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更新日:2019年10月11日
2016年(平成28年)11 教育長の窓 No.145
『「それぞれの思いを それぞれの表現で」~かがく 美術 音楽 ダンス等~』
深まりゆく秋、北海道では、紅葉とともに雪が降り、秋から一足早い冬支度となっているようです。ここ湘南では、気温が日に日に変わり、暑かったり、寒かったり、体調が整えにくい状況が続いています。一度散ったキンモクセイが再び花をつけたり、場所によっては、桜も咲いたりと、植物たちも季節を迷っているように思いますが、朝夕は、めっきり冷え込むようになり、木々の色が秋色に染まってきたように思います
学校も、年度の半ばを過ぎました。この時期には、教育委員会や藤沢市小学校教育研究会、藤沢市中学校教育研究会が主体となる、全市的な行事が多くあります。子どもたちは、各学校で、教科学習を始め、さまざまな教育活動を行い、たくさんの「ひと」「こと」「もの」と出会います。いろいろな機会をつくり、子どもたちの意欲を喚起し、自ら取り組み、自分の言葉で、発信できる子どもたちを育てたいと考えています。藤沢市には、市立学校が、小学校35校、中学校19校、特別支援学校(白浜養護学校)1校、全部で55校あります。今月は、各学校での個別の取り組みを経て、藤沢市立学校全体での交流を図るための取り組みを7つ紹介します。
一つめは、「藤沢市総合かがく展」(10月13日木曜日から10月18日火曜日)。湘南台市民センター等を会場として開催されました。入賞作品は22点ですが、それぞれの作品に、小さな「なぜ」から始め、解明するための手だてを考え、工夫した過程が記されていて、感心しました。今年度の小学生の部の最優秀賞は「空飛ぶ団子のかごの中のお茶の秘密」という題名で、渓谷の下で、かごにお金を入れると、滑車で渓谷の上にかごが運ばれ、団子とお茶が入って、下に降りてくる。その時に、なぜお茶がこぼれないのか、不思議に思い、研究した作品でした。表彰式の作品紹介では、実際に実験装置でその様子を魅せてくれました。中学生の部の最優秀賞は「環境にやさしい石けんで快適な洗濯を!~石けんカスを出さないためには~」という題名で、環境に優しい粉石けんで洗濯をすると、石けんカスがついてしまうのを、何とかしたいと考え、水に原因があることを突き止め、石けんカスのでない洗濯に成功したという研究でした。どちらも、視点のすばらしさ、解明していく手順のすばらしさに、科学者としての片鱗をみた思いでした。
二つめは、「中学校美術展」(10月11日火曜日から10月16日日曜日)。市民ギャラリーで展示された作品は、19の中学校の美術の時間に作成された作品で、絵画、陶芸、立体作品等、制作過程が想像できる作品揃いでした。
三つめは、「中学校音楽会」(10月14日金曜日)。幕開けは、善行中学校の演奏をバックに、全員合唱の「藤沢市歌」、そして、午前中は、吹奏楽等楽器の演奏、午後は合唱の構成で行われました。吹奏楽部や授業で学んだ箏や横笛の演奏があり、各学校で行われた「合唱祭」等で、最優秀賞に輝いた学級も参加して、日頃の練習の成果を発揮し、すてきな演奏や歌声が市民会館大ホールに響きました。
四つめは、「小学校・特別支援学校音楽会」(11月2日水曜日)。午前と午後に分かれて、35校の小学校の学級代表と特別支援学校の白浜養護学校の子どもたちが参加し、歌や合奏などを発表しました。子どもたちののびやかな歌声や工夫した演奏が、秋空に届くように響いていました。
五つめは、「あすにのびる子ども展」(11月8日火曜日から11月13日日曜日)。小学生の作品展です。市民ギャラリーで開催いたします。藤沢市立全小学校及び白浜養護学校小学部の子どもたちの作品が一堂に会します。個人の作品と、学級で一つのテーマをもって作り上げる共同作品が展示されますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
六つめは、「中学校ダンス交歓会」(11月16日水曜日)。市民会館大ホールにて、開催いたします。冒頭に「藤沢市歌ダンス」が披露されます。その後、子どもたちが授業の中で、曲を選び、振り付けを考え、発表したものの中から選ばれた代表が参加したり、その学校の定番のダンスチームが参加したりします。体操着姿ではありますが、エグザイルにも勝るとも劣らない、なかなか見事なダンスに感動します。
七つめは「のびゆく子ら作品展」(平成29年1月31日火曜日から2月5日日曜日)市民ギャラリーにて開催する、本市の特別支援学校や特別支援学級、近隣の特別支援学校に在籍する子どもたちの作品展です。授業の中で、取り組んだ、「絵画」「書道」「焼き物」「刺繍」「ビーズ」など、さまざまな作品が並びます。子どもたちの芸術性にあふれた作品や、細かく集中して取り組んだ作品が圧巻です。こちらも、ぜひ、ご来館いただき、作品に触れていただければ幸いです。
子どもたちが、それぞれの場において、自分の思いを、それぞれの目的に応じて表現していくことを、そして、その場において、自分以外の人の表現を学ぶことを期待しています。
子どもたちの表現活動をご支援いただいている保護者のみなさまに感謝申し上げますとともに、発表の場にお越しいただければ幸いに思います。
市民のみなさまも、子どもたちの作品等、ご覧いただければ幸いです。
今後とも、子どもたちを見守り、ご指導・ご支援よろしくお願いいたします。
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