推薦を経て、厚生労働大臣から委嘱されます
Q 報酬はどのようになっているのですか?
A 民生委員・児童委員は無報酬のボランティアです。活動に必要な交通費や通信費は支給されています
私たちの活動を知ってください
藤沢市民生委員児童委員協議会会長 三觜壽則さん
民生委員・児童委員はすでに100年を超える歴史があります。地域住民からの相談や、訪問活動の中で困っている人や社会的に孤立している人を見つけて必要な支援につなげるなど、地域共生社会の推進に向けた包括的な支援を行っています。
来年12月には全国で委員の一斉改選があり、すでに準備が進められています。なり手不足に苦慮していますが、この紙面を通じて民生委員・児童委員に対する理解を深めていただければ幸いです。
地域でいきいきと活動している民生委員の声を紹介します
・「ありがとう」の声に自分も元気をもらった
・地域とのつながりを持つことができた
・ともに活動する仲間が、一生の財産になった
・住んでいる地域の魅力を再発見できた
・子どもたちの成長を見守ることができてうれしい