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更新日:2021年11月10日
2021年(令和3年)10月6日号教育長の窓No.200
「より良い教育環境を整えるために」
先日、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で活躍され、藤沢市にゆかりのある選手に贈られた、藤沢市民栄誉賞の贈呈式に参加してきました。
9月7日(火曜日)、オリンピック新種目のサーフィン女子で銅メダルを獲得した都筑有夢路選手に、藤沢市立湘洋中学校において、藤沢市民栄誉賞の贈呈が行われました。都筑選手は、湘洋中学校の出身で、鵠沼の海でサーフィンを始めたプロサーファーです。贈呈式は、コロナ禍によりオンラインでの開催となりました。外部から参加の都筑選手と各教室の生徒たちをオンラインで結び、体育館では鈴木恒夫市長が、栄誉をたたえる言葉とともに、賞状と特製のガラス製メダルを贈呈しました。生徒会代表の生徒からの質問に、「中学校生活、とにかく楽しんで。」という都筑選手の言葉がとても印象的でした。元担任の先生がサプライズで登場するなど、とても和やかで温かい贈呈式となりました。
9月24日(金曜日)には、オリンピックのソフトボールの主将を務め、金メダルを獲得した山田恵里選手に、藤沢市立御所見中学校において、藤沢市民栄誉賞特別賞の贈呈が行われました。山田選手は、御所見中学校の出身で、中学校時代は、野球部唯一の女子部員として活躍し、高校からソフトボールに転向しました。北京オリンピックにつづき、2度目の金メダル獲得となったため、今回は特別賞の受賞となりました。贈呈式は体育館で行われ、各教室の生徒たちとはオンラインでの交流となりました。野球部部長の生徒からの質問にユーモアたっぷりに答え、バットスウィングの披露などもしてくださいました。「御所見中学校のグランドが私の原点。」という言葉がとても印象的でした。贈呈式の後には、山田選手が全ての教室を巡り、生徒たちに金メダルを披露するサプライズがありました。
今回の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会では、日本人選手の活躍によって、日本中がたいへんに盛り上がりました。それぞれの選手の目標に向かう努力の背景には、さまざまな苦悩やドラマがあり、多くの感動をいただくことができました。この経験が、子どもたちにとっても勇気となり、大きな目標となってくれることを願っています。
さて、藤沢市教育委員会では、子どもたちにとって、より良い教育環境を整えるため、「藤沢市立学校適正規模・適正配置に関する基本方針(素案)」を作成しました。藤沢市は人口増加が続いていますが、少子高齢化により児童・生徒数が減少している地域がある一方で、一部地域では人口集中により過大規模となっている学校があるほか、少人数学級の実施などにより教室不足が課題となっています。また、白浜養護学校の教室不足、特別支援学級の全校設置へ向けての対応を図る必要もあります。さらに、多くの学校で施設の老朽化が深刻な問題となっているため、将来を見据えて、通学区域の見直しや学校の統合などについて検討していく必要があります。
今後は、「藤沢市立学校適正規模・適正配置検討委員会」において検討を進め、パブリックコメントを実施して広く市民のみなさまの意見を取り入れながら、基本方針の最終案をまとめてまいります。
全国の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は、急激に減少する状況となり、緊急事態宣言は9月末をもって解除となりました。このまま収束していくことを願っていますが、学校では、今後も引き続き緊張感をもって感染防止対策を継続していくことが大切であると考えております。保護者のみなさま、地域のみなさまには、引き続きのご理解とご協力をお願いいたします。
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