広報ふじさわ2025年10月25日号
毎日の歯とお口のケアは、災害時やこれからの季節に流行する感染症の予防にもつながります。災害への備えと冬の感染症対策という視点から、お口の健康づくりを実践してみましょう。
地震や台風などの災害時は、水や電気が不足し、歯みがきや入れ歯のお手入れを思うようにできなくなることがあります。お口の中が不衛生な状態が続くと、むし歯や歯周病が進むだけでなく、高齢の方は誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こす危険があります。避難生活で体力が落ちていると、肺炎が命に関わることもあります。
非常用持ち出し袋には飲料水や食料だけでなく、歯ブラシや歯みがきシート、入れ歯洗浄剤などの口腔ケア用品も一緒に準備しておきましょう。
災害時のお口のケアについては、厚生労働省のホームページをご覧ください。
水が不足しているとき、歯みがきやうがいはどうすればいいの?
● うがいは、少しの水やお茶でOK!
ペットボトルのキャップ1~2杯の水やお茶を口に含み、歯の隙間や舌に行きわたらせて「くちゅくちゅ」と数回繰り返しましょう。
● 歯磨き粉は控えめに
水が不足しているときは、歯磨き粉は使わず、歯ブラシを少量の水で濡らすか、液体ハミガキ(デンタルリンス)を使って歯を磨きましょう。
チェックしてみよう!災害時のお口の備え
歯みがきは冬の感染症予防にも効果あり
冬はインフルエンザや風邪の流行が心配な季節です。お口を清潔にしておくと感染症の予防にも効果があります。最近の研究では、歯周病菌が多いとインフルエンザにかかりやすくなることが報告されています。
毎日の歯みがきで、お口から健康を守りましょう。