泌尿器科

診療内容

  • 尿路性器腫瘍(副腎腫瘍、腎がん、腎盂尿管腫瘍、膀胱がん、前立腺がん、精巣がん、陰茎がん)
  • 排尿障害(神経因性膀胱、前立腺肥大症、腹圧性尿失禁、過活動膀胱)
  • 尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石)
  • 尿路性器感染症(腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎、膀胱炎)
  • 小児泌尿器科疾患(真性包茎、停留精巣、水腎症など)
  • その他(間質性膀胱炎、不妊症、EDなど)

特色

 湘南の中核病院で地域の専門医と密接な病診連携を行っています。当院は地域医療支援病院であるため泌尿器科の受診に際しては原則的に地域の開業医または病院からの紹介状が必要です。病状が落ち着いた状態になった場合は地域の医療機関に戻り治療を継続していただきます。最近増加の著しい前立腺がんを始め膀胱がん、腎がんなど悪性疾患のほか前立腺肥大症、尿路結石、尿失禁、小児疾患などにも積極的に対応しています。WOCナースによるストーマ外来も併設されています。

外来の診療体制

午前中の外来(新患は状況に応じて振り分けさせていただきます。)
月曜日:千葉、春日、望月、房安
火曜日:交代制(新患)
水曜日:千葉、春日、望月
木曜日:望月、房安、山﨑
金曜日:交代制
午後(月曜日、水曜日、木曜日)は特殊外来(膀胱鏡検査、尿流測定、前立腺生検の病理検査結果説明など)、退院後のインフォーム外来などを行っています。
月曜日:千葉、、春日、望月
水曜日:千葉、望月、房安
木曜日:春日、房安、淺野

 外来患者数は一日平均、約50-100名。

入院の診療体制

 泌尿器科入院病床数は28床です。入院患者は診療の質を一定に保つため主治医制をとらず、泌尿器科チームとして全員が担当医となります。

手術

 手術日は毎週火曜日の午前午後と、金曜日の午前午後に行っています。

当科での治療方針

腎がん

 原則として傷が小さく術後の回復が早い腹腔鏡手術で行います。進行した腎がんや大きな腫瘍に対しては開腹手術を行います。初期の小さな腎がんでは腎部分切除を行うことがあります。転移に対しては分子標的薬、放射線療法、免疫チェックポイント阻害剤などで治療します。

腎盂尿管がん

 腹腔鏡手術が基本ですが開腹手術で行うこともあります。病状により化学療法を追加することがあります。

膀胱がん

 内視鏡手術(TUR-BT)が基本、進行がんに対しては化学療法、second TUR(内視鏡手術をもう一回行ってさらに深く切除すること)を行い膀胱温存に努めています。表在性多発がん、上皮内がんにはBCG注入療法を行います。進行がんで膀胱全摘が必要な場合には原則として回腸導管造設術のほか症例によって回腸を利用した新膀胱造設術も考慮します。

前立腺がん

 前立腺の腫瘍マーカーであるPSA(正常値4.0以下)が高値である患者さんを対象に前立腺生検を行い前立腺がんの診断を行います。当院での前立腺生検は2泊3日の入院で行います。手術室で麻酔を行い12か所から18か所生検を行っています。
 がんが確定した場合にはCT,MRI,骨シンチグラフィーを行い病期(ステージ)を診断します。患者さんの年齢、がんの病期、合併症の有無、そして患者さんの意向を考慮し、手術療法、放射線療法、ホルモン療法、化学療法、監視療法の中から納得のいく治療法を選択していただきます。再発しホルモン抵抗性となった場合(去勢抵抗性前立腺がん)には新規ホルモン剤の投与やドセタキセルによる外来化学療法を行っています。
 前立腺全摘術は原則として腹腔鏡による手術を行っています。開腹手術より出血量が少なく精密な膀胱尿道吻合が可能です。放射線療法は2017年4月から最新式の放射線治療装置(IMRT)が導入され副作用の軽減と治療効果が期待されます。

精巣がん

 見つかったらなるべく早く精巣摘除術を行います。CTなどで転移の有無を検査し病理検査の結果と合わせ必要に応じて化学療法を追加します。

腎結石、尿管結石

 最近は一次治療として内視鏡手術(TUL)を行う機会が増えています。TULは年間80-90例ほど行っています。細径の軟性尿管ファイバースコープとホルミウムレーザーにより低侵襲で確実な結石除去が可能となっています。そのほかの治療として体外衝撃波結石破砕治療(ESWL)があります。病院の再整備に伴い結石破砕装置は最新式のスイス、ストルツ社製のMODULITH SL-Xを更新しました。2泊3日の入院で治療します。下部尿管結石では外来治療も可能です。最近は治療効果の確実性からほとんどの症例は最初からTULを行いESWLの症例は減少しています。

前立腺肥大症

 軽度の肥大症ではまず薬物療法を行います。薬物療法(αブロッカーなど)で症状が改善しない症例には内視鏡手術(TUR-P)を行います。当院では生理食塩水で還流するTURisPという方法で行っています。従来の非電解質還流液を使用したTURPと比べ、還流液が吸収されて起こるTUR症候群(低ナトリウム血症)や術後の出血が少なく術後経過も改善されています。

尿失禁

 切迫性尿失禁には薬物療法(抗コリン剤)を使用します。中高年女性の腹圧性尿失禁にはTVT手術を行っています。

藤沢市民病院泌尿器科の主な手術件数

  '10年度 '11年度 '12年度 '13年度 '14年度 '15年度 '16年度 '17年度
副腎摘除術
5
0
0
3
5
4
2
2
腎摘除術
14
20
20
18
21
16
21
10
腎部分摘除術
4
1
1
5
2
5
14
12
腎尿管全摘除術
7
17
7
7
10
8
14
12
腎盂形成術、他
4
1
2
3
3
11
13
10
前立腺全摘除術
35
30
38
18
19
24
14
39
(内腹腔鏡手術)
21
28
22
28
34
39
52
75
膀胱全摘除術
6
4
4
8
3
7
6
7
TUR-P
51
43
48
47
32
36
41
69
前立腺生検
299
222
226
161
201
180
226
246
TUR-BT
136
125
122
133
157
119
127
132
PNL
1
5
1
4
10
7
2
4
TUL
15
20
29
16
40
59
64
92
高位除睾術
7
5
4
8
6
4
3
4
停留精巣
5
7
4
12
4
9
11
8
TVT
3
3
4
2
4
2
0
6
ESWL
115
90
73
68
44
43
30
14
その他合計
755
652
663
583
623
594
642
767

スタッフ

役職 氏名 専門領域 専門医/認定医
診療科主任部長 千葉喜美男 尿路性器がん
内視鏡手術
尿路変向術
日本泌尿器科学会専門医/指導医/代議員
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本がん治療認定機構がん治療認定医
ロボット支援手術施行資格(certificate)
専門医長 春日 純 泌尿器一般 日本泌尿器科学会専門医/指導医
日本がん治療認定機構がん治療認定医
専門医長 望月 拓 泌尿器一般
腎移植
日本泌尿器科学会専門医
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本がん治療認定機構がん治療認定医
日本移植学会移植認定医
臨床腎移植学会腎移植認定医
日本内分泌学会内分泌代謝科(泌尿器)専門医
ロボット支援手術施行資格(certificate)
  房安秀生 泌尿器一般 日本泌尿器科学会専門医
日本がん治療認定機構がん治療認定医
  淺野 潤 泌尿器一般  
  山﨑将頌 泌尿器一般  

外来予定表

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
千葉
春日
望月
房安
交代制 望月
千葉
春日
山﨑
淺野
房安
交代制