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2015年9月25日号 広報ふじさわ…市政情報    〔 2 / 21 page 〕

歴史薫るまち ふじさわの魅力を巡る
旧東海道藤沢宿 今昔物語

 本市は、中世には遊行寺の門前の町として、江戸時代には旧東海道6番目の宿場町としてにぎわい、浮世絵にも多く描かれた江の島は風光明媚(めいび)な景勝地として栄え、歴史と文化が薫るまちです。

 市ではこのような歴史・文化を後世に継承し、みんなが誇りと愛着の持てる地域づくりを行うため、本年4月には旧東海道藤沢宿地区を街なみ継承地区に指定しました。

 同地区では、市民や事業者などによりさまざまなイベントが行われているほか、10月10日から遊行寺宝物館で「国宝 一遍聖絵」展も開催されます。

 旧東海道藤沢宿地区の歴史・文化と秋を見つけに、出掛けてみませんか。

問い合わせ 郷土歴史課【電話】内線5313

(1) 白旗神社 

 白旗神社は、古くから寒川比古命を祭っていたといわれますが、源義経の首がこの

地に葬られたと伝えられるところから、1249年に義経も合祀(ごうし)するようになりました。例大祭には義経と弁慶の神輿(みこし)が氏子町内を練り歩き、大変にぎやかです。また、秋祭りに行われる市指定文化財となっている「湯立神楽」は、面を付けた山ノ神が道化を演じながら参拝者に餅をまくなど独特な神事として知られています。

(2) 伝義経首洗い井戸 

 源義経は兄頼朝に鎌倉を追われ奥州平泉に逃げていましたが、衣川で自刃(じじん)しました。平泉から鎌倉に送られてきた義経の首は、首実験の後に片瀬の浜に捨てられたといわれています。潮にのって境川をさかのぼり白旗神社付近に漂着した義経の首を里人がすくいあげ、この井戸で洗い清めたといわれています。

(3) 荘厳寺 

 荘厳寺(1184年創建)は、藤沢宿で最も古い寺の一つで、この頃からすでに藤沢の集落が開けていたと考えられます。境内には、相模国準四国八十八箇所のうち4番と10番の弘法大師石造が安置されています。荘厳寺入口には、かつての米穀肥料商の名残といわれる大きな石蔵があります。

(4) 常光寺 

 警察署の前身である邏卒屯所(らそつとんじょ)が置かれた歴史もある常光寺には、市指定文化財の「庚申供養塔」が2基あります。1659年の銘をもつ庚申塔は、庚申講中が建立した浄土宗系のものとして貴重です。敷地内に広がる静かな森林は、天然記念物として市の指定を受けており、そのうち推定樹齢300~400年のカヤの巨木は、県選定の「かながわの名木100選」にも挙げられています。

(5) 永勝寺 

 永勝寺には、旅籠屋を営んでいた小松屋源蔵の墓を囲むように39基の飯盛女の墓が、ひっそりと立ち並んでいます。藤沢宿には1835年当時、27~28軒の飯盛女を抱えた飯盛旅籠屋がありましたが、小松屋のように墓を建てて葬るというのは大変珍しいことでした。

(6) 関次商店 

 明治初期から米穀肥料商として現在も続いている関次商店には、穀物蔵(土蔵)と肥料蔵(石蔵)があります。通りに面して文庫蔵があり、現在も使用されている石蔵は藤沢商人の歴史を今に伝えています。

(7) 蒔田本陣跡 

 本陣は宮家・公家・大名が宿泊した施設で蒔田家がその要職にあたりました。当時は坪数400坪、門構えや庭園などがある堂々たる家でしたが、現在は案内板がその様子を伝えています。

(8) 桔梗屋 

 藤沢宿で茶・紙問屋を営んだ旧家です。現在も1902年に建てられた店蔵で営業を続けています。土蔵造の店蔵は、黒漆喰(しっくい)仕上げで1階に重厚な観音開きの塗籠戸を吊るなど、優秀な左官技術を現在に伝えており、国登録有形文化財に登録されています。

(9) 藤沢御殿跡 

 江戸時代の初め頃、将軍は自らの宿泊のために今の藤沢1丁目周辺(藤沢公民館付近)に藤沢御殿をつくりました。1634年に徳川家光が使用したのを最後に廃止の道をたどりました。

(10) 江島神社一の鳥居跡・高札場跡 

 江戸時代、遊行寺橋は東海道と江の島道の分岐点でした。橋のたもとには、幕府からの法令や通達を知らせる高札場(こうさつば)が、橋を渡り少し南下した場所には、江の島道の入り口を示す一の鳥居が建っていました。鳥居の一部は、現在、遊行寺宝物館の入り口に保存されています。

