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更新日:2017年1月21日
2015年(平成27年)6月 教育長の窓 No.129
『「ともに学び ともに育つ」藤沢の子どもたち ~藤沢の支援教育について~』
春から一気に夏が来たかのような暑い日が続き、バラやあじさいが初夏の彩りを添える季節となりました。藤沢市立の中学校では、5月17日(日曜日)の第一中学校、明治中学校、村岡中学校をかわきりに、体育祭が行われております。
5月23日(土曜日)には、白浜養護学校と羽鳥小学校でも運動会が行われました。また、5月22日(金曜日)には、市内18校の小学校6年生が、県立体育センターの陸上競技場に集まって行われる「体育大会 B」が開かれ、この6月2日(火曜日)には17校の小学校と白浜養護学校の6年生が集い「体育大会 A」が行われる予定です。
体育祭をはじめ、各大会は体育の授業を通して練習してきた成果を発揮すべく、子どもたちが全力で競技に取り組む姿は、すばらしい感動を見ているものにも与えてくれます。学校の教育活動において、教職員はさまざまな場面で「子どもたち 一人ひとりが活躍できる場づくり」を考え、実施しています。このような学校の教育活動は、保護者のみなさまや地域のみなさまの協力に支えられ行われています。心より感謝申し上げます。
さて、藤沢市教育委員会は、今年度の重点的な取り組みの一つとして、「支援教育」の推進を掲げております。教育活動の中で、「子どもたち 一人ひとりが活躍できる場づくり」の実施は、「支援教育」の取り組みの一つでもあります。
教育委員会では、これまでも一人ひとりの教育的ニーズに応じた支援・指導を「特別支援教育」として推進してきておりましたが、「特別支援教育」という言葉は、障がいを持っている子どもへの支援・指導と捉えられることもあり、これまでの「特別支援教育」の考え方を、より大きな概念としてとらえる「支援教育」に改めるように整理し、「特別支援教育」を包含するものといたしました。「困りごとを抱えるすべての子どもたちへの支援を行う教育」を行っていきたいと考えています。
「言うはやすし 行うは難し」ではありますが、各学校においては、教職員が今まで以上に、子どもたち一人ひとりに寄り添い、子どもたちが自分一人では解決できない困難なことに対して、それぞれの子どもに応じた支援・指導ができるよう努めてまいります。また、学校全体として、校内の支援体制を充実させたり、他機関と連携を図ったりしていくことにも努めてまいります。
教育委員会といたしましては、「支援教育」実現のために、各学校や教職員に対して、次の4つの支援を行ってまいります。
一つめは、「学習環境を整えること」です。一人ひとりの教育的ニーズに応えるために、「特別支援学校」「特別支援学級」「通級指導教室」「相談支援教室」「日本語指導教室」「国際教室」といったような、さまざまな学びの場を設け、学習環境を整えています。
二つめは、「学校生活の応援」です。学校の教職員はもとより、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、新入生サポート講師、介助員、日本語指導員、外国語指導講師、図書館専門員等の人的支援を行っています。
三つ目は、「教職員研修の実施」です。個に応じたきめ細やかな支援・指導、授業づくりについての研修や専門性向上のための研修等を行っています。
四つ目は、「教育環境の質的向上」です。子どもたちが安心して安全に学べるために、誰もが使いやすい施設・設備の整備を行っていきます。また、安心して相談できるような環境を整えていきます。
「できるところから」こつこつと積み上げて、一人でも多くの「困りごとを抱えた子」に手をさしのべることができるようにと思っています。
保護者の皆様におかれましては、お子様をよく見ていただき、「何に困っているのか」「どのようにすれば解決できるのか」等を学校との連携の中で、進めていただければ幸いです。また、地域の皆様におかれましては、校外で見かけた子どもたちのようすを、学校にお伝えいただき、「地域の子育て」を行っていただければ幸いに思います。
藤沢で育つ子どもたちです。藤沢市教育委員会の「支援教育」をご理解の上、ぜひみなさまも子どもたちを見守り、育んでくださいますよう、よろしくお願いいたします。
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