常任・特別委員会
No191
9月定例会
議会だより 市議会トップへ
日本共産党藤沢市議会議員団は、12会計決算のすべてを認定せず、その他の会派は、全決算を認定しました。
■総務
 

藤沢市市民栄誉賞
新たな表彰制度創設を報告

 総務常任委員会は、9月9日に開催され、議案2件を審査した。その結果、議案はすべて可決すべきものと決定した。
  また、(1)市民満足度調査に関する報告(2)公共施設の有効活用に係る今後の検討スケジュール等(3)湘南C−X(シークロス)広域連携機能ゾーン(C−2街区)におけるプロポーザルコンペの実施(4)入札・契約制度の見直し(5)藤沢市市民栄誉賞││以上五件について報告を受けた。

〇藤沢市市民栄誉賞について

  〈市の説明〉
  本市では、これまでスポーツや芸術、学術などの分野で顕著な功績を上げた者に対し、直接これを表彰できる規定がなかった。そのため、表彰の対象や基準、手続を定め、スポーツ、芸術、学術、文化、教育、社会福祉、医療、産業などの分野で、広く市民に明るい希望と誇りを与えるとともに、本市の名を高めることに特に顕著な業績のあった者に対し、その栄誉をたたえ、市民栄誉賞を贈り、表彰するものである。
  表彰の対象者は、本市に在住し、または在住していた者、あるいは市内において主に活動している団体とし、これは法人格の有無を問わないことを考えている。このほか、市長が表彰することが適当と認める者とする。
  表彰する基準としては、オリンピックなど世界的規模の大会で顕著な成績をおさめた者、あるいは世界的規模の芸術、学術、文化、教育、社会福祉、産業等のコンクール等で顕著な成績をおさめた者、このほか特に顕著な業績のあった者を対象とする。
  賞の内容としては、賞状と副賞を考えており、副賞は20万円以内である。
  表彰の手続については、表彰対象条件を満たし、かつ表彰基準に該当した場合には、市長はその都度、議会との協議の上で受賞者を決定するものとする。
  また、特別賞は、市民栄誉賞受賞者が、その後再び同等の成績あるいは業績をおさめた場合には、特別賞を贈ることができるとするものである。その内容は、栄誉賞と同様に、賞状と副賞を考えており、この副賞も20万円以内である。
  なお、さきの北京オリンピック女子ソフトボール競技において金メダルを獲得した、日本チームのキャプテンで御所見小学校及び御所見中学校を卒業した山田恵里選手にこの賞を贈り、表彰を行う予定である。

今後のさらなる活躍が期待される山田恵里選
今後のさらなる活躍が期待される山田恵里選

 

■民生
 

市民病院改革プランを検討
平成21年3月に策定予定

 民生常任委員会は、9月5日に開催され、議案1件、陳情5件を審査した。その結果、議案は可決すべきもの、陳情は3件が趣旨了承、2件が趣旨不了承と決定した。
  また、(1)荏原製作所の流動床焼却炉の解体工事の終了(2)公立病院改革ガイドラインに基づく市民病院改革プランの検討││以上2件について報告を受けた。

〇公立病院改革ガイドラインに基づく市民病院改革プランの検討について

 〈市の説明〉
  「公立病院改革ガイドライン」は、「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」の施行等に伴い、地方公共団体が経営する病院事業についても、地域において必要な医療を安定的かつ継続的に提供していくため、総務省から示されたものである。
  このガイドラインは、(1)公立病院改革の必要性(2)地方公共団体における公立病院改革プランの策定(3)公立病院改革プランの実施状況の点検・評価・公表(4)財政支援措置等の4つから構成されている。
  (1)公立病院改革の必要性では、公立病院の果たすべき役割は、地域に必要な医療のうち採算性等の面から民間医療機関による提供が困難な医療、例えば、救急・小児・周産期などの不採算・特殊部門、高度・先進医療などを提供することと位置づけている。
  (2)地方公共団体における公立病院改革プランの策定では、地方公共団体は本年度内に公立病院改革プランを策定することとしている。さらに、必要に応じて地域における病院間の再編・ネットワーク化を検討するとともに、経営形態の見直しを行うこととなっている。
  (3)公立病院改革プランの実施状況の点検・評価・公表では、各自治体はプランの実施状況をおおむね年1回以上点検・評価・公表すること、学識経験者等の参加する委員会等に諮問し評価の客観性を確保すること、遅くとも2年後の時点で数値目標の達成が著しく困難と認めるときはプランを全面改定することとしている。
  (4)財政支援措置等では、総務省はこの改革が円滑に進められるよう、公立病院改革に対する財政上の支援措置及び公立病院に関する既存の地方財政措置の見直しを行うとしている。
  本市では、公立病院改革ガイドラインに基づく藤沢市民病院の改革プラン策定に向けた検討組織として、藤沢市民病院改革プラン検討委員会を設置し、プランの検討を進めていきたいと考えている。
  また、改革プランの検討スケジュールとしては、9月22日に検討委員会を発足、12月までに4回程度の委員会を開催してプラン案をまとめていきたいと考えている。その後、市民病院運営協議会等での意見を踏まえ、市議会2月定例会に報告し、最終的には3月中にプランを策定し、県に報告する予定である。

安定的かつ継続的な医療の提供を図る=藤沢市民病
安定的かつ継続的な医療の提供を図る=藤沢市民病



■建設
 

湘南C−X(シークロス)
工事工程等を見直す

 建設常任委員会は、9月4日に開催され、議案7件を審査した。その結果、議案はすべて可決すべきものと決定した。
  また、(1)湘南C−X(シークロス)の取組(2)六会コンクリート(株)が出荷したJIS規格に適合しないレディーミクストコンクリートの使用状況とその対応(3)埋設農薬の最終処理――以上3件について報告を受けた。

