広報ふじさわ2024年11月25日号
季節性インフルエンザは、発熱や関節痛などの症状が出現し、多くは自然に治る疾患ですが、肺炎や気管支炎、脳症などを合併して、重症になる場合があります。
例年は、初冬から春先にかけて流行します。
どうやって感染するの?
感染経路は主に飛沫(ひまつ)感染です。感染者の咳やくしゃみの飛沫の中にウイルスが多く含まれており、空中に飛んだウイルスを他の人が吸い込んで感染を起こします。また、ウイルスが手についたまま、鼻や目などをこすってウイルスが身体に入り込む接触感染もあります。
予防するには
ノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルスなどを口から取り込むことで、嘔吐(おうと)・下痢・腹痛・発熱を引き起こす感染症です。感染力が強く、1年を通して発生していますが、特に秋から冬にかけて流行します。
どうやって感染するの?
ノロウイルスは、感染者の便や嘔吐物に大量に含まれ、手や食品を介して感染します。ノロウイルスを保有した二枚貝を、生や加熱不十分で食べることでも感染します。
予防するには
嘔吐物などの処理時の二次感染に気を付けましょう
下痢や嘔吐物処理の際には使い捨ての手袋、マスク、ガウンやエプロンなどを使用し、換気をして消毒しましょう。
次亜塩素酸ナトリウムが使用できない場所には、アイロンや熱湯などの熱消毒(85℃以上で60秒以上)も有効です。
症状
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、免疫に関する細胞などに感染し、免疫力を低下させていきます。感染すると、数週間以内にインフルエンザに似た症状がでることがありますが、その後は自覚症状がない時期が数年続き、さらに進行すると本来なら自分の力で抑えることができる病気などを発症するようになります。
早期発見・治療継続で感染予防を
HIV感染は、検査を受けることでしか分かりません。HIVの感染力は弱く、つり革や手すりの接触、握手や抱擁などの行為では感染しません。咳・くしゃみなどの飛沫からも感染しません。
現在はさまざまな治療法があり、感染を早期に発見し治療をすることで、エイズ発症を予防できます。また、治療継続で体内のウイルス量が減少すれば感染させることがないことも確認されています。このことは「U=U」と呼ばれています。
症状
梅毒に感染すると痛みを伴わないしこりや腫れが出たり、リンパ節が腫れたりすることがあります。その後、全身に赤茶色のできものや発疹が出ます。症状が出たり消えたりを繰り返しながら全身に広がっていき、症状がなくなっても、性行為などを介して人に感染する可能性があります。全く症状が現れず、感染に気が付かないことも珍しくありません。治療すれば完治が可能ですが、放っておくと全身の器官が侵される病気です。