広報ふじさわ2025年11月25日号
冬は気温が低くなり空気が乾燥するため、ウイルスが浮遊しやすくなります。手洗いや咳(せき)エチケット、換気など、感染予防を心がけましょう。
季節性インフルエンザは、発熱や関節痛などの症状が出現します。なかには、肺炎や気管支炎、脳症などを合併して、重症になる場合があります。例年は、初冬から春先にかけて流行します。
どうやって感染するの?
感染経路は主に飛沫(ひまつ)感染です。感染者の咳やくしゃみの飛沫の中にウイルスが多く含まれており、空中に飛んだウイルスを他の人が吸い込んで感染を起こします。また、ウイルスが手についたまま、鼻や目などをこすってウイルスが身体に入り込む接触感染もあります。

予防するには
◎正しい手洗い
せっけんをよく泡立てて洗うことが重要です。帰宅後、調理前、トイレの後、嘔吐物(おうとぶつ)やトイレの掃除後は特によく手を洗いましょう
◎咳エチケット
咳が出るときはマスクを着用し、周囲の人に配慮しましょう
◎換気
部屋の対角線上の窓やドアを開けると効果的です
◎休息とバランスのよい食事
体の抵抗力を高めるために、十分な休養と栄養バランスのとれた食事をとるように心がけましょう
◎予防接種
重症化の予防にもつながります
ノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルスなどを口から取り込むことで、嘔吐(おうと)・下痢・腹痛・発熱を引き起こす感染症です。感染力が強く、1年を通して発生していますが、特に秋から冬にかけて流行します。
どうやって感染するの?
ノロウイルスは、感染者の便や嘔吐物に大量に含まれ、手や食品を介して感染します。ノロウイルスを保有した二枚貝を、生や加熱不十分で食べることでも感染します。
予防するには
◎正しい手洗い
◎食品はよく洗い、十分加熱して食べる
中心温度85~90℃以上で90秒以上加熱し、調理器具も清潔に保ちましょう
◎嘔吐物処理や消毒
ノロウイルスにはアルコール消毒はあまり効果がありません。嘔吐物や下痢などの処理・消毒には、次亜塩素酸ナトリウムが含まれている塩素系漂白剤などを水で薄めた希釈液を使用しましょう
嘔吐物などの処理時の二次感染に気を付けましょう
下痢や嘔吐物処理の際には使い捨ての手袋、マスク、ガウンやエプロンなどを使用し、換気をして消毒しましょう。
次亜塩素酸ナトリウムが使用できない場所には、アイロンや熱湯などの熱消毒(85℃以上で60秒以上)も有効です。

症状
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、免疫に関する細胞などに感染し、免疫力を低下させていきます。感染すると、数週間以内にインフルエンザに似た症状が出ることがあり、その後、自覚症状がない時期が数年続きますが、進行すると本来なら自分の力で抑えることができる病気などを発症するようになります。
早期発見・治療継続で感染予防を
HIV感染は、検査を受けることでしか分かりません。HIVの感染力は弱く、お風呂やトイレの共有、コップの回し飲みなどの行為では感染しません。咳・くしゃみなどの飛沫からも感染しません。
現在はさまざまな治療法があり、感染を早期に発見し、治療をすることでエイズ発症を予防できます。また、治療継続によって体内のウイルス量が減少すれば他人に感染させることがないことも確認されています。このことは「U=U」と呼ばれています。
全国的に増加傾向にあり、2024年は14,663件の届け出がありました。
症状
梅毒に感染すると痛みを伴わないしこりや腫れが出たり、リンパ節が腫れることがあります。その後、全身に赤茶色のできものや発疹が出ます。症状が出たり消えたりを繰り返しながら全身に広がっていき、症状がなくなっても、性行為などを介して人に感染する可能性があります。治療すれば完治が可能ですが、放っておくと全身の器官が侵される病気です。
世界エイズデーにあわせ、無料・匿名・予約制で即日検査を実施します。
とき
12月6日(土)午前9時~11時50分
ところ
申し込み・問い合わせ
電話で保健予防課へ
藤沢市公式LINEまたは市のホームページの保健予防課のページからも申し込みできますHIV検査と梅毒検査は同時に実施できます。一度受けてみませんか?