合同津波対策訓練を視察
―環境・災害対策特別委員会―
環境・災害対策特別委員会は、7月30日と8月29日に開催された。
7月30日の委員会では、藤沢市沿岸一帯及び鎌倉市腰越海岸で実施された平成21年度藤沢市・鎌倉市合同津波対策訓練を視察した。
この訓練は、海水浴シーズンに発生した大規模地震に伴い、相模湾に津波が来襲することを想定し、各関係機関への情報伝達、避難誘導及び広報、救助の各訓練の実施と、災害現場での指揮活動、関係機関との連携や協力体制の検証及び初動体制の確立を図り、海岸周辺の住民や海岸利用者等への津波に関する啓発普及活動を目的として行われた。
当日は、市を初め関係団体、協力機関など、延べ約978名が参加した。
訓練は、ニューギニア付近でマグニチュード8.9の大地震が発生し、それに伴い気象庁が相模湾・三浦半島に津波警報を発表したことを想定し、
(1)津波情報伝達訓練
(2)津波対策要員等輸送訓練
(3)津波警戒避難誘導班配置訓練
(4)津波遡上避難訓練(片瀬地区、鵠沼地区で実施)
(5)津波災害対策本部・津波対策現地指揮本部設置訓練
(6)海面監視訓練(南消防署鵠沼出張所、江の島島内、辻堂浄化センター)
(7)津波警戒・広報・避難誘導訓練
(8)水難救助訓練(東浜海岸、西浜海岸、辻堂海岸)が行われた。
災害に強いまちづくり
を目指して
総合防災訓練を視察
8月29日の委員会では、市立湘洋中学校において実施された第33回平成21年度藤沢市総合防災訓練を視察した。
この訓練は、防災体制の強化と市民の防災意識の高揚を図るとともに、防災関係機関の機動力を結集し、即時救援体制の確立を図ることを目的として、「相模トラフ上を震源とするマグニチュード7.9の大地震が発生し、市内随所で家屋の倒壊や道路の損壊等のほかに、市内ライフライン(電気、ガス、水道、通信)等の各施設にも大きな被害が生じ、死傷者も多数発生。市長は災害応急活動を円滑に行うため、災害対策基本法第23条第1項の規定に基づき、災害対策本部を設置する」という想定で行われた。
訓練には、市を初めとして関係機関40団体と会場周辺の48自治会の延べ約844人が参加し、
(1)避難施設開設訓練
(2)避難施設から会場までの避難誘導訓練
(3)自主防災会の防災対応訓練
(4)防災関係機関との連携強化を図る訓練
――以上4つの訓練を柱に、35項目の訓練が行われた。
当日は、午前8時30分から、辻堂地区の避難施設である辻堂小学校、浜見小学校、高砂小学校、八松小学校、湘洋中学校、高浜中学校、湘南工科大附属高校及び湘南工科大学において避難施設開設訓練が行われた。
次に、午前9時10分から避難住民の徒歩による各避難施設から訓練会場の湘洋中学校まで避難誘導訓練が行われ、その後、総合防災訓練が実施された。湘洋中学校では、前日の8月28日午後6時から避難施設を開設し、宿泊体験訓練も行われた。
緊急物資搬送訓練では、神奈川県トラック協会湘南支部による食糧等救援物資輸送訓練と災害時相互応援協定市である松本市、山形市、岐阜市による食糧等救援物資輸送訓練が行われた。
また、人命検索救助訓練では、救助犬訓練士協会と、今回初めて参加した陸上自衛隊第4施設群、本市消防本部高度救助隊により、倒壊した建物に閉じこめられた市民を救出する訓練が行われた。

総合防災訓練における人命検索救助訓練=湘洋中学校
|