乳腺外科

診療科概要

当科では乳がん診療ガイドラインに基づく、科学的根拠に従った治療を進めるとともに、「乳がんを治すこと」だけではなく「乳がんが治った後の生活」までを視野に入れて、一歩進んだ乳がん治療をめざしています。

当科では年間120－150件の乳がん手術を行っています。乳房温存術や形成外科と合同で再建手術も積極的に行い、根治性を維持しつつ、整容性を最大限高められるよう最善をつくしています。
また、手術後の放射線照射も当院で完遂でき、機器も最新の機器を用いております。
進行乳がんや再発乳がんに対しても、お断りすることなく受け入れを行っています。病状や本人の状況に合わせて他職種カンファレンスを通して関連各部署と連携し、治療方法を選択しています。化学療法は最新のエビデンスに則った治療を行い、専門性の高いスタッフ、部署によるサポートが受けられます。

一部の乳がんには遺伝性の要因が指摘されており、保険診療の中でも特定の遺伝子検査を行うことが可能となりました。当科ではゲノムセンターと連携して遺伝性乳癌卵巣癌症候群（HBOC）を中心とした乳がんに関連する遺伝性腫瘍の診断やカウンセリング、地域の先生方と連携してのフォローアップなどの体制作りもすすめています。