感染対策チーム

感染対策チーム(ICT;Infection Control Team)

ICTは医療関連感染(以前は病院感染といわれていました)対策の専門チームです。
入院中の患者さんが治療中の病気以外の感染症を発症すると、病状の悪化、入院期間の延長、医療費の増大、他の患者さんへの伝播、限られた医療資源の消費など、さまざまな不利益が起こりえます。
ICTは、入院中の患者さんがこういった感染症にかかることなく、安心して病気の治療に専念できるよう、医師5名(うち感染症専門医1名、ICD(Infection Control Doctor)3名)、看護師5名(うち感染管理特定認定看護師1名、感染管理認定看護師2名)、薬剤師1名(抗菌化学療法認定・感染制御専門薬剤師)、臨床検査技師4名、病院施設担当職員2名という多職種のメンバーが、それぞれの専門的知識と経験をもちよって日々活動しています。
ICTの具体的な活動は

  • 感染症予防に重点を置いた療養環境の整備
  • 職員の感染症予防策の確認と指導
  • 各科の感染症診療に関する助言
  • 抗菌薬耐性菌の監視
  • 医療関連感染サーベイランスの実施(カテーテル関連血流感染、カテーテル関連尿路感染、手術部位感染)
  • 職員に対する勉強会や講習会の開催
  • 感染対策マニュアルの作成・改訂
  • 地域医療機関との医療関連感染に関する情報交換や施設巡視、助言等

ICTでは毎週金曜日の午後に定期ミーティングを行い、ICTの対応が必要な患者さんに関するカルテ回診や、病院内外の問題への対策を協議、また複数の職種による療養環境の巡視を行っています。
その他、積極的に学会や研究会に参加して新しい情報収集に努めるとともに、当院での活動成果に関する発表も行っています(日本感染症学会、日本環境感染学会、日本化学療法学会、微生物学会など)。
患者さんと直接お目にかかる機会の少ないICTですが、安全で質の高い入院生活が送れるよう活動しています。今後ともよろしくお願いいたします。

感染対策チーム

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