現在冬越し人参の播種時期です。毎年梅雨が明けてしまうとぱったりと雨が降らず人参栽培にとって厳しい時期となります。
人参の発芽温度は8～30℃と意外と幅が広いのですが、これは温度以外の条件がしっかり満たされている必要があります。実際に発芽の最適温度となると15～25℃です。
最高気温が30℃を超える今、地温は40℃を大きく超え、さらに雨が降らないことで土は乾き、発芽条件である温度と水分の範囲は外れ、人参の種にとってはとても過酷な状況中での発芽となります。
人参栽培の最大のポイントは「発芽を揃えること！」なのですが、それが実に難しい。ですから、今回のようにたとえ台風でも雨を持ってきてくれるということで、そのチャンスを生かす準備が必要です。
まず乾いた土が水分を蓄えやすくなるように鎮圧します。
その後に人参の種を蒔き雨を待ちます。今回は土砂降りの雨にはならず良いお湿りとなりました。
これで2週間以内にはしっかり発芽してくれると思いますが、日差しが強く地温が上がるようなら、遮光ネットを張って地温の上昇を防ぐ対応も必要となってきます。
