「平成14年度予算審査のあらまし」
予算審査のあらまし
予算に対する各会派の要望・意見
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予算審査のあらまし

 

 平成14年度一般会計予算及び12特別会計予算(総額2,116億1,491万7千円)並びに議案第73号「藤沢市職員の退職手当に関する条例の一部改正について」ほか2議案、計16議案は、3月11日に設置された予算等特別委員会において8日間にわたり審査が行われ、その結果、3月25日の本会議ですべて可決されました。
 ここでは、予算等特別委員会の審査の概要をお知らせします。

ミニデイサービス

閉じこもりがちな高齢者等を支援 健康づくり・会食等を実施

質問 平成14年度から、ひとり暮らしで家に閉じこもりがちな高齢者を対象として、ミニデイサービスを実施するとしているが、この事業の内容について聞きたい。
答弁 この事業は、生きがい対応型デイサービス事業として、高齢者の孤独感の解消や介護予防、健康づくり、生きがいやふれあいの場づくりを目的に実施するものである。
 対象者は、要介護認定で非該当の方や認定を受けていない方で、在宅のおおむね65歳以上の方を予定しており、生活指導や日常動作訓練、健康づくり、会食等を組み合わせて実施していきたいと考えている。
 運営主体については、法人団体への委託を予定しており、週2回の実施で、利用者は原則週1回の利用とし、1回の定員は15人程度と考えている。
 また、利用者の負担としては、1回につき100円とし、そのほかに会食などにおける実費の徴収を予定している。
 なお、実施時期については、事業者の選定をしたのち、10月から1か所での実施をしていきたいと考えている。

高齢者の居住安定に保証人の対応は

質問 高齢者の方が、民間の賃貸住宅に入居する際に、保証人に関する問題があると聞いているが、市は、どのような対応を考えているのか。
答弁 平成8年に公営住宅法が改正され、それまで2名立てることになっていた連帯保証人が、保証人という身元保証的な意味合いでの取り扱いになった。
 また、市営住宅以外の保証人については、高齢者の居住の安定確保に関する法律が制定され、身元保証も含めた公的な保証制度が確立されつつある。
 現在、県の住まいまちづくり協会を通じ、高齢者が比較的入りやすい住宅の名簿が提出されているため、本市では、これを希望する対象者の方に閲覧していただいている。

農業施策への姿勢と予算編成の考え方は

質問 農業を取り巻く状況が大変厳しくなっているが、市としては、振興していくのか、それとも市場原理に任せていくのか。
答弁 本市の農業は都市型農業ということで、その特徴を生かした施策を推進していきたい。
質問 基本的な姿勢は理解できたが、予算編成の考え方を聞きたい。
答弁 (1)多様な生産を実現する基盤の確保(2)農業後継者の育成(3)本市に即した農業技術の開発、普及(4)生鮮野菜や農畜産物等の計画生産体制を図り、市場への出荷体制の充実(5)大消費地を身近に持つ立地条件を生かした流通販売体制の充実(6)多面的機能の高い農地の整備と未利用農地の解消(7)市民に農業を知ってもらう場として、市民農園等の施設づくりを推進する−などの観点から予算編成をしている。

放置自転車対策を大型店等に協力要請

質問 藤沢駅周辺の放置自転車対策として、デパートや大手スーパーが駐輪場を設置すれば放置自転車も減少すると思うが、市では、どのように対応を考えているのか。
答弁 藤沢駅周辺は、特に4月から10月頃まで放置自転車が集中しており、各デパート等には要請文書により協力をお願いしているが、駐輪場用地がないとの声も多く聞いている。
 現在、北口柳通り側のサンパールビルの敷地を利用しながら、200台程度の駐輪施設を設置するため、工事が進行中である。
 このような実績も踏まえ、今後も引き続き駐輪場設置の要請を続けていきたいと考えている。

放置自転車対策として、敷地を利用しながら駐輪場所を確保=藤沢駅北口

災害救助犬の活用を防災計画に位置づけ

質問 災害救助犬は、阪神・淡路大震災において、救助隊員と一体となって被災者の救出にその活躍が報道されているが、本市においては、災害救助犬の活用についてどのように考えているのか。
答弁 地域防災計画の見直しの中で、救助救急活動の項目に災害救助犬の活用を位置づけており、今後、関係団体と訓練への参加、協力等について協議していきたい。

鵠沼市民センター15年7月完成予定

質問 鵠沼市民センターの開設に向け、市民要望をどう取り入れていくのか。また、開設までのスケジュールについて聞きたい。
答弁 建設に当たっては、高齢者や障害者に対応したトイレ、エレベーターなどバリアフリーへの配慮や、郷土コーナー、和室の設置及びロビーの多目的利用など、地域住民の要望を今後の計画に盛り込んでいきたいと考えている。
 また、建物の概要については、現公民館の東側に鉄骨2階建てを予定しており、今後は、建築審査会、近隣への公聴会を経て、8月頃着工、平成15年7月頃の開設を予定している。

