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更新日:2019年10月11日
2018年(平成30年)8月 教育長の窓 No.166
『「平和への願い」をこめて』
夏休みに入ってからも、連日、猛暑の日が続いています。子どもたちは、思い思いの夏休みを謳歌していることと思いますが、中学校の部活動については、熱中症への十分な配慮をするよう、注意喚起を行っているところです。中学校総合体育大会も県大会まで終了し、うれしいことに、一部の個人競技や団体競技で関東地区大会や全国大会に出場を決めています。優勝を目指して、頑張ってほしいと思っています。
さて、8月は、広島、長崎に原子爆弾が投下された月として、平和に関するイベントが、各地で開催される月でもあります。
藤沢市においては、毎年、平和の輪を広げる取組として、広島に親子記者を、また、長崎に小学生から高校生を派遣する、平和学習事業を行っています。
今年度については、まず、広島平和学習事業「親子記者・広島派遣事業」として、6組12名の親子記者が8月5日藤沢を出発し、全員で平和記念式典に参列したり、原爆ドームなどの被爆跡地を見学したりするほか、親子で事前に考えた計画に沿って、現地で被爆された方の話を伺うなどの取材活動に取り組み、貴重な体験をしてきました。
また、「平和学習・長崎派遣事業」では、小学生から高校生までの希望者40名が、2回の事前学習会を行った後、8月7日から10日の日程で引率者とともに長崎を訪れ、現地で平和祈念式典や式典中継に参列するほか、青少年ピースフォーラムへの参加など様々な体験を重ねてきます。
藤沢に帰ってきてから、広島、長崎に派遣された子どもたちは、平和学習「報告会」をする予定となっています。事前に学んだこと、自らの肌で感じた現地の姿、そして、集大成の発表の機会を通して、「平和」への思いを深めてくれていると思っています。
学校では、授業の中で、「平和を考える」読み物などを通して、子どもたちが「平和」について考える学習を行っています。また、被爆を体験した「語り部さん」からの講話を聴く取組をしている学校もあります。
特徴的な取組としては、中学校の修学旅行です。1年生に入学した時点で、修学旅行の行先の一つに「広島」を加え、3年間を通して、「平和」を意識した学習活動を行っていきます。事前学習をしっかり行い、現地「広島」では、広島の原爆ドームが見える公園で、3年生全員が哀悼の意味を込めて合唱する学校もあります。修学旅行後には、学んできたこと、感じたことのまとめを行います。
時が流れ、次第に戦争があった記憶が薄らいできている昨今ではありますが、子どもたちが、この8月に「広島」「長崎」に目を向け、「平和」について考えてくれることを期待しています。
みなさまも、この機会に「平和」への思いをはせていただければ幸いです。
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