見て楽しい!食べて楽しい!キュンとする藤沢産♥︎

湘南佐藤農園を訪問

湘南藤沢のこの地で農業を始めて約100年の歴史を持つ湘南佐藤農園を訪問、4代目である佐藤智哉(さとう ともや)さんにいろいろとお話を伺ってきました。
(取材日:2019年6月3日)

トマトハウスと枝豆畑

最初に案内していただいたのは直売所(善行4丁目)のとなりにあるトマトハウス。ここでは一定の温度管理のもと、神奈川県育成品種である『湘南ポモロン』を栽培しており、6月中旬頃から収穫が始まります。人気のフルーツトマトの他にこれから普及をさせようと栽培に力をいれているとのことです。
そのあと、枝豆を栽培している広大な畑にも案内をしていただき、また今年購入したという枝豆脱莢機(えだまめだっきょうき)を見せていただきました。

トマトハウス
枝豆を栽培している畑にて
枝豆脱莢機(えだまめだっきょうき)

インタビュー

ーー現在栽培している野菜や加工品はなんですか。

現在、湘南佐藤農園では人気のフルーツトマトやスイートコーン、それに枝豆など旬の新鮮野菜を30品目(約50品種)栽培しています。
他にはフルーツトマトを贅沢に使った100%濃縮フルーツトマトジュースなどがあります。
特に100%濃縮フルーツトマトジュースを使ったパスタ料理やミネストローネ、それにチキンのトマト煮は絶品!ぜひ一度お試しください。

 

ーー野菜栽培にあたってのこだわりや工夫について教えてください。

子どもの頃、野菜が苦手でしたので、子どもたちに『おいしい』と言ってもらえる野菜作りを目指しています。
『あまい』だけではなく『おいしい』野菜づくりのために有機肥料を多く使った減農薬栽培で出来るだけ化学肥料を減らして『安心安全な新鮮野菜』を栽培しています。
特に枝豆については50%有機質の肥料にこだわり、『おいしい』枝豆を栽培しています。
すべての野菜に共通して言えることですが、収穫してから食卓に出るまでの時間が短ければ短いほど新鮮な野菜を『おいしく』食べていただけます。

 

ーー枝豆脱莢機について教えてください。

今年、農協の部会で購入した脱莢機は藤沢市から購入資金の半額の補助を受けて実現しました。枝豆は今まで手作業で行っていたため、一人だけの新規就農者にとっては重労働、加えてとても効率が悪く脱莢機導入で一気に生産性の向上が期待されます。
6月中旬ごろから枝豆の収穫が始まり8月いっぱいは脱莢機もフル稼働状態になります。

 

ーー参加するイベントや行っている活動は?

イベントや品評会には参加せず、消費者の皆さまから『おいしかった』と言われることが最高の喜びです。
湘南佐藤農園ではJC(日本青年会議所)や市内の小学校から直接依頼を受け近隣の小学生や中学生にトウモロコシの収穫など一次産業である収穫体験プログラムに積極的に協力しています。
また援農ボランティア講座の講師をしていますが、講座とは別に一年を通じて援農ボランティアを常時募集し受け入れています。当初5人程だったボランティアも今では20人に増え、ボランティアに参加してくれた人たちからは楽しいと言ってもらえるようになり、それを聞くのが一番嬉しい瞬間です。

ーーこれからは雇用をシステマティックに考えもっと多くの人に楽しく働いてもらえる農業を目指したいと熱く語ってくれました。

 

佐藤智哉さんについて

湘南育ちで学生時代からサーフィンを楽しんできた佐藤智哉さん、農業とは無縁の世界で育ち大学卒業後は一般企業に就職、約10年間のサラリーマン人生を経て、学生時代からお付き合いしていた女性と結婚され奥様の実家の農業を継ぐ形で新規就農。現在39歳(もう直ぐ40歳)の佐藤さんは農業経験よりサラリーマンとしての経験の方が長かったと屈託なく話してくれましたが、今はその農業を誰よりも愛し、誰もが楽しく農業ができる環境を作り次の世代が継ぎたいと思ってもらえるような農業を目指したいと熱い思いを語ってくれました。

後記

佐藤智哉さんは湘南山ノ神やさい倶楽部(新規就農者を中心に12人が所属)の部長を務め、精力的に活動を行うなど若手農業家の中心的存在。 お人柄は人間的魅力に溢れ、新しいアイデアでこれからの日本の農業や湘南地域の農業を佐藤さんの若い力でさらに盛り上げ発展させてくれることを楽しみにしています。

湘南佐藤農園直売所

〒252-0871 神奈川県藤沢市善行4丁目367  Tel 0466-51-3105

⇒ 湘南佐藤農園のホームページ

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