夜間の通行安全により明るい防犯灯を

質問 現在、防犯灯には20ワットの蛍光灯が使用され、照明が薄暗い箇所がかなり見受けられる。
 今後、地域における明るいまちづくり、また、夜間の通行安全、犯罪防止の面からも、更新の際には、デザインの工夫も含め、より明るい器具を検討してはどうか。
答弁 一部の自治会からは、より明るい蛍光灯を設置するよう要望もあるが、価格が現在の2から3倍となる状況から、市としては、デザイン的なものよりも、経済性や機能性を重視し、一つでも多くの防犯灯を各地域に設置していきたいと考えている。
 今後、20ワットでも、もう少し明るく、また、デザイン的にも良い器具があれば、更新の時点で設置を検討していきたいと考えている。

30日美術館

今後の開催予定は

質問 昨年開催した30日美術館は、市民に大変好評だったと聞くが、今後、どのように展開していくのか。
答弁 30日美術館は、大変厳しい財政事情のなか、市民の方に美術作品の鑑賞の場を確保するため、初めて開催したものである。
 開催に当たっては、市民による実行委員会を組織し、展示内容等について協議を行った。
 来場者からは、今後も継続し、開催してほしいとの声が数多く寄せられた。
 現在、具体的な展示内容等は決まっていないが、市民との協働のなかで開催できればと考えている。

学習文化センターの整備計画の概要は

質問 学習文化センターの整備計画と、施設整備に向けた利用団体との話し合いについて聞きたい。
答弁 現在の学習文化センターは、利用者や生涯学習推進会議から、狭いことや使い勝手が良くないとの意見や提言を受けてきた。
 学習文化センターは、生涯学習の拠点施設として位置づけられており、昨夏より新たな場所の検討を進めてきた。
 そのようななか、現在の防災センターの設備が移築されることを受け、この建物の利用も含めて地元自治会や利用団体に対して、新たな施設のあり方等について説明してきた。
 今後も利用団体等と改修に向けた話し合いを進めながら、利用しやすい施設に向けて検討していきたい。
 また、工事については、この夏以降に着手できればと考えている。


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予算に対する各会派の要望・意見

 掲載の順番は本会議での討論順。日本共産党藤沢市議会議員団は、議案第73号・77号・79号・100号の4議案に賛成、他の12議案に反対しました。そのほかの会派は、すべての議案に賛成しました。なお、議案については8面の議決結果一覧をご覧ください。 (討論=議題となっている案件に対し、採決の前に賛成か反対かの意見を表明することを言います。)

湘南市合併構想に反対福祉先進都市の藤沢を!

