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2014年3月25日号 広報ふじさわ…市政情報   〔 2 / 21 page 〕

動画を配信しています!
県内初
「災害がおきたときみんなで支えあうために〜災害時要援護者避難支援ガイド」

 東日本大震災から3年が経過しました。市では、高齢者・障がい者などの災害時要援護者の支援方法について動画を作成し、3月1日から市のホームページの福祉総務課のページで配信をしています。いざという時に身近な人の手助けができるよう、ぜひご覧ください。

問い合わせ 福祉総務課【電話】内線3112

「災害時要援護者」とは?

 地震や風水害・火災などの危険が迫ったときに、安全な場所に避難するために支援が必要な方、また避難生活において支援を必要とする方のことで、一般的には高齢者、障がい者、外国人、乳幼児、妊婦などを指します。

 ※災害対策基本法の一部改正により、4月からは「要配慮者」に呼び方が変わります

身近な人の助け合いが大事です

 大きな災害時には、行政関係機関による支援が行われるまでに時間が掛かることも想定されます。阪神・淡路大震災では、倒壊した家屋に閉じ込められた方々のうち、行政や警察、自衛隊によって救出されたのは約2割ほどで、約8割の方々は近隣の住民の手によって助け出されたと言われています。

 日頃から「共に助け合う」体制作りを進め、できる範囲で周りの方の避難に協力しましょう。

わかりやすい内容です!

 動画の作成にあたっては、障がいのある方を含む多数の関係者のご協力を得て、誰が見てもわかりやすい内容となっています。

 ねたきりの方や車いすの方への支援方法を知っておくことは、ケガや病気の人を避難所へ運ぶことにも役立ちますので、ぜひご覧ください。

今後も情報発信を続けます

 動画の補足や最新の情報について、ホームページ上で見ることのできる「副読本」を作成しています。副読本の内容は随時更新していきます。

 またDVD版も作成し、来年度から市民の皆さんに貸し出しをしていきます。


小冊子もご利用ください

 災害時の地域における避難支援のポイントをまとめた小冊子「ふじさわ防災ナビ」を配布しています。

 希望者は、福祉総務課へご連絡ください。



災害がおきたときみんなで支えあうために 〜災害時要援護者避難支援ガイド

約24分の動画の内容を紹介します
本編は市のホームページの福祉総務課のページでご覧になれます

第1章オープニング

災害がおきたとき みんなで支えあうために〜災害時要援護者避難支援ガイド〜

1995年の阪神・淡路大震災、そして2011年の東日本大震災。過去の大震災の経験から、「災害時要援護者」への支援が必要だと考えられます

第2章もし地震がおきたら

日常生活の中で家にいるときに地震が起きたら、どのような状態になるでしょうか。南関東地震や東海地震の最大震度として想定されている震度7では、家財道具の飛散や建物の倒壊の恐れがあります

第3章日頃の備え

水・食料品などの備蓄品や非常持ち出し品、家具の転倒防止などについての具体的な例をお知らせします。また日頃から避難訓練などに参加し、近隣の方とコミュニケーションを取ることも大切です

インスタント食品卓上コンロ缶詰等紙皿割り箸ナイフ缶切り

第4章避難支援の実際と留意点

障がいの種類などケースごとに支援方法の紹介をします

☆寝たきり高齢者の方などを搬送する場合

竹ざお2本と毛布1枚で簡易担架をつくる方法を紹介します

☆車イスを使用して搬送する場合

自走タイプ、電動タイプ、介助タイプなど、車いすの種類別に避難時の留意点を説明します。段差のある場所や坂道でもスムーズに支援できるようにしましょう

使用者自身では車イスを動かせない場合の支援方法

☆視覚障がい者の方を支援する場合

「何かお手伝いしましょうか」と声を掛け、支援者のひじや肩に触れてもらいながら歩きましょう。進行方向の状況を伝えることも大切です

☆聴覚障がい者の方を支援する場合

手話ができなくても、コミュニケーションボードやメモ用紙を使って会話をすることができます

☆発達障がい者や知的障がい者の方を支援する場合

ゆっくり、優しく話し掛けましょう。写真や絵でうまくコミュニケーションができることもあります。避難所では、人通りの少ない落ち着けるコーナーに居場所を確保しましょう

☆その他の災害時要援護者の方を支援する場合

まずは相手に落ち着いてもらうこと、意思を確認するため、随時コミュニケーションを取ることなどが基本です。また必要に応じて家族や医師に連絡を取りましょう

支援方法:良い例

第5章まとめ

地域でできる防災、とくに災害時要援護者への対応について、今後も理解を深めましょう。多くの方が支え合いの輪に加わることができるよう、市でも協力していきます

藤沢市総合防災訓練の様子



わたしたちが作りました!〜制作スタッフからのメッセージ

 動画「災害がおきたときみんなで支えあうために」は、藤沢市福祉団体連絡会(※)の監修のもと、制作が進められました。

 撮影・編集を(特非)湘南市民メディアネットワーク、ナレーションを藤沢市録音奉仕会が担当し、一部には障がいのある方ご本人にも出演していただくなど、多くの団体や市民の皆さんとのパートナーシップによって完成することができました。

 ※加盟団体=藤沢市肢体障害者協会、藤沢市視覚障害者福祉協会、(特非)藤沢市聴覚障害者協会、藤沢市肢体不自由児者父母の会、藤沢市手をつなぐ育成会、藤沢市自閉症児・者親の会、藤沢市腎友会、藤沢ひまわり会

湘南市民メディアネットワーク

中野晃太さん

 東日本大震災の発生や昨年3月にはもらい火による火災で事務所が全焼してしまうなど、制作途中にさまざまな災害に見舞われ中断を余儀なくされました。関係者の皆さまには大変申し訳なく思っています。

 しかし、そのような経緯を乗り越えてついに完成に至り、ようやく胸をなで下ろすことができました。あらためてご協力をいただいた方々にお礼を申し上げたいと思います。そして、ぜひこの映像をさまざまな方に見ていただき、少しでも皆さまのお役に立てればと願っています。

藤沢市手をつなぐ育成会

星野敏子さん

 何年か前に会員さんを対象に「防災に対するアンケート調査」を行いました。災害時の支援の呼び掛けに対して半分以上の答えは、「手を挙げない」でした。その裏には、障がいのある自分の子どもが急にパニックを起こしたり、大きな声を発したりすることで、他人に迷惑を掛けたくないという、親の気持ちがありました。

 私は、自分の子どもが通う白浜養護学校の近くに20年前に引っ越してきました。子どもの送り迎えの際に、地域の皆さんが声を掛けてくれました。養護学校に通う子どもたちを普段から見ているため、ごく自然なことだそうです。

 支援方法を紹介する小冊子も出していただきましたが、映像により状況が見えることで、障がいに対する理解がさらに得られれば幸いです。

藤沢市自閉症児・者親の会

宮久雪代さん

 この動画では“発達障がい者や知的障がい者の方を支援する場合”のシーンを担当しました。登場人物はあまり知的障がいが重くない自閉症の人をイメージしてシナリオを作成し、俳優さんに演じてもらいました。

 知的障がいや発達障がいの人は『極端な十人十色』ですから、当会では個々の支援をわかりやすくするために、サポートブックの作り方を指導しています。この動画を入り口にして、「うちの子にもサポートブックを作ろう」とか、「うちの近所にもいるなぁ」とか、支援について考えてくださる人が増えるとうれしいです。詳しくは『日本自閉症協会』をWEBで検索!災害時の支援者向けと当事者向けの防災・支援ハンドブックが掲載されています。



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