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広報ふじさわ2025年12月10日号

特 集
前進しています!
コミュニティ・スクールの取り組み

 市では、コミュニティ・スクールを導入し、保護者や地域の皆さんの参画を得て、地域全体での教育の実現に取り組んでいます。

コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)とは

 保護者や地域の皆さんが一定の権限と責任を持って学校運営に参画する仕組みです。

 各学校が掲げる学校教育目標や学校の課題を共有し、対等な立場で協議をすることで、「地域とともにある学校づくり」を進め、子どもたちの豊かな成長と健やかな育ちを支えていきます。

学校運営協議会の様子

市立小・中・特別支援学校に導入を進めています

 コミュニティ・スクールの設置状況は下表の通りです。

 2021年5月にモデル校2校で試行導入し、段階的に設置を進めてきました。26年度には7校設置する見通しで、全ての市立小・中・特別支援学校55校への設置が完了する予定です。

2021
年度
22
年度
23
年度
24
年度
25
年度
26
年度
新規設置校数
(小学校)
2 7 4 10 6 6 35
新規設置校数
(中学校・特別支援学校)
6 7 4 2 1 20

地域学校協働活動が広がっています

 コミュニティ・スクールで実施が決まった、地域全体で子どもたちの学びや成長を支える活動を、地域学校協働活動といいます。地域と学校がパートナーとして「連携・協働」し、地域の実情に応じたさまざまな取り組みが行われています。

事例1 コーヒーの豆かす再利用

 地域の企業・農家・高校生が共同で行うSDGsの取り組みで、コーヒーの豆かすを堆肥にして栽培した野菜の収穫体験と出前授業が、小学校で行われました。

 児童にとって、捨ててしまう物の再利用を考え、新たに活用できるものを生み出す発想を知るきっかけになりました。

事例2 むかしあそび

 生活科の「むかしあそび」では、竹馬や缶ぽっくりなどを指導する講師を、地域の方に務めていただきました。

 授業当日、児童は地域の方に遊び方を教わりながら、交流を深めていました。

事例3 防災教育

 中学1年生の「総合的な学習の時間」に、防災学習の取り組みとして自治会の方を講師に招き、これまでの経験や地域の防災対策などについて話していただきました。生徒にとって身近な題材であり、いざというときの知識を身につけることができました。また、地域の防災力向上にもつながりました。


他にもこんな活動をしています

  • 登下校の見守りや図書ボランティアなどの学校支援ボランティア
  • プールやミシン授業などの授業補助、部活動の補助、体験学習の講師 など

コーディネーター制度を導入しています

 地域学校協働活動を円滑に進めるために、学校と地域との間の調整役を担うのがコーディネーターです。

 現在、本市では約30人のコーディネーターが活躍しています。

主な活動内容

学校のニーズ調査

 学校運営協議会に出席し、学校の課題や必要なサポートなどを把握

学校とボランティアの橋渡し

 協議会で共有した課題などに対応できるボランティアとの連絡・調整

子育て支援団体・地域団体などとの情報交換

市がコミュニティ・スクールで目指すこと

 コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進を行うことで、次のことを目指します。

学校教育目標や学校が目指す姿の実現

 学校が掲げる「学校教育目標」や「学校が目指す姿」を学校と地域が共有するとともに、話し合いを通して学校運営に地域の意見を取り入れ、連携・協働することで、地域と一体となった魅力ある学校づくり、子どもたちの笑顔あふれる学校づくりの実現を目指します。

将来の地域の担い手の育成

 児童生徒が地域学校協働活動を通して、人・風土・文化・歴史といった地域の魅力を認識し、地域に愛着を持つことで、将来的に地域の担い手として活躍することを目指します。

 コミュニティ・スクールの詳細は市のホームページの教育総務課のページをご覧ください