−日本共産党藤沢市議会議員団−5人

(1)市民の負担となる公共料金の値上げは行わず、医療費助成の拡充、保育園の正規職員の増員と施設の拡充で待機児の解消を。

(2)学校イントラネット整備は、補助の増額を国に強く求めよ。

(3)校舎の耐震補強工事は、早急かつ積極的に進めること。

(4)30人以下学級を検討し、実施すべき。

(5)学校給食は食の教育として進めるべきであり、民営化は認められない。

(6)北部焼却場の改築は、情報を公開し、住民合意で進めること。

(7)産業振興財団への不透明な会計処理は、直ちに改めること。

(8)市民病院の医薬品は後発品とし、経費節約を。

(9)早急に競輪事業の廃止を。

(10)中央卸売市場のあり方の検討と議会にその報告を。

(11)不要不急の公共事業を見直し、その財源を福祉・医療・教育等に充てるべき。

(12)憲法に反する有事立法には、明確に反対の態度を。

(13)湘南市合併構想に反対。「藤沢は藤沢のままでいい」が圧倒的市民の声。

徹底した行革による財源の生み出しを

−藤沢新政会−18人

(1)公務員制度の抜本的改革による各行政分野の規制緩和を目指すべき。

(2)出資法人に対する具体的な改革目標、視点を定めた積極的な指導を。

(3)行政評価、公会計制度の一体的な取り組みの早期導入を。

(4)生ごみや家畜排せつ物等の堆肥化事業は、市民団体を含めた全市的な取り組みを。

(5)TMOへの対応による既存産業の活性化を。

(6)江の島依存の観光事業からの脱却を目指し、多様な施策に取り組むこと。

(7)辻堂駅周辺整備計画には、地元関係者の意見の反映を。

(8)歯科医師会との連携をさらに深め、障害者、高齢者のみならず、要介護者を対象とした治療を。

(9)校舎耐震補強工事は、経費節減を考慮し、早期完了を目指すこと。

(10)学校運営に関する各種会議や議事録は、教育委員会として把握し、情報公開時の透明性を高めること。

(11)税、使用料、保険料等の滞納整理は、一元化を図り微収率向上に努めること。

歴史・文化・生活を通じ韓国保寧市との都市提携を

−藤沢市公明党−6人

(1)人事評価システム導入に際し、実効性のある取り組みを。

(2)希望する在日外国人の住民票への記載実施を。

(3)韓国保寧市との姉妹都市提携を要望する。

(4)公共施設への、オストメイト対応のトイレの整備を。

(5)高齢者保健福祉計画2004の改定には、策定委員に介護経験者の選出を。

(6)出産育児一時金委任払制度は、対象医療機関の拡大及び市民への周知を。

(7)幼稚園での預かり保育等も視野に入れた保育園の待機児解消と休日保育の早期導入を。

(8)子育て支援として、小児医療費助成制度を就学前まで早期に拡大を。

(9)家庭版ISOの実施には、全職員も率先して取り組むこと。

(10)障害児対象の児童クラブ開設検討を。

(11)学校評議員制度は、形式的、硬直化した制度にしないこと。

(12)小・中学校での朝の10分間読書の実施を。

(13)新産業創出には、情報や課題の一元化、一体化が必要であり、立体的組織編成を望む。

暮らしやすいまちへ環境に配慮した整備を

−21社・民CLUB−5人

(1)財政の地方分権をより拡大するよう、国、県に対し、働きかけを強めること。

(2)緊急地域雇用創出特別交付金事業は、実効ある事業展開をするべき。

(3)ペイオフ対策には指定行制度の見直し等万全の対策を講ずること。

(4)厚木基地における航空機騒音の解消に向け、積極的な取り組みを。

(5)湘南市構想は市民の生活圏等を含め、より慎重な対応を望む。

(6)待機児解消のための法人立保育園の分園設置は、保育園本来の目的を見失わないよう望む。

(7)商店街の空洞化を解消する積極的な対策を。

(8)市街化調整区域での、積極的な下水道整備を図ること。

(9)地球温暖化防止には、市民、行政、企業が一体となった積極的な取り組みを行うこと。

(10)公共施設への太陽光発電機の設置を。

(11)災害対策として、実践型防災訓練の実施を。

(12)開かれた学校づくりに向け、地域の参画を。

(13)低学年の30人以下学級の早期実現を。

合併反対。市民参画で自立したまち藤沢を!

−市政市民派議員会議−4人

(1)学校給食は食教育という面からも、行政の責任で実施すべき。

(2)中央卸売市場を活性化させ、生産者と消費者の顔のみえる地域自給体制を築くべき。

(3)ごみを出さない努力から始める環境教育を。

(4)放置自転車対策には、交通政策の一環として検討を。

(5)ガイドウェイバス導入計画は白紙に戻し、辻堂駅北口の再開発を含め市民全体での議論を。

(6)介護福祉の改善に、ケアネット藤沢の運用を期待。

(7)ファミリーサポートセンターの活用は、障がい児も含めたさまざまな利用者ニーズに対応できる子育て支援を。

(8)30人以下学級への取り組み推進を。

(9)「日の丸・君が代」は、子どもたちへの「指導」が「強制」とならないように。

(10)青少年に対する性教育の充実を望む。

(11)市長交際費は支出した相手氏名の公開を。

(12)合併ありきの湘南市研究会からの提案は、市民参画の前提である情報の共有とはなり得ない。

ごみの減量・資源化対策一層の取り組み強化を

−自由維新クラブ−1人

(1)財源の移譲等について国、県に対し粘り強い働きかけを。

(2)収入未済額の縮減に向け、一層の努力を。

(3)職員研修では、市民サービスの精神、意識の向上を認識させること。

(4)航空機騒音の軽減に、国に対し、住宅防音工事等の拡大の見直しの要望を。

(5)介護保険制度の財源確保に向け、国に対し、強く要望を。

(6)北部土地区画整理事業は、地元住民の意思確認の方法等積極的な対応を。

(7)ごみの減量、資源化対策は、今後も市長みずから先頭に立ち、全市民的課題として取り組み、強化を。

(8)エネルギーセンター計画は一たん白紙に戻し、長期的展望で、広域行政等あらゆる可能性を視野に入れ検討を。

(9)農業課題の解決にはJAさがみとの連携強化を。

(10)商工会議所と連携し、個性ある商店街の活性化を。

(11)完全5日制実施に当たり学校選択制や習熟度別授業の導入など、子どもたちにとって最善の方法の検討を。

七月一日運用開始
市民の生命・財産及び情報を守る中枢拠点
(仮称)藤沢市総合防災センター


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予算特別委員会委員一覧

平成14年度予算等特別委員会委員

委 員 長

海老根 靖 典
副委員長 伊 藤 喜 文
委  員 関 根 久 男
今 村 信 也
柳 沢 潤 次
高 松 みどり
佐 賀 和 樹
杉 下 由 輝
井 手 拓 也
山 口 幸 雄
下 間   律
野 副 妙 子
木 村 栄 子
河 野 顕 子
渡 辺 光 雄
松 下 賢一郎
清 水 勝 人
村 上 悌 介
石 井   博
栗 原 義 夫


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