広報ふじさわ2025年5月10日号
国内で喫煙に関連する病気で亡くなった人は年間で約21万人です。この機会に自身、家族の健康を考えてみませんか。
喫煙は、肺がんに限らずほとんどの部位のがんの原因になるといわれています。がんの他にも、脳血管疾患や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患、糖尿病、妊娠周産期の異常(早産、低出生体重児、死産、乳児死亡など)、歯周病などさまざまな病気の原因にもなります。
タバコの煙には、ニコチンや一酸化炭素、タールをはじめとする約5300種類の化学物質が含まれており、その中には約70種類の発がん性物質が含まれています。
ニコチン
依存症の原因。血管を収縮させ血液の流れを悪くします
一酸化炭素
動脈硬化や心臓病を起こしやすくします
タール
がんを発生しやすくします
1日1箱(20本)を吸う人の肺に
1年間に蓄積されるタールの量
タバコを吸わない人が、他の人のタバコの煙を吸い込んでしまうことを「受動喫煙」といいます。タバコの先から出る煙(副流煙)には、タバコを吸っている本人が直接吸い込む煙(主流煙)よりも高い濃度の有害物質が含まれており、受動喫煙による日本人の年間死亡数は、約1万6000人と推計されています。
19歳以下で喫煙を始めると平均寿命が8~10年ほど短くなる恐れがあります。健康づくり課では、小学生~大学生や保護者、学校関係者などを対象に、喫煙・受動喫煙を防ぐための健康教育を、依頼を受けて実施しています。
加熱式タバコに変えれば安全と思っていませんか。加熱式タバコの危険性について藤沢市医師会禁煙推進委員会担当理事・山口クリニック院長の山口邦彦先生にコラムを書いていただきました。