〇湘南C−X(シークロス)の取組について

 〈市の説明〉
  事業主体である都市再生機構から、土地区画整理事業、街路事業、関連公共事業について、工事スケジュールを見直す必要がある旨の報告があり、一部スケジュールについて変更を行うこととした。
  その主な理由としては、揮発油税等の暫定税率及び地方道路整備臨時交付金制度が一時期限切れとなったことによる国庫補助金等の内示の遅延に伴い、工事の発注がおくれたこと、鉄鋼、鋼材等の大幅な値上がり等に伴う先行き不透明さから一部の工事契約が不調となったこと、さらに鋼材加工品の納入時期の大幅な遅延等により工事の完成が遅延すること等である。また、これらの外的な要因に加えて、辻堂神台東西線の補償交渉の状況や、本年度の工事の大部分が土地区画整理事業の外周部の国道一号交差点改良、辻堂駅遠藤線交差点改良、辻堂駅初タラ線整備及び駅南北自由通路整備工事などの供用中の路線等であることから、円滑な交通処理と歩行者の安全確保の観点に立って、関係機関との協議を行い、工事工程等を見直したものである。
  土地区画整理事業については、平成21年3月の完成予定が4月完成予定に、
  辻堂駅初タラ線の一部については、21年9月に完成の見込みとなる。
  土地区画整理事業区域外の街路事業、辻堂駅北口大通り線、辻堂神台東西線及び辻堂駅遠藤線の道路整備及び交差点改良工事については、21年9月に完成の見込みである。
  辻堂駅北口デッキ下駐輪場整備については、21年4月の完成予定、西口広場及び辻堂駅初タラ線上空部の西口跨線橋整備については、21年10月の完成予定、北口デッキと連結する辻堂駅遠藤線デッキについては、22年3月の完成予定である。

工事スケジュールの一部を変更=湘南C−X(シークロス)
工事スケジュールの一部を変更=湘南C−X(シークロス)



■文教
 

改築状況を視察
第一中学校

 文教常任委員会は、9月8日に開催され、陳情7件を審査した。その結果、陳情は5件が趣旨了承、2件が趣旨不了承と決定した。
  また、現地を視察した後、第一中学校におけるJIS規格に適合しないレディーミクストコンクリートの使用状況とその対応について報告を受けた。

〇第一中学校におけるJIS規格に適合しないレディーミクストコンクリートの使用状況とその対応について

 〈教育委員会の説明〉
  第一中学校での状況調査結果では、平成20年度に入り、校舎棟、体育館棟の立ち上がり部分のコンクリートの打設を行っている。そのうち校舎棟の1階と2階の立ち上がり部分に、六会コンクリート(株)が出荷したレディーミクストコンクリートが使用されており、溶融スラグが本当に混入していたかどうかについて調査を行うため、施工業者の自主的判断において3階一部のコンクリート打設を延期し、他の支障のない電気設備等の工事を進めてきたが、現在ポップアウト現象が生じている兆候は見受けられない。
  第一中学校の改築工事については、施工業者の調査により、溶融スラグ骨材入りのレディーミクストコンクリートが使用されていたことが判明したが、溶融スラグ骨材の比率は少ないことや、国のJIS規格不適合コンクリートを使用した建築物の対策技術検討委員会の検討結果から見ても、将来的に構造耐力等に関する安全性や耐久性に大きな支障を来す可能性は少ないものと言えるため、施工業者が自主的判断で延期していたコンクリート打設については、現在工事を再開している。
  工期については、影響を最小限に抑える方向で施工業者と既に見直しを行っている。また、ポップアウト現象が起きた場合には施工業者に補修させる。

 


■特別委員会
 



◆請願・陳情の処理状況
  ■■■ 請願の処理状況 ■■■
受理年月日
請願番号
件名
付託委員会
議決結果
20.08.25 20-03 「協同労働の協同組合法」の速やかな制定を求める意見書提出についての請願 20.09.03 採 択
■■■ 陳情の処理状況 ■■■ 国・県に私学助成制度の充実を求める意見書提出を求める陳情
受理年月日
陳情番号
件名
付託委員会
審査結果
20.08.19 20-08 医師・看護師を増やし地域医療と公立病院の充実を行うよう県に対しての意見書提出を求める陳情 民 生 20.09.05 趣旨不了承
20.08.25 20-12 子宮頸がん予防ワクチンに関する国への意見書提出を求める陳情 趣旨了承
20.09.01 20-15 後期高齢者医療制度についての陳情 趣旨不了承
20.09.01 20-16 後期高齢者医療制度をなくすよう国への意見書提出を求める陳情 趣旨了承
20.09.01 20-17 「神奈川県公共的施設における禁煙条例(仮称)」における喫煙者、非喫煙者双方が共存できるバランスのとれた条例制定について意見書提出を求める陳情
20.08.19 20-09 妊婦健康診査の公費負担についての陳情 文 教 20.09.08 趣旨了承
20.08.21 20-10 国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の提出を求める陳情
20.08.21 20-11 藤沢市の私学助成制度拡充を求める陳情 趣旨不了承
20.08.25 20-13 助産院での妊婦健診を公費負担とするよう求める陳情 趣旨了承
20.08.29 20-14 妊婦健診の公費の補助を助産所まで広げる陳情
20.09.01 20-19 妊婦健診の助成を助産院にも適用できるよう求める陳情
20.09.01 20-20 小学校の給食費を値上げしないよう求める陳情 趣旨不了承
20.09.01 20-18 陳情審査にあたって、趣旨不了承の「理由」を付けて通知することができない「審査結果の通知」の弊害を解消するため、「議会運営委員会委員は、案件に対する賛否およびその理由を討論する」ことを求める陳情 議 運 20.09.10