広報ふじさわ2021年4月10日号

特集
郷土愛あふれる藤沢をめざして

 この4年間に行う重点的な取り組みをまとめた「藤沢市市政運営の総合指針2024」と、2021年度の市政運営に関する市の基本的な考え方と実施予定の主な事業をお知らせします。

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市政運営の総合指針2024


 市政運営の総合指針は、市政運営の羅針盤として、おおむね20年先を見据えた基本方針と、直近4年間に重点的かつ確実に実施する施策を位置付けた重点方針を定めるものです。このたび持続可能な開発目標(SDGs ※1)の視点を取り入れ、3つのまちづくりコンセプトを位置付けて、新たに「市政運営の総合指針2024(2040年に向けた持続可能なまちづくりへの転換)」を策定しました。

基本方針

おおむね20年後を見据えた長期的な視点

【めざす都市像】

郷土愛あふれる藤沢 ~松風に人の和うるわし 湘南の元気都市

藤沢で生まれ育った人も、移り住んだ人も、藤沢を郷土として心から愛し、誇りをもって生き生きと暮らせる都市を目指します。

3つのまちづくりコンセプト

藤沢らしさを未来につなぐ持続可能な元気なまち(サステナブル藤沢)

 現在の世代だけでなく、将来の世代のニーズも満たすものであるかどうか、未来の人たちに誇れる取り組みであるかどうか、市の全ての取り組みを問い直し、持続可能な発展を目指します。

共生社会の実現をめざす誰一人取り残さないまち(インクルーシブ藤沢)

 誰一人取り残さないという思いで多様な生き方・考え方を認め合う、多彩な魅力と活力があふれるまちづくりを進めていきます。

最先端テクノロジーを活用した安全安心で暮らしやすいまち(スマート藤沢)

 さまざまな課題に最先端技術を積極的に活用し、市民サービスの向上を図るとともに、ICT(情報通信技術)の力で市民参加の促進やコミュニティの活性化に取り組みます。

【8つの基本目標】

  • 安全な暮らしを守る
  • 文化・スポーツを盛んにする
  • 自然を守り豊かな環境をつくる
  • 子どもたちを守り育む
  • 健康で安心な暮らしを支える
  • 地域経済を循環させる
  • 都市基盤を充実する
  • 市民自治・地域づくりを進める


重点方針

長期的な視点を踏まえた直近4年間の重点的な取り組み

【5つのまちづくりテーマと重点施策】

1 安全で安心な暮らしを築く

  災害対策や防犯・交通安全対策の充実、感染症対策の強化

2 健康で豊かな長寿社会をつくる

  地域共生社会の実現、健康寿命日本一に向けた健康増進・介護予防、コミュニティの活性化

3 笑顔と元気あふれる子どもたちを育てる

  教育環境や子育て支援の充実、支援を必要とする子ども・若者への支援

4 都市の機能と活力を高める

  都市基盤の充実と長寿命化、住生活環境向上と誰もが移動しやすい交通体系の構築、経済対策

5 未来を見据えてみんなではじめる

  持続可能な社会に向けた環境対策、市民が利便性を実感できるデジタル市役所の実現、担い手不足・人材不足への対応、歴史・文化施策の推進と魅力の発信、東京2020大会レガシーの創出

2021年度の市政運営の方針

 2月15日の市議会本会議で、鈴木市長は2021年度の市政運営の方針について説明しました。

 この中で、新型コロナウイルス感染症対策を最優先・最重要の課題とし、早期収束に向けて、全庁をあげて感染拡大防止に取り組み、特にワクチン接種の推進については、全市的な取り組みとして進める決意を表しました。

 また、感染症対策と同様に世界が連携して取り組むべき気候危機への対策のため、気候非常事態を宣言しました。

 さらに、新たな市政運営の総合指針と行財政改革の推進により、将来を見据えた持続可能なまちづくりに取り組んでいく考えを示しました。

 本市は、地球温暖化の影響とみられる記録的な猛暑、大型化した台風や局地的な集中豪雨による土砂災害や洪水被害、大規模な干ばつなど、世界各国で甚大な被害をもたらす気候変動の状況に鑑み、市民・事業者などあらゆる主体がこの脅威を認識し、持続可能な開発目標(SDGs)の目指す社会の実現に向け、力を合わせて取り組んでいくため、「藤沢市気候非常事態宣言」を表明しました。

  • 詳細は市のホームページの環境総務課のページをご覧ください


上記の5つのまちづくりテーマに基づく2021年度の重点的な取り組みを紹介します

1 安全で安心な暮らしを築く 

  • 新型コロナウイルス感染症対策(ワクチン接種の推進、相談体制の継続など)
  • 土砂災害の危険度が高い御所ケ谷緑地の対策工事と石川鍛冶山緑地、宮前緑地、片瀬三丁目緑地ののり面保護工事に向けた設計や調査を実施
  • 大規模地震に伴う延焼火災や大規模断水時の消防用水の確保のため遠距離送・排水システム車を導入
  • 藤沢駅南部と湘南大庭地区の安全対策が必要な交差点への車止めの設置
  • 特殊詐欺への対策として迷惑電話防止機能付電話機などの購入補助を実施

2 健康で豊かな長寿社会をつくる

  • 六会地区に地域包括支援センターのサテライト型センターとして石川分室を開設
  • 市内4カ所に「障がい者地域相談支援センター」を設置し、相談支援体制を拡充
  • オーラルフレイル(口腔機能の低下)予防のため、歯科健康診査の対象年齢に80歳を追加
  • 子宮頸(けい)がん検診、乳がん検診を2年に1回の隔年実施とし、20代、40代の対象年齢の方に市独自の無料クーポンを発行
  • 湘南台駅地下通路にイベント広場を整備し、新たな賑わいを創出

3 笑顔と元気あふれる子どもたちを育てる

  • ICT(情報通信技術)を活用した学習環境充実のため、学校ICT支援員を増強
  • 特別支援学級を長後小学校、大清水中学校に開級し、大清水小学校での22年度開級に向けて準備
  • 産婦健診費用の助成や産後ケア施設を活用した本市初のデイサービス型支援を開始
  • 藤が岡保育園で、病児保育事業を6月から実施
  • 児童クラブ以外の子どもの居場所を確保するサマースクール事業を実施

4 都市の機能と活力を高める 

  • 藤沢駅東西地下通路の再整備工事の推進
  • 善行長後線六会工区の未整備区間の用地取得や造成工事を実施
  • 住宅の確保に配慮が必要な方への支援体制を構築
  • 長後地区で住民組織による地域公共交通の検討を進めるため、乗合タクシーの実証運行を実施
  • 観光関連産業の早期復興のため、江の島サムエル・コッキング苑をリニューアル

5 未来を見据えてみんなではじめる

  • 気候危機対策の強化に向けて環境基本計画、地球温暖化対策実行計画などの改定
  • 行政手続のオンライン化や内部事務のデジタル化などの推進
  • 北部の大型商業施設内に藤沢市マイナンバーカード北部窓口を開設
  • 保育士資格を持たない保育補助者を対象とした研修の実施と保育士資格所有者や幼稚園教諭免許所有者の就労を促す奨励助成事業の実施
  • 東京2020大会を契機にボランティア活動を横断的につなげるため、ウェブサイト「チームFUJISAWA2020」を構築

2015年の国連サミットで採択された国際目標で、2030年を年限とする17のゴールを掲げ「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指すものです

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