(11) 江の島弁財天道標 

 江島神社への参詣者が道に迷わないよう寄進された道標です。寄進者は江戸時代前期に活躍した管鍼術の考案者で、江の島弁財天を厚く信仰していた杉山検校と伝えられています。この道標を含め、市内にあるほぼ同形の道標12基が市指定文化財です。

(12) 蔵まえギャラリー 

 藤沢宿から石上、片瀬を通って江島神社に至る江の島道沿いには、江戸時代に年貢米を貯蔵する郷蔵(ごうくら)が建っていた一角があり、蔵前と呼ばれていました。現在は蔵を活用したギャラリーが当時の雰囲気を伝えています。

(13) 庚申堂 

 江戸時代に盛んに行われていた民間信仰の庚申待(こうしんまち)で使われていた建物です。明治時代には小説家の小泉八雲が訪れ、当時の様子を著書に記しています。堂内に祭られている木造青面金剛像と両脇侍立像は市指定文化財です。



歴史を感じる秋のイベント

旧東海道藤沢宿周辺では、藤沢の歴史や文化に触れることができる、さまざまなイベントが開催されます。足を運んでみませんか。

遊行寺でウオーキングイベント

 東海道をテーマに箱根宿から川崎宿を巡るウオーキングスタンプラリーの一環として、藤沢宿の見所を巡るウオーキングイベントです。

と き

 11月29日(日)

費 用

 無料

※申込方法など詳細は、お問い合わせください

問い合わせ

 県健康増進課【電話】045(210)4784または市郷土歴史課

武相宿場スタンプラリー

 通行手形(パンフレット)を持って、武蔵と相模の宿場だった神奈川宿、保土ケ谷宿、戸塚宿、藤沢宿を巡るスタンプラリーです。

期 間

 10月1日(木)~31日(土)

※パンフレットは、9月下旬から藤沢公民館、済美館、白旗神社などで配布します

※スタンプラリー終了者には、記念品あり

問い合わせ

 宿場蕎麦「桑名屋」【電話】045(331)0233または藤沢公民館【電話】(22)0019

藤沢今昔・まちなか アートめぐり2015

 藤沢宿各所でアーティストによる展示や、ライトアップツアー、ワークショップなどを行います。

期 間

 10月3日~25日毎週土・日曜日、

 祝日午前11時~午後7時

(10日~12日は午後8時まで)

※詳細はお問い合わせください


旧稲元屋ライトアップ2014


石曽根ライトアップ2014

◎蔵まえ講座
「藤沢宿 発展の可能性とアートの視点」

と き 

 10月3日(土)午後2時~4時30分

ところ

 済美館

講 師

 神奈川大学名誉教授高橋志保彦氏ほか

定 員

 70人(先着順)

費 用

 無料

問い合わせ

 伊東【電話】090(1212)4415

 または街なみ景観課【電話】内線4262

露の団姫の「笑う門には極楽浄土」

 僧侶であり落語家の露の団姫による仏教を題材にした落語と講演会です。

と き

 10月14日(水)午後2時

ところ

 遊行寺

定 員

 400人(先着順)

費 用

 無料

問い合わせ

 遊行寺【電話】(22)2063または

 郷土歴史課

みんなで歩こう!健康づくりウオーキング

と き

 10月22日(木)午前9時30分~11時30分

 藤沢公民館~白旗神社~伊勢山公園(約5km)

講 師

 湘南ふじさわウオーキング協会会員

定 員

 30人(先着順)

費 用

 無料

申し込み・問い合わせ

 10月1日午前9時から健康増進課【電話】(50)8430へ



市の歴史・文化の情報を発信する拠点施設を整備しています

 市では、藤沢の歴史・文化について理解を深め、より地域に愛着と誇りを持ってもらえるよう、歴史・文化の情報を発信する拠点施設を整備しています。

■ふじさわ宿交流館 2016年4月開館予定

 宿場まちの歴史を生かしたまちづくりの拠点施設を、遊行寺の門前であり、藤沢宿の広小路と呼ばれていた場所付近に整備しています。ウオーキングや歴史散策の休憩で利用できるほか、旧東海道藤沢宿関連資料の展示やイベントも実施する予定です。

■(仮称)藤澤浮世絵館 16年7月開館予定

 藤沢宿や景勝地江の島を抱える藤沢は、多くの浮世絵に描かれました。本市が所蔵している浮世絵や郷土・歴史に関する資料から当時の暮らしや文化を学べる施設を明治地区に整備しています。



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