広報ふじさわ2018年2月25日号
多様な生き方・働き方を尊重するワーク・ライフ・バランスについて、職場や家庭で考えてみませんか。
問い合わせ
産業労働課【電話】内線2227、【FAX】(26)8839
ワーク・ライフ・バランスとは、仕事・家庭・地域という3つのバランスを重視した多様な生き方・働き方を互いに理解し、尊重し合う社会の実現を目指すものです。
仕事に責任とやりがいを持って取り組みながら、家庭や地域での生活や自己啓発などのプライベートな部分も充実させるという、豊かで実りのある人生を送るための考え方です。
この考え方は企業にとっても、優秀な人材の獲得・定着につながるものとして注目されています。
多様な働き方を認め合いましょう
長時間労働を見直しましょう
業務分担を適正化しましょう
地域の活動やボランティアに参加しましょう
家事の分担を話し合いましょう
趣味の時間を持ちましょう
会議やセミナーで理解を深めています
労働団体・経済団体・企業・学識者・市民がワーク・ライフ・バランスの推進について議論をする「ふじさわワーク・ライフ・バランス推進会議」を開催しているほか、ワーク・ライフ・バランスの効果や事例について学ぶ市内企業向けのセミナーも行っています。
啓発パンフレットを配布しています
ワーク・ライフ・バランス推進のポイントについてまとめたパンフレットを作成・配布しています。学生向け・企業向けがあります。ご希望の方はお問い合わせください。
慶応大学環境情報学部教授
一ノ瀬友博さん
ふじさわワーク・ライフ・バランス推進会議の座長・一ノ瀬友博さんにお話を伺いました。
「夕礼」の導入~取組紹介
ある職場で、朝礼ならぬ「夕礼」を導入した、という事例があります。
終業時間の30分前にその日に終わらせるべき仕事の進捗状況を報告し合い、必要に応じて業務の振り分けを行うことで、全体の残業時間を減らすことができたそうです。
企業によって業態や規模が違う中、ワーク・ライフ・バランスを高める万能薬はありませんが、小さな工夫で意識を変えていくことは可能です。「夕礼」は、コストを掛けずにすぐに試せる良い取り組みだと思います。
「長く時間を費やせば大丈夫」を見直しては
家庭や社会全体でできることとして、子ども達の勉強の仕方から意識を改革しては、と思います。
「長い時間、机の前に座って勉強すること」が美徳とされていますが、教員としての経験から考えて、学習で重要なのは時間よりも集中力です。大学生の研究でも夜遅くまで残ってがんばるというスタイルが、残業頼みの働き方につながっているような気がしています。
子どもの頃から、時間を有効に使う習慣を身に付けることが必要なのかもしれませんね。