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更新日:2022年1月7日
2021年(令和3年)11月10日号教育長の窓No.201
「戻りつつある日常」
「〇〇の秋」と、秋はさまざまに名称をつけてよばれています。まずは「芸術の秋」として、10月29日(金曜日)、「藤沢市立小・特別支援学校音楽会」が藤沢市民会館の大ホールで行われ、参観してきました。昨年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で開催することができませんでしたが、今年度は、小学校や特別支援学校の先生方の開催へ向けた強い想いから、小・特別支援学校あわせて36校を2年にわけて、今年度は18校が参加するなどの工夫やさまざまな感染防止の対策を施すことにより実現することができました。
今年の音楽会は、歌や笛、鍵盤ハーモニカなどは、飛沫防止の対策から練習することが難しかったため、打楽器などの演奏が中心となりました。低学年から高学年まで、それぞれに合わせて工夫された楽曲や構成で、参加したすべての学校が、練習を重ねてきた楽しい音楽を披露してくれました。開会式や閉会式での児童代表のあいさつは、開催されたことへの感謝の気持ちや本番に向けて努力してきたことについて、素直なことばで伝えていました。開催に尽力された先生方にとっては、何よりもうれしい瞬間でした。
演奏する子どもたちも、鑑賞する子どもたちも、みんなが笑顔になり、会場が大きな拍手と参加したすべての人の「ありがとう」でいっぱいになる音楽会となりました。
「スポーツの秋」として、藤沢市の小学校では、コロナ禍でのさまざまな工夫の中、運動会や運動会に代わる体育行事が行われています。異学年での取組から、リーダーシップやフォロワーシップを経験させるため、全校で行うことを優先した学校、多くの保護者に参観していただき、日常の教育活動を披露することを優先するため、学年を絞って行った学校など、それぞれの目的に応じて工夫を凝らし、いずれも充実した行事となっていました。何より、子どもたちが元気いっぱいに走り回る姿がみられ、久しぶりの光景ということもあり、とても感動的でした。
児童を入場門に招集させず、三々五々集まる形で密を避けたり、演技についても密集する場面を避けて距離をとったり、集団で行う競技を交代で順番にする特別ルールで行うなどの工夫が随所にみられました。子どもたちの応援は拍手が中心で、例年のような大声を張り上げての応援合戦こそありませんでしたが、温かい雰囲気の行事となっていました。
保護者を迎え、全校児童で行う完全な形の運動会ではないため、今回の行事を「スポーツフェスティバル」などと呼んでいる学校も多くありました。来年こそ完全な形での「運動会」ができるよう、願いが込められているのだと感じました。
このところ、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数の減少が続いているため、制限されていた生活から元の日常に戻りつつあります。多くの学校行事が行われ、中学校においては、部活動の秋季新人大会も行われています。感染防止のための対策は引き続き継続していきますが、コロナ前の日常が徐々に戻ることは、子どもたちにとって何よりの幸せです。
冬に向かい、新型コロナウイルス感染症の第6波を心配する声も聞かれています。開放的になる世の中に比べ、学校はまだまだ慎重な対応となっていますが、子どもたちの安全・安心を守るため、いましばらくの間、感染防止対策の徹底は継続することとなります。保護者の皆様、地域の皆様には、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
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