総務常任委員会は、6月17日に開催され、議案2件、陳情1件を審査した。
その結果、議案はすべて可決すべきもの、陳情は趣旨不了承と決定した。
また、(1)「(仮称)藤沢市自治基本条例」策定検討(2)湘南ライフタウンD街区開発事業(3)財政健全化
法の概要――以上3件について報告を受けた。
湘南ライフタウンD街区
開発協議概要と今後について報告
〇湘南ライフタウンD街区開発事業について
〈市の説明〉
D街区開発事業については、その募集要項に基づき、事業者の公募提案を受け、選考の結果、平成19年9月3日に藤和不動産株式会社を代表企業とし、社会福祉法人聖隷福祉事業団と三菱地所株式会社の3者で構成する企業グループ「湘南大庭MeeT’S」を事業予定者と決定した。
その後、事業予定者の事業提案に基づき協議を進め、開発に関する基本計画の骨子をまとめ、20年2月14日に予約契約を締結した。
基本計画の骨子をまとめるに当たっては、事業予定者と庁内関係各課で構成する調整会議を設置して、昨年9月の総務常任委員会報告及び10月の地元説明会での意見等をもとに、可能な限り市民ニーズに沿う方向で協議を進めてきた。
その内容としては、開発の「目的」、「コンセプト」、「土地利用の考え方と機能の配置」、「事業計画」、「基本計画協定に必要な協議項目の設定」の項目についてまとめた。
現在、基本計画の確定に向け、協議を継続しているが、高齢社会に備えた福祉・健康に寄与する機能として、高齢者福祉施設については、介護付き54戸を含めて、312戸の有料老人ホームと120床の特別養護老人ホームからなり、デイサービス、クリニックの機能を備える予定である。
地域の活力・交流の創出につながる機能としては、商業施設や地域との交流スペースとしてのキッズガーデン、スポーツ広場のあるステップガーデン、子どもを一時預かりするキッズルームやサークル室などの機能を備える予定である。
居住機能については、12階建て255戸の集合住宅及び4階建て84戸の集合住宅の建設が予定されている。
このうち、18戸は車いす等が必要な体の不自由な高齢者や障害者に配慮したバリアフリー住宅を用意して、藤沢市民への優先分譲を行う予定となっている。
また、事業計画において、地元での説明会や議会などの意見に基づき、当初の提案内容から変更する予定となっている主な内容については、まず1点目として「高齢者福祉施設」に特別養護老人ホームを新たに追加すること、2点目として「集合住宅」について街区東側低層住宅地への配慮として5階建ての中層住宅を4階建てにすることである。
なお、特別養護老人ホームについては、事業者と協議を進める中で、有料老人ホームとの併設という形で整備するということで協議が整ったものである。
これらの機能の具体的な施設の配置は、施設配置イメージ図のとおり、街区の北側には高齢者福祉施設が、南側には高層の集合住宅が2棟、東側には高さ15メートル以下の4階建ての中層の集合住宅が2棟配置される計画である。
また、街区の西側の主要な導入路の正面となる位置に商業施設を配置し、中央には地域の活力・交流の創出につながる緑地広場の「ステップガーデン」を配置し、街区居住者や地域住民がともに利用しやすい公共空間(パブリックスペース)の確保を図る計画で、現在基本計画の締結に向け、詳細な内容を詰めるための協議を行っている。
今後の予定としては、6月議会終了後に、湘南大庭地区の住民の方々に本日と同様の説明をする予定である。
その後、基本計画協議を進め、8月を目途に基本計画協定を締結するとともに、売買契約の締結を行っていきたいと考えている。
なお、その後の整備については、約2年半程度の期間を見込んでいる。

湘南ライフタウンD街区施設配置イメージ図(現在協議中の内容)
〇「(仮称)藤沢市自治基本条例」策定検討について
〈市の説明〉
平成18年10月に公募市民を中心とした策定検討委員会を設置し、自治基本条例についての検討を進め、委員会が考える条例案の作成という形で報告書を作成し、今年の3月27日に海老根市長に提出した。
この報告書の主な項目としては、条例案とその解説、検討過程における活動記録、策定検討委員からのコメントである。
この報告書にまとめられた委員会作成の条例案については、今後本市が制定を目指していく自治基本条例のたたき台となるものと考えている。
今年度は、この条例案を素材として、8月を目途に本市としての自治基本条例の素案を作成し、9月議会において報告、説明した後、広報ふじさわ等により市民への周知を図り、素案に対する意見を聴取するよう努めていく。
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