藤沢市教育委員会『教育長の窓 No.171』

 2019年（平成31年）1月 教育長の窓 No.171

『2019年を迎えて』

　あけましておめでとうございます。

　みなさまには、穏やかな天候の中、新しい年を健やかにお迎えのことと思います。本年が、みなさまにとりまして、健康で希望に満ちた素晴らしい年となりますことを願っております。

　教育委員会といたしましては、本年も、「えがおあふれる学校づくり」にむけ、学校と連携し、地域のみなさまの応援を受けながら、取り組んでまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

　私は、教育長として、常に子どもたちの学びの場である学校に寄り添い、支える教育委員会でありたいと考えながら過ごしています。

　そのためには、学校の状況を知ることが大切と考え、一年目から学校訪問をしております。子どもたちの作品に触れ、授業の様子を参観し、校長先生や教頭先生と学校目標や学校の状況について話すことは、とても有意義なことです。現在、3月までに全55校の訪問完了をめざしています。1月の訪問では、「書き初め」の作品に出会えることを楽しみにしています。

　学校を訪問すると、さまざまな課題を抱える子どもたちがいることを実感します。その支援に向けて、今までも相談体制の充実や介助員の派遣などの充実を図ってまいりました。さらなる充実を図るため、昨年4月、市内の全35校の小学校に児童支援担当教諭、いわゆる「みんなの先生」を配置し、子どもたちの抱える困りごとにきめ細やかに支援できる体制を整えました。今後、「チーム学校」として、各学校で支援体制を構築していってほしいと思っています。

　さて、新しい年に向けては、まずは、「学校の暑さ対策」のため、今年の夏前までに、普通教室に空調が整備されていない小学校について、空調設備を整備してまいります。

　次に、小・中学生の就学援助家庭に、新入学児童生徒がいる場合、支給している「新入学学用品費」を、中学校については、今年から入学前に支給することとし、小学校6年生の時、時期としては1月末ごろに支給するよう変更します。小学校入学については、今年は従来どおり、入学後の支給となりますが、現在、入学前支給に向けて検討を行っているところです。

　さらに、新学習指導要領への対応です。小学校で2020年度から、中学校で2021年度から全面実施されますので、その準備を学校と連携してしっかり進めていきたいと考えています。

　加えて、学校と連携していかなければならない重点課題として、教職員の多忙化解消に向けた働き方改革があると思っています。子どもたちの豊かな学びや健やかな成長のためには、教員自身が元気でいきいきと働ける環境が重要です。国においても、さまざまに議論がされていますが、市教育委員会としても、「働き方改革基本方針」や「部活動ガイドライン」を策定し、教育委員会や学校の教職員が働き方改革の方向性・取組を共通認識し、一歩一歩進めていきたいと考えています。

　冬休みを終えて、子どもたちの教育活動が始まりました。一月からの三か月間は、たいへん短いですが、その中で、各学年としてのまとめをし、小学校6年生と中学校3年生は、進学の準備をすることとなります。

　どうぞ子どもたちや学校を温かく見守り、ご指導ご支援をくださいますよう本年もよろしくお願いいたします。