広報ふじさわ2024年4月10日号

特集
市民の皆様と共に、未来への道筋をつける
郷土愛あふれる藤沢をめざして

 2024年度の市政運営に関する市の基本的な考え方と実施予定の主な事業をお知らせします。

問い合わせ
企画政策課【電話】内線2175、【FAX】(50)8436

市政運営の方針について

 2月28日の市議会本会議で、鈴木市長は2024年度の市政運営の方針について説明しました。

 この中で、「みんなが『大好き!』と思える藤沢に」なるよう、今後4年間において市民の皆様を含む多様な主体と共に、未来への道筋をつけていくという決意を表明しました。

 また、人口構造などの社会的変化への柔軟な対応と公共空間の再構築を喫緊の課題と捉え、新たな市政運営の総合指針を未来志向で策定する考えを示しました。都市基盤や人にバランス良く投資し、誰もがやりたいことを見つけられて実現できる、潤いのあるまちを次世代に引き継いでいきます。

5つのまちづくりテーマに基づく2024年度の重点的な取り組みを紹介します

1.安全で安心な暮らしを築く

  • 災害から市民の生命・財産を守るため、津波避難施設の整備を継続、内水氾濫ハザードマップを作成
  • 土砂災害警戒区域などに位置する公園や市有山林の法(のり)面防護工事を実施
  • 浸水被害の軽減のため、一色川の護岸改修を実施
  • 市民生活を守る消防救急活動の基盤づくりのため、南消防署本町出張所の再整備に向け、新たな庁舎の実施設計に着手
  • 防犯対策として、藤沢駅および辻堂駅の駅前広場などに設置した街頭防犯カメラを更新、迷惑電話防止機能付電話機等の購入補助を継続
  • 自転車利用者の利便性向上のため、辻堂駅北口交通広場自転車駐車場を改修
  • 市民病院西館などの再整備に向けた基本構想および基本計画の策定に着手
津波避難対策を推進します
地域医療の向上に努めます

2.健康で豊かな長寿社会をつくる

  • 若年から高齢者までの健康づくりを支援するため、「ふじさわ歩くプロジェクト」、スマホアプリを活用した「いきいきシニア外出支援事業」を継続
  • 自らの健康状態を把握してもらうため、医療機関などと連携した心電図検査の効果的な実施など健康診査の充実、がん検診の受診率向上を図る取り組みを推進
  • 発災や停電時など不測の事態に備え、障がい児者が安心して過ごせるよう在宅人工呼吸器用非常用電源装置を給付対象に追加
  • 村岡公民館の改築工事を実施、鵠沼市民センターの再整備に向けた基本構想を策定
  • 湘南大庭地区の小・中学生や地域団体などが一体となって「かるた」を製作する事業など、各地区においてまちづくり事業を実施
  • スマホに関する講座や相談を受ける事業を全地区の市民センター・公民館などで実施
スマホを使った健康づくり

3.笑顔と元気あふれる子どもたちを育てる

  • 小児医療費助成制度の対象年齢を18歳までに拡大
  • 新たな保育需要への対応などのため、定員を超えて1歳児の受け入れを行う法人立保育所に対する助成を実施
  • 市立保育所における主食提供実施施設の拡大
  • 妊娠・出産・子育てを応援するため、産後ケア事業や産前産後サポート事業を充実、「こども家庭センター」において母子保健・児童福祉部門による一体的な相談・支援を開始
  • 「こども未来基金」の活用により、子どもたちの食の支援を行うための物資の受け入れ・配布拠点の設置費などを補助
  • 子どもたちのよりよい学びにつなげるため、ICTを活用した学習環境を充実
  • 教育の機会を保障するため、補習指導および不登校児童生徒に対する別室指導などに対応した学習支援事業を実施
  • 鵠南小学校の改築工事、辻堂小学校および鵠沼中学校の改築に係る基本・実施設計を実施
子育て支援の充実を図ります
ICT機器を活用した学習

4.都市の機能と活力を高める

  • 石名坂環境事業所の大規模整備事業に着手
  • 藤沢駅周辺地区の再整備について、藤沢駅南北自由通路の第1期工事を継続、南口駅前広場の再整備に向けた検討などを実施
  • 村岡新駅周辺地区の整備について、新駅設置に向けた工事着手や村岡新駅南口通り線などの基盤整備、公民連携事業などのまちづくりに関する取り組みを推進
  • 健康と文化の森地区について、組合施行による土地区画整理事業の進捗に合わせ、土地利用や導入機能の具体化に向けた検討を実施
  • 新産業の森西部地区のまちづくり基本構想の策定に向けた取り組みを実施
  • 本年開通予定の善行長後線(六会工区)をはじめとする道路の計画的な整備
  • 火葬件数の増加に対応するため、藤沢聖苑の火葬炉を増設
  • 下水道事業における老朽化対策として、大清水浄化センターの沈砂池設備を更新
  • 企業立地を促進するため、産業用地などの物件情報を扱う事業者との連携体制の構築や、新たな産業拠点に関する情報発信を実施
  • 国内外から誘客するための積極的な観光宣伝事業の実施やロケ地マップの改定
  • 持続可能な農業の実現を目指し、農業経営の安定を図るための農道整備を実施
藤沢駅南北自由通路のリニューアル
通年型の観光地を目指します

5.未来を見据えてみんなではじめる

  • 地球温暖化対策に関する設備の導入や、生ごみ処理器・家庭用電動生ごみ処理機の購入に対する補助を充実
  • 子育て分野などの手続きがワンストップで完結できるサービスの展開、デジタル技術を活用した介護認定業務の効率化、地図情報のオープンデータ化など、デジタル市役所・スマートシティの取り組みを推進
  • 介護人材の育成支援として、介護事業所における個別課題に応じた専門的研修を新たに実施
  • 保育士などの人員確保のため、地域限定保育士試験の対策講座や受験料補助を新たに実施、国による保育士配置基準の見直しに対応
  • 文化財の滅失・散逸を防ぎ、将来へ継承するため、文化財保存活用地域計画を策定
  • 健康で豊かなスポーツライフを実現するため、スポーツ施設の改修および修繕を実施、障がい者スポーツの用具を整備
窓口業務のデジタル化
障がい者スポーツの体験

「藤沢市市政運営の総合指針2024」における3つのまちづくりコンセプト

 2021年に策定した「藤沢市市政運営の総合指針2024」には、SDGsの視点を取り入れ、3つのまちづくりコンセプトを位置付けています。

  • 藤沢らしさを未来につなぐ持続可能な元気なまち(サステナブル藤沢)

 現在の世代だけでなく、将来の世代のニーズも満たすものであるかどうか、未来の人たちに誇れる取り組みであるかどうか、市の全ての取り組みを問い直し、持続可能な発展を目指します。

  • 共生社会の実現をめざす誰一人取り残さないまち(インクルーシブ藤沢)

 誰一人取り残さないという思いで、誰もが暮らしやすく、多様な生き方・考え方を認め合う、多彩な魅力と活力があふれるまちづくりを進めていきます。

  • 最先端テクノロジーを活用した安全安心で暮らしやすいまち(スマート藤沢)

 さまざまな課題に最先端技術を積極的に活用し、市民サービスの向上を図るとともに、ICTの力で市民参加の促進やコミュニティの活性化に取り組みます。