広報ふじさわ2024年1月25日号
本市の市民生活や産業の発展を支えている優れた技能者に贈られる称号「藤沢マイスター」に、今年度は新たに⻆田浩二氏・松井純一氏・丸山一朗氏を認定しました。
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産業労働課【電話】内線2227、【FAX】(50)8419
⻆田氏は20代から絵付けを始め、基本技能を身につけたあと、作品制作・画塾活動を継続しています。
全国で作品展を開催し、フランス・パリでの実績も持つほか、自身の画塾から第一線で活躍する技能者を数多く輩出するなど、後継者の育成にも尽力しています。
ポーセリンアート(磁器絵付け)の第一人者として、匠の精神を込めた「本物」の美しさ、日本人の美意識を表現することに主眼を置いて技能振興に取り組んでいます。
松井氏はいすゞ自動車(株)で40年以上もの間、機械加工の職に従事しています。高い技能・技術や知識を評価され、20年以上にわたり1000人を超える若手技能者の育成に携わるなど、指導者としても多くの功績を残しています。
また、若者のものづくり離れに危機感を持ち、市内小・中学生を対象とした職業体験学習や県内工業高校からのインターンシップ受け入れを行うなど、「ものづくりへの正しい理解」と「ものづくりの楽しさ」を伝えるため尽力しています。
丸山氏は代々続く表具師の三代目で、幼少の頃から「襖(ふすま)作り」や「掛け軸」などの表装作業に親しみ、高校卒業後に本格的に表具を学んだあと父親のもとで研鑽(けんさん)を積みました。現在は独立し、古くから伝承される基本的な技法を尊重しつつ、進化する道具や資材などを取り入れ、独自の見識や施工方法を探求し技を磨いています。
また、アイデアの創出、職人像の革新などに取り組み、業界をリードするとともに後継者の育成にも尽力しています。
藤沢市マイスター事業
市内における技能・技術を尊重する風土を醸成することを目的に、特に優れた技能者・技術者を「藤沢マイスター」として認定しています。今年度認定された3人のマイスターを含め、本市ではさまざまな職種のマイスターが活躍しており、技能の披露や体験イベントを通じて技能振興に努めています。