広報ふじさわ2024年8月10日号
住宅用火災警報器は住宅への設置が義務付けられています。設置していない場合は早急に設置してください。また定期的な点検も心掛けましょう。
住宅用火災警報器は、火災による煙または熱をいち早く感知し、音声などにより火災の発生を知らせてくれる機器で、天井や壁面に取り付けます。2006年から住宅への設置が義務付けられています。
総務省消防庁によると、2020年から22年までの3年間の住宅火災について住宅用火災警報器の設置効果を分析したところ、右表のとおり、死者数・損害額は半減、焼損床面積は6割減することがわかっています。
自身や大切な家族の命、身体、財産を守るために、住宅用火災警報器の設置や点検をしましょう。
設置が義務となっているのは、「寝室」および寝室がある階の「階段上部」の天井または壁です。これらの場所には煙感知式の住宅用火災警報器が必要です。
台所などの火災の発生するおそれのある場所にも、設置するように努めましょう。
自動火災報知設備やスプリンクラー設備が設置されている場所には、住宅用火災警報器を新たに設置する必要はありません。
住宅用火災警報器が電池切れや故障していないか、定期的に点検をしましょう。
本体の表面にあるボタンを押すか、ひもを引くことで点検できます。正常であれば、正常であることを知らせる音声や警報音が鳴ります。音が鳴らない時は電池切れまたは故障している可能性がありますので、交換が必要です。
ほこりなどがついていると、誤作動を起こす場合があります。年に2回程度、点検と併せて掃除もしましょう。
電池の寿命は5~10年です。寿命が近づくと故障警報音が鳴ったり、ランプが点灯したりします。
電池を交換することで、復旧することもありますが、設置から10年以上経過すると、機器自体の劣化などで不具合が発生しやすくなります。10年を目安に機器の交換をしましょう。
藤沢市内で統計を開始した2006年から、82件の住宅用火災警報器設置による奏功事例が報告されています。
就寝中に掛け布団が電熱ヒーターに接触して出火した。住宅用火災警報器の警報音に気付いた居住者が水をかけて消火した。
居住者が鍋を火に掛けたまま外出してしまい、室内に煙が充満して住宅用火災警報器が作動した。その音に隣人が気付いて通報した。
調理中にコンロの火をつけたまま外出し、コンロの横に置いてあった吸水マットに火が燃え移った。家族が住宅用火災警報器の警報音に気づき、消火器を使用し消火した。
全国的にハンディファンの使用に関する火災が報告されています。
内蔵されているリチウムイオン電池に起因する火災が増えていることから、以下の点に注意して使用しましょう。
さまざまな機器に使われているリチウムイオン電池
リチウムイオン電池は、ハンディファン以外にもモバイルバッテリーやスマホなど、さまざまな機器に使われています。近年、リチウムイオン電池からの出火が全国的に増えています。
リチウムイオン電池は、衝撃を与えたり、決められた量より大きな電気を加えたりすると、内部で熱を持ち、噴き出すように燃えることがあります。雑に扱わないこと、決められた充電器で適切に充電することが重要です。
膨らんだり、触れないほど熱くなったりするなどの異常を感じたら、使用を控えてください。