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広報ふじさわ2025年2月10日号

令和6年度 藤沢マイスターを認定しました

 本市の市民生活や産業の発展を支えている優れた技能者に贈られる称号「藤沢マイスター」に、新たに2人の匠を認定しました。

藤沢市マイスター事業

 市内における技能・技術を尊重する風土を醸成することを目的に、特に優れた技能者・技術者を「藤沢マイスター」として認定しています。今回認定された方を含め、本市ではさまざまな職種のマイスターが活躍しており、技能の披露や体験イベントを通じて技能振興に努めています。

洋裁師 土田真由美氏

 手縫い、ミシン縫いをはじめとする洋裁全般において、正確無比な高い技術を有する熟練の匠。子どもから年配者まで幅広い世代の顧客からオーダーを受け、積年の研鑽(けんさん)による高い技術を駆使して採寸・製図・裁断・縫製を行い、最新鋭のミシンも自分の手のように操りながら顧客の体型に合わせた唯一無二の洋服を製作している。

 また、長きにわたり技能検定試験の実技検定員を務めるほか、自社での育成など、後進に対する指導に情熱を持って取り組んでいる。洋裁師のなり手が減少するなか、次の世代へ「ものづくりの楽しさ」を伝えている。

樹木医 冨田改氏

 樹木のメッセージを的確に読み取り、適切な処置を施す樹木の名医。遊行寺のイチョウの治療のほか、診断から治療まで数多くの実績を有する。樹木医としての専門的な知見、造園業や農業などで培った知識・経験を生かし、樹木の特徴に合わせ最適に対処している。

 また、これまで学校などでの講師を長く務めるなど、多くの後継者を育成するとともに、自社でも樹木医を含めた多くの人材を輩出している。地域の里地里山の景観を守るための活動を通して「樹木は人間にとってかけがえのないパートナー」と、若い世代へ樹木の重要性を伝えている。