市政運営の総合指針2028
市政運営の総合指針は、市政運営の羅針盤として、おおむね20年先を見据えた基本方針と、直近4年間に重点的かつ確実に実施する施策を位置付けた重点方針を定めるものです。このたび多様化、複雑化する社会課題に向き合い、多様な主体と共に未来への道筋をつけていくため、新たに「市政運営の総合指針2028(郷土愛あふれる藤沢をめざして)」を策定しました。
基本方針
おおむね20年先を見据えた長期的な視点
めざす都市像 郷土愛あふれる藤沢~松風に人の和うるわし 湘南の元気都市
藤沢で生まれ育った人も、移り住んだ人も、関わりがある人も、藤沢を郷土として心から愛し、誇りをもって生き生きと暮らせる都市を目指します。
3つのまちづくりコンセプト
- 藤沢らしさを未来につなぐ持続可能な元気なまち【サステナブル藤沢】
現在の世代だけでなく、将来の世代のニーズも満たすものであるかどうか、未来の人たちに誇れる取り組みであるかどうか、市の全ての取り組みを問い直し、持続可能な発展を目指します。
- 共生社会の実現をめざす誰一人取り残さないまち【インクルーシブ藤沢】
誰一人取り残さないという思いで、誰もが暮らしやすく、多様な生き方・考え方を認め合う、多彩な魅力と活力があふれるまちづくりを進めていきます。
- 最先端テクノロジーを活用した安全安心で暮らしやすいまち【スマート藤沢】
さまざまな課題に最先端技術を積極的に活用し、市民サービスの向上を図るとともに、ICTの力で市民参加の促進やコミュニティの活性化に取り組みます。
8つの基本目標
- 安全・安心なまちをつくる
- 文化・スポーツを盛んにする
- 自然を守り豊かな環境をつくる
- 子どもの笑顔があふれるまちをつくる
- 誰もが自分らしく暮らせるまちをつくる
- 地域経済を循環させる
- 都市基盤を充実する
- 多様な主体との共創が生み出される地域づくりを進める
重点方針
長期的な視点を踏まえた直近4年間の重点的な取り組み
5つのまちづくりテーマと重点施策
- 安全で安心なまちをつくる
災害対策、消防・救急体制や防犯・交通安全対策の充実
- 誰もが、豊かに生活し、支えあう社会をつくる
地域共生社会の実現、健康寿命日本一に向けた健康増進・介護予防、コミュニティの活性化
- 笑顔と元気あふれる子どもたちを育てる
教育環境や子育て支援の充実、子ども・若者と対話しながら取り組む施策の推進
- 都市の機能と活力を高める
都市基盤の充実と長寿命化、住環境と交通環境の向上、経済対策
- 未来を見据えてみんなで進める
持続可能な社会に向けた環境対策、市民が利便性を実感できるデジタル市役所の実現、生涯学習施策の推進
2025年度の市政運営の方針
2月13日の市議会本会議で、鈴木市長は2025年度の市政運営の方針について説明しました。この中で、2025年は市制施行85周年、戦後80年という節目の年であり、改めて歴史や伝統を未来へと引き継ぐ決意とともに、一人一人に光をあて、市民が多様な幸せを実感できるよう市政を進めることを表明しました。
また、先行きが不透明な社会情勢に柔軟に対応するため、多様な主体との連携を強固にして、魅力と活力のある藤沢らしい地域社会の構築を目指す考えを示しました。その実現に向け、組織体制の整備や人材育成を進め、行財政改革や課題解決に率先して取り組みます。
上記の5つのまちづくりテーマに基づく2025年度の重点的な取り組みを紹介します
- 安全で安心なまちをつくる
- 津波避難施設の整備を継続、下水道施設および管路の耐震化を推進
- 防災行政無線の基地局および操作卓を更新し、音質の向上やアプリなどへ情報を同時配信する機能を付加
- 2000年基準を満たさない木造住宅の耐震工事などに補助対象を拡充
- 土砂災害警戒区域等に位置する公園や市有山林の法(のり)面防護工事を実施
- 浸水被害の軽減のため、一色川・小糸川の護岸改修、用田1号水路の浸水対策を実施
- 消防体制の充実のため、御幣下公園に耐震性防火水槽を設置
- 防犯対策として、自治会・町内会による防犯カメラの設置や修繕にかかる費用の補助、迷惑電話防止機能付電話機などの購入補助を継続
- 誰もが、豊かに生活し、支えあう社会をつくる
- 介護支援専門員の人材確保のため復職時に必要となる研修受講料の助成を新たに実施するほか、介護職員などの負担軽減や業務効率化を支援
- ケアラーの支援に関する条例に基づき、必要な施策の検討や啓発事業を実施
- がん患者のウィッグ・胸部補整具購入費等助成事業を継続するなど、療養生活を支援
- 帯状疱疹(ほうしん)ワクチンの定期予防接種を新たに実施
- 村岡市民センターの改築工事、鵠沼市民センターの再整備に向けた基本・実施設計を実施
- 片瀬地区における地域の魅力発信や地域住民のコミュニケーションを強化する事業など、各地区でまちづくり事業を実施
- 笑顔と元気あふれる子どもたちを育てる
- 中学校給食の供給体制を確保するため、学校給食センターの整備を検討
- 小・中学校の屋内運動場に空調設備の設置を推進
- 妊婦健康診査の費用補助を増額、産後ケア(宿泊型)の利用者自己負担額を軽減
- 第二子以降の保育料負担を軽減、一時預かり保育の実施施設を鵠沼地区に拡充、手ぶらで保育所に登園できる環境整備への補助
- 子ども・若者がこども施策に対して意見表明でき、その反映が図られる仕組みを構築
- 市内5カ所すべての児童館でランドセル来館を実施するなど、放課後における安全で安心な居場所を確保
- 少年の森の再整備基本計画および運営・維持管理計画を策定
- 都市の機能と活力を高める
- 藤沢駅周辺地区の再整備について、橋上改札の一部供用開始に向けた整備、南口駅前広場の再整備に向けた先行整備を実施
- 村岡新駅周辺地区の整備について、新駅設置工事などに本格的に着手
- 健康と文化の森地区について、「まちづくりガイドライン」などを策定
- 市道147号線(高倉下長後線)をはじめとする道路の計画的な整備
- 大規模住宅団地の活性化を図るため、主体的にまちづくりを担う人材の発掘・育成事業を実施
- 市内企業の支援のため、健康経営優良法人認定取得にかかる費用補助、商店街の街路灯や防犯カメラの設置補助などを実施
- 持続可能な農業の実現を目指し、ビニールハウスフィルム張り替えなどを支援
- 未来を見据えてみんなで進める
- 市内の脱炭素化を図るため、地球温暖化対策に関する設備の導入補助や、ふじさわ省エネチャレンジなどの事業を実施
- 高齢者などの市民や自治会・町内会の負担軽減を目的に、資源を含む全品目戸別収集を一部区域で試行
- デジタルプラットフォームの拡充、子どもを対象としたプログラミング講座の実施など、デジタル市役所・スマートシティの取り組みを推進
- 生活・文化拠点(市民会館など)の再整備に向けた管理・運営計画の策定及び基本設計などを実施
- 東京2025デフリンピック開催関連事業として、大会の周知啓発、本市で事前キャンプを行うポルトガル共和国との交流を実施