広報ふじさわ2024年2月10日号
藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町の2市1町で広報の相互掲載をしています。
今回のテーマは「花」です。
夫妻が愛(め)でた氷室椿庭園
冬に200種類以上の椿が咲く氷室椿庭園
(ひむろつばきていえん)を紹介します。1991年に開園したこの庭園は、家主であった三井不動産元副社長の氷室捷爾(しょうじ)さんと妻花子さんのご遺族から茅ヶ崎市に寄贈されたもので、椿などの花と、国の登録有形文化財「旧氷室家住宅主屋(しゅおく)」があります。
植物の愛好家であった夫妻は、椿を数多く育てました。自ら品種改良も手掛け、「朱似絵(しゅにえ)」「小袖曽我(こそでそが)」など20種類以上が農林水産省に品種登録されています。
椿の花は花びらが7枚程度あるものは一重咲(ひとえざ)き、8枚以上は八重咲(やえざ)きと呼ばれます。花の形も、花びらが筒状に開いた筒咲き、花びらと中央の雄しべが混ざり合わない唐子咲(からこざ)き、混ざっている牡丹咲(ぼたんざ)きなどさまざまです。
氷室さんの名前が付く「氷室雪月花(せつげっか)」は一重咲きで、薄桃色の地に紅(べに)の吹きかけ絞りが入る独特の花色です。氷室夫妻が大切に育てた椿いっぱいの庭園を椿の形・色・名称を楽しみながらぜひ散策してください。
問い合わせ
茅ケ崎市広報シティプロモーション課【電話】0467(81)7123
、【FAX】0467(87)6345
町の花「スイセン」
「美しい花と緑にあふれた住みよいまちづくりを進めていきたい」「次の時代を背負って立つ子ども達に花や木を愛する気持ちを引き継いで広めていってもらいたい」という願いを込め、1973年に町民からの投票により、町の花としてスイセンが選ばれました。
今年度は、制定50周年を記念し、夏ごろから土づくりを始め、10月下旬には子どもから大人まで、多くの町民とともに球根の植え付けを行なっており、3月には桜が満開となるさむかわ中央公園
や、多くの人が往来する寒川駅北口のロータリー、町内の小・中学校の卒業式などを計12000株のスイセンで彩ります。
寒川町では、例年1~2月ごろに白い花が、2~3月ごろには黄色い花が咲き、さむかわ中央公園のほか、川とのふれあい公園
など、町内各所でさまざまなスイセンを見ることができます。
冬や初春の寒気の中でも美しく花を咲かせるそのたくましい姿から、縁起が良いとされ、古くから正月の飾り物としても愛されているスイセン。今年の春は50周年記念で縁起の良いスイセンに彩られた寒川町で、お花見をしてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ
寒川町広報戦略課広報プロモーション担当【電話】0467(74)1111
、【FAX】0467(74)9141
さまざまなフジが楽しめる「フジロード」
蝶形花(ちょうけいか)が房状に垂れて咲くフジは、市政施行30周年にあたる1970年に、市民による投票で市の花に選ばれました。例年4月下旬~5月上旬には、市の公園や寺社などで、淡紫色や白色の風情ある花々を見ることができます。
市には、フジに対する市民の愛着を深めるために市民団体「藤倶楽部」が発案し、市と協働で設定した「フジロード」があります。フジロードは、市内のフジのあるポイントを巡って楽しめる散歩ルートで、「引地川・フジ史跡ロード」と「境川・フジ水辺ロード」の2つのルートに分かれています。
引地川・フジ史跡ロードは、湘南台公園
を始点とし、城郭をイメージした藤棚のある大庭城址公園
などを経て、八部公園
を終点とする12カ所を巡るルートです。境川・フジ水辺ロードは、白色の「義経藤」と紫色の「弁慶藤」の咲く白旗神社
を始点とし、御殿辺公園
などを経て、新林公園
を終点とする9カ所を巡るルートとなっています。
なかむら公園
)フジロードのマップを掲載したリーフレット「Fujisawa藤ガイド」は、市のホームページの公園課のページからダウンロードできます。
さまざまなフジの花が楽しめるフジロードをお散歩してみませんか。
問い合わせ
広報シティプロモーション課【電話】内線2121
、【FAX】(24)5929