株や社債などの取引にトラブルが多発しています。「必ずもうかります」、「上場確実です」、「これまでの未公開株取得に伴う損失を回復してあげます。その代わりA社の株式を買ってください」などの勧誘を受けたら用心してください。

【事例】

　以前、未公開株を700万円購入して、損をしたことがある。先日、A社から電話があり「絶対に高価で買い取るのでB社のリゾート会員権を購入してほしい」と誘われた。一度は断ったが「絶対に嘘はない」と言われたし、過去の損を取り戻したいと思い、B社のリゾート会員権を100万円購入した。その後A社に「買い取って欲しい」と電話をしたが、連絡がつかなくなった。リゾート会員権発行のB社に連絡したが、A社のことは知らないと言われ、解約にも応じてもらえない。

劇場型勧誘に注意しよう！

　劇場型勧誘とは、A社（勧誘業者）が、B社（販売業者）の販売する商品・役務・権利を「購入額を上回る金額で買い取る」などと言って消費者に購入をあおり、消費者にB社と契約の申し込みをするよう仕向ける勧誘のことです。

　A社（勧誘業者）は、買い取る意思がないのにも関わらず「高値で買い取る」という詐欺的な勧誘を行っていることが十分推測されます。しかしA社（勧誘業者）とB社（販売業者）とが関連していると裏付けることは困難です。B社（販売業者）に対して勧誘方法に関わる問題点を指摘して、返金を求めることはできません。

◎トラブルに遭わないために

☆一人で判断せず、家族や周りの信頼できる人に相談しましょう

☆不審な電話があっても相手にせず、相談窓口へ相談しましょう

☆もうけ話、うまい話を安易に信じないようにしましょう

☆よくわからない商品（未公開株・社債・外国通貨・商品相場・事業への投資など）には手を出さないようにしましょう